曙ブレーキ工業株式会社の第128期第3四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

四半期報告書
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弊サイトは各企業の決算情報を元に決算に関するまとめ情報をご紹介しております。
詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

曙ブレーキ工業の決算内容をご紹介します。売上高は前年同期比10.7%増の1,250億円と、ここ数年のマイナス傾向から脱し、業績回復の兆しが見られました。部品不足の影響が改善したことや、主要市場での需要回復などが大きな要因です。営業利益は前年同期比8倍以上の11億円と大幅な増益となりました。事業再生計画に沿った構造改革の成果が出てきた形です。一方で、借入金の返済に課題が残されており、経営陣は収益性と財務体質の改善に全力で取り組む必要があるといえます。

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企業情報

企業名: 曙ブレーキ工業株式会社
証券コード: 72380
決算期: 2024年3月期

曙ブレーキ工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?

曙ブレーキ工業は3月決算企業で、通常の3月決算スケジュールに則って決算を行っています。決算日は3月31日で、四半期決算は例年6月、9月、12月の各月に行われます。

主な事業

曙ブレーキ工業は自動車部品メーカーで、主にブレーキ部品の製造・販売を行っています。日本を中心に北米、欧州、アジアなどグローバルに事業を展開しており、完成車メーカー向けの商品が主力となっています。産業機械やレール車両向けの製品も手掛けており、事業ポートフォリオの多様化を図っています。

今期の業績と利益率は?

現在の第3四半期累計期間の業績は、売上高1,250億円、営業利益11億円と前年同期に比べ大幅に改善しました。特に営業利益は前年同期比8倍以上の増加と大幅な伸びを示しました。このように、事業再生計画の進捗に合わせ、収益性の改善が着実に進んでいることがわかります。

売上・利益の推移

過去3年間の売上高は、2022年3月期は1,540億円、2023年3月期は1,250億円と減少傾向にありました。一方で、営業利益は2022年3月期は50億円、2023年3月期は11億円と2年連続で大幅な減益でした。しかし、今期は売上高が増加に転じ、営業利益も大幅な増益となっており、事業基盤の再建が着実に進んでいることがわかります。

四半期連結貸借対照表について

曙ブレーキ工業の最新の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は1,496億円と前期末比83億円の増加となっています。これは主に現金預金の増加や有形固定資産の増加などが要因です。一方で、負債は939億円と前期末比29億円の増加となっており、借入金の返済が課題として残されています。

資産の部

資産の部では流動資産が773億円、固定資産が723億円となっています。流動資産の中核をなすのが現金及び預金262億円で、手元流動性は確保できているものの、借入金の返済が懸念材料となっています。固定資産では有形固定資産が512億円と大きな割合を占めています。

負債の部

負債の部では、流動負債が849億円と大部分を占めています。その中でも1年内返済予定の長期借入金が497億円と大きな割合を占めており、借入金返済への対応が経営上の重要課題となっています。

純資産の部

純資産は557億円と前期末比54億円の増加となりました。株価上昇に伴う有価証券評価差額金の増加や為替換算調整勘定の増加などが主な要因です。自己資本比率は31.8%と前期末から若干改善しています。

ROAとROE

曙ブレーキ工業のROA(総資産利益率)は前期末の3.5%から当第3四半期は0.7%と低下しています。これは営業利益が増加したものの、総資産も増加したためです。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の7.3%から当第3四半期は1.2%と大幅に悪化しています。こちらは純利益の減少と自己資本の増加が主な要因です。今後は収益性の一層の改善が重要課題といえます。

キャッシュフロー

当第3四半期のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは50億円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは22億円の支出となっています。これらの結果、現金及び現金同等物の当第3四半期末残高は262億円と、一定の手元流動性は確保できています。

配当の支払額

曙ブレーキ工業は過去3年間配当を実施しておらず、当第3四半期もその状況に変化はありませんでした。業績回復と財務体質の改善が進めば、今後配当の再開も期待できると考えられます。株主還元については、引き続き注目していく必要があります。

今後の展望

曙ブレーキ工業は事業再生計画の最終年度を控え、収益性と財務体質の改善に全力で取り組んでいます。今期は一定の進展が見られたものの、借入金返済への対応が依然として大きな課題として残されています。経営陣は「聖域なき構造改革」を進め、収益力の向上と財務健全化の両立を目指していく方針です。

編集部のまとめ

曙ブレーキ工業の今期第3四半期の業績は、大幅な増収増益となり、事業再生計画の成果が着実に現れてきました。ただし、依然として借入金返済への課題が残されており、今後の収益性と財務体質の一層の改善が重要になります。同社は「聖域なき構造改革」を推進し、経営体質の強化を加速させる方針です。株主還元についても注目が集まるところです。曙ブレーキ工業の業績回復に向けた取り組みに期待したいと思います。

曙ブレーキ工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。

曙ブレーキ工業の決算日は3月31日で、四半期決算は通常の3月決算企業と同様のスケジュールで行われています。一方、配当については現在も実施されておらず、業績回復と財務体質の改善が進めば、今後の復活が期待されるところです。同社の経営陣は収益力向上と財務健全化の両立を目指しており、その成果に注目が集まります。

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