こんにちは。株式会社ユニバンスの2023年度第3四半期決算を報告します。同社は自動車部品の開発・製造・販売を手がけており、売上高は387億円と前年同期比7.8%増収となりました。利益は大幅に上昇し、営業利益は27億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は22億円と大幅に改善しています。同社の事業内容と決算の詳細をご紹介します。
企業情報
企業名: 株式会社ユニバンス
証券コード: 72540
決算期: 2023年4月1日~2024年3月31日
株式会社ユニバンスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ユニバンスの決算は3月期です。四半期決算は6月、9月、12月、3月に発表されます。今回の決算は2023年10月1日~12月31日の第3四半期の決算になります。
主な事業
株式会社ユニバンスは、自動車部品の開発・製造・販売を主な事業としています。特に、サスペンション部品、ステアリング部品、駆動部品などを手掛けており、国内外の自動車メーカーに供給しています。海外では米国、インドネシア、タイなどに生産拠点を構え、グローバルに事業展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は売上高387億円と前年同期比7.8%増、営業利益27億円と前年同期比400.7%増、親会社株主に帰属する四半期純利益22億円と565.2%と大幅増益となりました。利益率も営業利益率は7.1%、純利益率は5.9%と大幅に改善しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は過去3年でほぼ横ばいで推移しています。一方、利益は大きく伸長しており、営業利益は前年同期比400%以上の増加、純利益も565%増と飛躍的な伸びを示しました。これは、原材料高騰への販売価格への転嫁、生産体制の構造改革、製品保証引当金の戻入による影響などが寄与したものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
同社の財務状況は健全に推移しています。総資産は435億円、負債は195億円、純資産は240億円と、自己資本比率は55.2%と高い水準を維持しています。
資産の部
流動資産は210億円。有形固定資産が163億円、投資有価証券が46億円など、設備投資や長期保有株式などが主な資産構成となっています。
負債の部
流動負債は137億円、固定負債は58億円となっています。借入金が主な負債となっています。
純資産の部
純資産は240億円で、利益剰余金や為替換算調整勘定の増加により前期末から35億円増加しています。
ROAとROE
同社のROAは5.3%、ROEは9.5%となっています。ROAは前年同期の1.5%から大幅に上昇しており、資産効率が改善していることが分かります。また、ROEも9.5%と高い水準を維持しており、株主価値の向上につながっています。この背景には、売上増加と利益率の改善があると考えられます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは好調に推移しています。営業キャッシュフローは25億円の黒字を計上しており、設備投資に充当できるだけの十分な資金を生み出しています。一方で、投資キャッシュフローは10億円の支出となっています。借入金の返済などにより、財務キャッシュフローは12億円の支出となりました。全体としては、現金及び現金同等物は前期末から4億円増加しています。
配当の支払額
同社は年2回の配当を行っています。第2四半期末には1株当たり4円、期末には5円の配当を実施しており、年間配当金は9円となっています。純利益に対する配当性向は約8%となっています。
今後の展望
同社は今後も、新製品開発や生産性向上に注力することで、収益力の強化を図っていく方針です。車載用電子部品の需要増加や、自動車業界のガソリン車から電動車への移行などを好機と捉え、成長分野への投資を加速する考えです。また、生産体制の最適化や、製品保証引当金の削減効果なども業績向上の追い風になるでしょう。今後の業績と株価にも注目が集まりそうです。
編集部のまとめ
株式会社ユニバンスの2023年度第3四半期決算は、売上高、営業利益、純利益いずれも大幅な増加となり、収益性の大幅な改善が確認できました。今後も自動車業界の成長分野に注力し、生産性の向上と製品保証引当金の削減効果などにより、さらなる業績拡大が期待されます。同社の株価にも注目が集まりそうです。
株式会社ユニバンスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ユニバンスの決算は3月期で、四半期決算は6月、9月、12月、3月に発表されます。同社は年2回の配当を行っており、第2四半期末に1株4円、期末に1株5円、合計で年間配当9円を実施しています。今後の業績と配当に期待が高まりそうです。