エイケン工業株式会社の2023年11月期第1四半期決算がアップデートされました。売上高や利益が前年同期と比べて増加しており、業績は堅調に推移しているようです。今後の展望についても明るい話題がありそうです。早速、同社の決算の詳細をご紹介していきますね。
企業情報
企業名: エイケン工業株式会社
証券コード: E02232
決算期: 2024年10月期
エイケン工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
エイケン工業の決算期は10月期となっています。2024年10月期の第1四半期(2023年11月1日~2024年1月31日)の決算報告がアップデートされました。
主な事業
エイケン工業は自動車用フィルターと燃焼機器の製造・販売を主な事業としています。自動車用フィルターは国内外で幅広く販売しており、車検時や定期的な整備時に交換される部品として需要が見込まれます。また、産業用の燃焼機器も手がけており、厨房機器やコインランドリー向けのガスバーナなどを提供しています。プレス加工技術を活かした製品開発力が強みの企業です。
今期の業績と利益率は?
2023年11月期第1四半期の業績は、売上高が17億43百万円と前年同期比0.2%減少しましたが、営業利益は56百万円と大幅に増加(前年同期比330.8%増)しています。経常利益も62百万円と206.0%増加しました。売上高は減少したものの、生産数の減少により材料費が減少したことなどが利益率改善につながったようです。
売上・利益の推移
過去3期の売上高は、2022年10月期が67億96百万円、2023年10月期第1四半期が17億47百万円、2024年10月期第1四半期が17億43百万円と推移しています。利益面では、2022年10月期の経常利益は1億35百万円、2023年10月期第1四半期は20百万円、2024年10月期第1四半期は62百万円と増加傾向にあります。第1四半期の業績は良好な結果となりました。
四半期連結貸借対照表について
2024年1月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は71億71百万円となっています。前事業年度末から92百万円の増加となっています。
資産の部
流動資産は43億26百万円で前事業年度末比1.5%減少しています。一方、固定資産は28億44百万円と5.8%増加しています。投資有価証券の購入などにより、固定資産が増加しました。
負債の部
負債合計は15億32百万円と前事業年度末比10.5%増加しました。流動負債が12億57百万円と14.3%増加したのが主な要因です。仕入れの増加などにより支払手形及び買掛金が増加しているようです。
純資産の部
純資産合計は56億38百万円で、前事業年度末比0.9%減少しました。利益剰余金が減少したものの、自己資本比率は78.6%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ここ最近のROAは8%前後、ROEは10%前後で推移しており、良好な水準を保っています。2024年1月期第1四半期のROAは0.9%、ROEは0.8%となっています。事業の収益性が高く、株主資本の効率的な活用ができていることが分かります。引き続き高収益体質を維持できるよう期待されます。
キャッシュフロー
第1四半期のキャッシュ・フローの詳細は開示されていませんが、前年同期と比べて現金及び預金が69百万円減少しています。投資有価証券の取得などで支出が増加したことが要因と考えられます。今後、事業活動によるキャッシュ・インフローが増加し、安定的な財務基盤を維持できるよう期待したいですね。
配当の支払額
エイケン工業は年間110円の配当を実施しています。第1四半期の配当は1株当たり110円の支払いがありました。配当性向は80%前後で推移しており、株主還元にも力を入れている企業だと言えるでしょう。
今後の展望
エイケン工業は、自動車用フィルターや燃焼機器の製造・販売を通じて、安定した収益基盤を築いています。第1四半期の業績も堅調で、生産効率の改善などにより利益率が上昇しています。今後も新製品の開発や海外展開の強化など、成長戦略を着実に実行していくことが期待されます。株主還元にも力を入れており、中長期的な企業価値の向上が見込めそうです。
編集部のまとめ
エイケン工業の2023年11月期第1四半期決算は、売上高は前年同期並みを維持しつつ、営業利益や経常利益が大幅に増加するなど、好調な業績となっています。自動車用フィルターや産業用燃焼機器の需要は安定しており、生産効率の向上などで収益力も高まっているようです。今後も新製品開発や海外展開など、成長に向けた取り組みが期待されます。株主還元にも力を入れており、中長期的な企業価値向上が望めそうです。
エイケン工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
エイケン工業の決算期は10月期で、2023年11月期の第1四半期決算が報告されました。好調な業績を維持しており、年間配当は1株当たり110円と株主還元にも力を入れています。中長期的な成長や企業価値向上が期待できる銘柄といえそうです。