株式会社イクヨの2023年12月期第3四半期決算報告をご紹介します。同社は自動車部品の製造・販売を行う企業で、今期の業績は売上高が12,421百万円と前年同期比で15.9%の増収となりました。中でも好調なのがインドネシア市場で、売上が前年同期比で28.7%も増加しています。
企業情報
企業名: 株式会社イクヨ
証券コード: 7273
決算期: 3月期
株式会社イクヨの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社イクヨの決算日は3月31日で、例年6月下旬に株主総会が開催され、年度決算の報告が行われています。また、四半期決算は6月、9月、12月の各月末に行われ、四半期報告書の提出が行われています。
主な事業
株式会社イクヨは、自動車部品の製造・販売を主な事業としています。具体的には、駆動系部品や内装部品、外装部品など、自動車の様々な部品を手掛けています。国内生産拠点は神奈川県厚木市に本社工場を置き、インドネシアにも海外生産拠点を構えています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が12,421百万円と前年同期比15.9%の増収となりました。一方で、営業利益は201百万円と前年同期比53.1%の減益となりました。利益率は低下しているものの、売上高は順調に拡大しています。
売上・利益の推移
過去3年の業績推移を見ると、売上高は2022年3月期に14,608百万円と過去最高を記録しました。利益面では、経常利益が2022年3月期に542百万円と高水準を維持しています。同社は自動車部品市場の好調を背景に、安定した業績を維持できていると言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は16,791百万円と前期末比2,790百万円の増加となりました。これは主に、建設仮勘定の増加などによる有形固定資産の増加が要因です。一方、負債合計は11,002百万円となり、前期末比2,272百万円の増加となりました。
資産の部
資産の部では、流動資産が7,629百万円と前期末比1,755百万円の増加となっています。これは主に現金及び預金や売掛金が増加したことによるものです。また、有形固定資産が8,115百万円と前期末比925百万円の増加となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が7,781百万円と前期末比1,773百万円の増加となりました。これは主に支払手形及び買掛金が増加したことによるものです。また、固定負債が3,221百万円と前期末比499百万円の増加となっています。
純資産の部
純資産の部では、純資産合計が5,788百万円となり、前期末比518百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金が増加したことによるものです。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は1.2%、ROE(自己資本当期純利益率)は3.3%となっています。前年同期と比べてROAは低下しているものの、ROEは上昇しています。これは、同社の収益力が低下しているものの、自己資本の効率的な活用ができていることを示しています。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが965百万円の収入となっています。これは主に税金等調整前四半期純利益の計上によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは1,335百万円の支出と大幅な支出超過となりました。これは主に有形固定資産の取得によるものです。
配当の支払額
同社は株主への利益還元を重視しており、2023年6月に1株当たり20円の期末配当を実施しました。直近3年の1株当たり配当金は、2022年3月期が20円、2021年3月期が20円と安定的な水準を維持しています。
今後の展望
同社は、自動車業界の回復基調を受けて売上高の増加を見込んでいます。一方で、原材料価格高騰などによる利益率の低下が課題となっています。今後は、コスト管理の徹底や生産性の向上などに取り組み、収益力の改善を目指していく方針です。
編集部のまとめ
株式会社イクヨは、自動車部品の製造・販売を主力事業とする企業です。2023年12月期第3四半期の業績は売上高が大幅に増加したものの、利益面では厳しい状況となっています。今後はコスト管理の強化や生産性向上など、収益力の改善に注力していくことが重要になると考えられます。同社の取り組みに注目していきたいと思います。
株式会社イクヨの決算日や配当についてまとめました。
株式会社イクヨの決算日は3月31日で、例年6月下旬に株主総会が開催されています。配当は、1株当たり20円と安定的に実施しており、株主還元にも注力しています。今後も同社の業績や配当動向について、注目していきたいと思います。