こんにちは。自動車部品メーカーの豊田合成株式会社の最新の四半期決算報告について、分かりやすくお届けします。同社の業績は堅調に推移しており、売上高8,042億円、営業利益559億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益412億円と大幅な増収増益となりました。
企業情報
企業名: 豊田合成株式会社
証券コード: 7202
決算期: 3月期
豊田合成株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
豊田合成株式会社の決算日は3月31日です。決算発表は通常4月下旬に行われ、株主総会は6月上旬に開催されます。
主な事業
豊田合成株式会社は、自動車部品を主力とする企業です。ウェザストリップ製品、機能部品、内外装部品、セーフティシステム製品の4つの製品群を製造・販売しており、国内外の自動車メーカーや自動車部品メーカーを主要な顧客としています。近年は環境対応製品の開発にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高8,042億円(前年同期比14.6%増)、営業利益559億円(同136.0%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益412億円(同193.2%増)と大幅な増収増益となりました。利益率についても、営業利益率が6.9%と大幅に改善しています。
売上・利益の推移
売上高は円安の影響もあり前年同期比で増加。利益面でも、増販効果に加えて、合理化努力や一時的要因の改善などにより、大幅な増益となりました。過去3年の売上高推移は7,518億円→9,518億円→8,042億円と、おおむね堅調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は8,932億円と前期末比279億円増加しました。負債は、3,608億円と前期末比181億円減少しており、資本合計は5,324億円と前期末比460億円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び現金同等物が1,367億円と前期末比314億円増加しています。また、有形固定資産が3,301億円と堅調に推移しています。
負債の部
負債の部では、営業債務及びその他の債務が1,433億円と前期末比886億円増加しました。一方で、借入金が1,395億円と前期末比233億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が3,776億円と前期末比333億円増加しています。また、その他の資本の構成要素が631億円と前期末比107億円増加しました。
ROAとROE
ROAは前年同期の3.4%から現在の5.3%へと改善しました。これは、利益が大幅に増加したことが主な要因です。またROEは前年同期の4.1%から現在の7.8%と大幅に上昇しました。これは、利益の増加に加え、自己資本の効率的な活用が進んでいることが背景にあります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは997億円の収入と大幅に増加しました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは214億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは493億円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の当第3四半期末残高は1,367億円となりました。
配当の支払額
当社は株主還元に積極的で、第2四半期末配当は1株当たり38円、期末配当見込みは1株当たり38円と、前期に比べ増配となる見込みです。この結果、年間配当金は76円となる見込みです。
今後の展望
自動車メーカーの生産回復により、今後も増収増益が期待できます。また、環境対応製品の開発やコスト削減にも引き続き取り組むことで、収益性の向上が見込まれます。さらに、M&Aなど外部成長の施策にも積極的に取り組んでいく方針です。
編集部のまとめ
豊田合成株式会社の2023年3月期第3四半期決算は、増収増益と非常に良好な業績となりました。主力の自動車部品市場の回復や合理化効果、M&Aによる成長など、同社の経営戦略が着実に実を結んでいる状況が窺えます。同社の今後の持続的成長に期待が高まります。
豊田合成株式会社の決算日や配当についてまとめました。
豊田合成株式会社の決算日は3月31日で、決算発表は通常4月下旬に行われ、株主総会は6月上旬に開催されます。また、同社は株主還元に積極的で、当期の年間配当金は1株当たり76円を見込んでいます。