株式会社カーメイトの最新の決算報告から、ポジティブな内容をお届けします。この企業は自動車関連用品の製造・販売を主な事業とする老舗企業で、国内外で幅広い製品を展開しています。収益力は高く、直近の四半期決算でも営業利益は4.67億円を計上するなど、堅調な業績を維持しています。今後も新製品開発や海外市場への積極的な展開により、さらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社カーメイト
証券コード: 72970
決算期: 3月期
株式会社カーメイトの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社カーメイトの決算日は3月31日です。上場企業として、第1四半期(4月~6月)、第2四半期(7月~9月)、第3四半期(10月~12月)、第4四半期(1月~3月)の年4回の四半期決算を行っています。四半期報告書の提出期限は決算日から45日以内となっています。
主な事業
株式会社カーメイトは、自動車用品の製造・販売を主な事業としています。スキーキャリア、タイヤ滑り止め、カーアクセサリーなどの車関連製品や、スノーボードなどのアウトドア・レジャー製品を手掛けています。国内外の自動車整備店やホームセンター、スポーツ店などに幅広く製品を供給しています。
今期の業績と利益率は?
直近の第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~12月31日)では、売上高は126.42億円、営業利益は4.67億円となっています。前年同期に比べ売上高は1.1%減少しましたが、利益率は改善傾向にあります。原価率の改善やコスト削減に取り組んだことが要因として考えられます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と営業利益の推移を見ると、売上高は約126~128億円の水準を維持しています。一方、営業利益は4.67億円~7.07億円と変動がありますが、概ね良好な収益性を示しています。業界環境の変化に適応しながら、製品開発力と販売力を強化することで、今後も安定的な業績を続けていくことが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社カーメイトの2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は213.57億円となっています。前期末に比べ4.96億円の増加です。資産の主な内訳は現金及び預金、受取手形及び売掛金、たな卸資産などです。一方、負債は64.17億円で、前期末比4.55億円の増加となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が180.33億円と全体の約8割を占めています。現金及び預金、受取手形及び売掛金、たな卸資産などが主な内訳です。固定資産は33.24億円で、主に有形固定資産と投資その他の資産から構成されています。
負債の部
負債の部では、流動負債が38.54億円、固定負債が25.63億円となっています。流動負債の主な内訳は支払手形及び買掛金、その他です。固定負債は社債や退職給付に係る負債などです。
純資産の部
純資産は149.39億円で、前期末比4.51億円増加しています。利益剰余金の積み上がりなどにより、自己資本比率は70.0%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社カーメイトのROA(総資産経常利益率)は2.66%、ROE(自己資本利益率)は2.57%となっています。前年同期と比べROAは低下したものの、ROEは改善しています。利益率の向上と財務体質の強化に努めた結果と言えるでしょう。今後は更なる収益力の向上とキャッシュフロー管理の強化で、両指標の改善が期待されます。
キャッシュフロー
直近の四半期では、営業活動によるキャッシュ・フローが+7.4億円と順調に推移しています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは-1.8億円と支出超過となっています。これは主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動では-7.2億円と支出超過となっており、こちらは主に社債の償還によるものです。全体としては現金及び現金同等物は15.85億円となっており、健全な財務体質を維持しています。
配当の支払額
株式会社カーメイトは、1株当たり年30円(中間配当15円、期末配当15円)の配当を実施しています。前期実績と同水準を維持しており、配当性向は約58%となっています。株主還元に積極的な企業姿勢が窺えます。今後も安定的な配当を続けていくことが期待されます。
今後の展望
株式会社カーメイトは、新製品開発やデジタル化投資、海外市場への積極的な展開などに取り組んでいます。新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐなか、自動車関連需要の回復を背景に、さらなる業績拡大が期待されます。中期的には売上高150億円、営業利益10億円を目標としており、R&Dや生産効率化など、持続的な成長に向けた施策を進めています。
編集部のまとめ
株式会社カーメイトは、自動車関連用品の老舗メーカーとして高い収益力と安定性を誇っています。新型コロナウイルス感染症の影響はあったものの、事業基盤は堅固で、直近の業績も良好な水準を維持しています。今後も新製品開発や海外展開などに注力し、持続的な成長を遂げていくことが期待されます。株主還元も積極的に行っており、投資家にとっても魅力的な企業と言えるでしょう。
株式会社カーメイトの決算日や配当についてまとめました。
株式会社カーメイトの決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。配当は年間1株当たり30円を維持しており、株主還元に力を入れています。今後も事業基盤の強化と収益力の向上により、安定した業績と配当が期待できる企業だと言えます。