SBIインシュアランスグループ株式会社の2023年12月期の業績が順調でした。保有契約件数の増加や経常利益の増加など、すべての事業セグメントで好調な成績を残しています。これらの要因により、親会社株主に帰属する四半期純利益も1,731百万円と前年同期比24.9%増加しました。今後も新商品の投入やデジタル化の推進などに取り組み、更なる成長が期待されます。
企業情報
企業名: SBIインシュアランスグループ株式会社
証券コード: 73260
決算期: 3月決算
SBIインシュアランスグループ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
SBIインシュアランスグループ株式会社の決算期は3月決算で、通常の年間決算は3月31日に行われます。また、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日の各四半期末に実施しています。
主な事業
SBIインシュアランスグループ株式会社は、損害保険事業、生命保険事業、少額短期保険事業の3つの事業を主要な柱としています。損害保険事業では自動車保険やがん保険を、生命保険事業では個人保険や団体信用生命保険を、少額短期保険事業では様々な少額短期保険商品を販売しています。グループ内の金融サービス会社とのシナジーを活かした販売チャネルの拡大にも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は好調で、経常収益は78,466百万円と前年同期比11.6%増加しました。経常利益は6,427百万円と24.2%増加し、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,731百万円と24.9%増加しました。保有契約件数の順調な増加が主な要因となっています。利益率も高水準を維持しており、今後の成長が期待できます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は増加傾向にあります。特に生命保険事業において大幅な増収が見られ、損害保険事業や少額短期保険事業でも順調な成長を続けています。利益面でも経常利益は増加傾向にあり、直近の第3四半期では6,427百万円と好業績を残しています。今後も各事業の成長が期待できるため、さらなる売上増加と利益拡大が見込まれます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の四半期連結貸借対照表では、資産合計が203,371百万円と前年度末比12,334百万円増加しています。主な要因は有価証券が18,312百万円増加したことです。一方、負債合計は163,105百万円と10,933百万円増加しました。これは債券貸借取引受入担保金が9,287百万円増加したことが主な理由です。純資産は40,265百万円と1,401百万円増加しており、財務体質の強化が進んでいます。
資産の部
資産の部では、有価証券が143,268百万円と大幅に増加しています。一方で、現金及び預貯金は29,913百万円と減少しました。資産全体としては、前期末比12,334百万円増加の203,371百万円となっています。
負債の部
負債の部では、保険契約準備金が139,012百万円と増加しています。また、債券貸借取引受入担保金が新たに9,287百万円発生しました。負債全体としても前期末比10,933百万円増加の163,105百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が6,281百万円となり、前期末比1,483百万円増加しています。また、その他有価証券評価差額金は6,568百万円の評価損となっています。純資産全体としては前期末比1,401百万円増加の40,265百万円となっています。
ROAとROE
SBIインシュアランスグループ株式会社のROAは前期の0.6%から0.8%に上昇しており、資産効率が改善しています。一方でROEは前期の3.2%から4.3%に上昇しており、株主資本の活用度が向上しています。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の増加が寄与したものと考えられます。今後も収益力の向上により、ROA、ROEともに改善していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが11,432百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは10,660百万円のマイナスとなっており、有価証券の取得などに資金を投下しています。財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっており、保険事業会社としての特性を反映した資金の使途となっています。今後も安定的なキャッシュ・フローの創出が期待されます。
配当の支払額
SBIインシュアランスグループ株式会社は、当第3四半期連結累計期間において1株当たり10円の期末配当を実施しています。前期と同額の配当水準を維持しており、株主還元に積極的に取り組んでいます。今後も安定的な配当の継続を目指すとともに、投資を通じた事業成長にも注力していく予定です。
今後の展望
SBIインシュアランスグループ株式会社は、保有契約件数の増加や収益力の向上など、好調な業績を続けています。今後も新商品の投入やデジタル化の推進などに取り組み、さらなる成長が期待されます。また、安定的な配当の実施と事業投資のバランスを取りながら、株主価値の最大化を目指していきます。引き続き、同社の業績や成長戦略に注目していく必要があるでしょう。
編集部のまとめ
SBIインシュアランスグループ株式会社は、損害保険事業、生命保険事業、少額短期保険事業の3つの事業を展開し、保有契約件数の増加や収益力の向上などにより好調な業績を収めています。財務体質も強化され、安定配当の実施と事業投資のバランスも取れていることから、今後の成長が期待できます。業界内での同社の地位をさらに高めていくことで、株主価値の向上にもつながると考えられます。
SBIインシュアランスグループ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
SBIインシュアランスグループ株式会社の決算期は3月決算で、通常の年間決算は3月31日に行われます。また、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日の各四半期末に実施しています。直近の決算では、1株当たり10円の期末配当を実施しており、株主還元に積極的に取り組んでいます。今後も安定的な配当の継続が期待できる企業といえるでしょう。