KIYOラーニング株式会社の2024年3月期第1四半期の決算報告が公表されました!個人向け資格取得事業「スタディング」が順調に推移し、売上高も前年同期比15.3%増加と好調な滑り出しを見せています。今回は、この決算報告の内容を詳しくお伝えしていきます。
企業情報
企業名: KIYOラーニング株式会社
証券コード: 73530
決算期: 12月期
KIYOラーニング株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
KIYOラーニング株式会社の決算日は12月31日です。決算発表は毎年3月中旬に行われています。また、四半期決算は5月、8月、11月、2月に発表されています。
主な事業
KIYOラーニング株式会社は、オンラインの資格取得支援サービス「スタディング」を中心とした事業を展開しています。「スタディング」では、AIを活用して個人の学習状況を把握し、効率的な学習プランを提案するなど、受講生一人ひとりに最適化されたサービスを提供しています。
また、企業向けにクラウド型社員教育サービス「エアコース」も提供しており、人材育成の支援も行っています。今後は、資格取得者と企業・転職エージェントをつなぐダイレクトリクルーティングプラットフォーム「スタディングキャリア」の事業展開にも注力していく方針です。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第1四半期の業績は、売上高923,482千円(前年同期比15.3%増)、営業損失349,135千円、経常損失351,284千円、四半期純損失244,397千円となりました。
主力事業の「スタディング」が順調に推移したものの、マーケティング投資や人材採用など、先行投資を積極的に行っていることから、営業損失や経常損失が発生しています。しかし、これらの投資は将来の成長につながると期待されています。
売上・利益の推移
KIYOラーニング株式会社の売上高は、2023年12月期に3,798,741千円を記録しました。一方で、当第1四半期の売上高は923,482千円と前年同期比15.3%の増加となっています。
利益面では、2023年12月期は当期純利益140,247千円を計上しましたが、当第1四半期は四半期純損失244,397千円となりました。これは、前述の通り、成長に向けた先行投資を積極的に行った結果です。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第1四半期会計期間末の資産合計は3,886,537千円となっています。主な内訳は、現金及び預金2,910,465千円、売掛金67,928千円、ソフトウエア246,833千円などです。前事業年度末から70,101千円減少しています。
負債の部
当第1四半期会計期間末の負債合計は3,042,863千円となっています。主な内訳は、短期借入金550,000千円、前受金2,174,998千円などです。前事業年度末から170,527千円増加しています。
純資産の部
当第1四半期会計期間末の純資産合計は843,674千円となっています。前事業年度末から240,629千円減少しています。これは主に、四半期純損失244,397千円によるものです。
ROAとROE
KIYOラーニング株式会社のROA(総資産利益率)は、2023年12月期が3.5%でしたが、当第1四半期は-6.3%となっています。また、ROE(自己資本利益率)は、2023年12月期が16.0%でしたが、当第1四半期は-29.0%と大幅に低下しています。
これは、積極的な先行投資により一時的に利益が減少したことが影響しています。今後、投資効果が発現すれば、収益性が改善し、ROAやROEも上昇していくことが期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが283,761千円のマイナスとなっています。これは主に、テレビCM放映費用の支払いによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは14,193千円のマイナスとなっています。これは主に、システム開発に伴う支出によるものです。現金及び預金は、前事業年度末より283,761千円減少し、当第1四半期会計期間末は2,910,465千円となっています。
配当の支払額
KIYOラーニング株式会社は、成長投資に注力するため、当面の間、配当を実施しない方針です。今後、収益性が一定水準まで改善した際に、株主還元策について検討していく予定です。
今後の展望
KIYOラーニング株式会社は、オンラインでの資格取得支援事業を中心に展開しています。今後も、AI技術を活用したサービスの機能強化や新規講座の開発、マーケティング施策の強化などに注力し、事業基盤の拡大を図っていく方針です。
また、企業向けクラウド型社員教育サービスの拡販や、ダイレクトリクルーティングプラットフォームの事業化など、新規事業にも積極的に取り組んでいきます。これらの投資が奏功すれば、中長期的な業績拡大が期待できると考えられます。
編集部のまとめ
KIYOラーニング株式会社の2024年3月期第1四半期の決算は、売上高が前年同期比15.3%増加と順調な滑り出しを見せています。ただし、成長に向けた先行投資により、営業損失や経常損失が発生しています。
今後、AI技術を活用したサービス機能の強化や新規事業の推進など、攻めの経営を展開していく方針です。中長期的な視点でみれば、KIYOラーニング株式会社の業績は着実に回復していくことが期待されます。
KIYOラーニング株式会社の決算日や配当についてまとめました。
KIYOラーニング株式会社の決算日は12月31日で、決算発表は毎年3月中旬に行われています。また、四半期決算は5月、8月、11月、2月に発表されています。
配当については、成長投資に注力するため、当面の間、実施しない方針です。今後、収益性が一定水準まで改善した際に、株主還元策について検討していく予定です。