Ｒｅｔｔｙ株式会社は、飲食店のためのプラットフォーム「Retty」を運営する会社です。この度、同社の四半期決算報告書が公開されました。新型コロナウイルス感染症の影響が小さくなってきたことで、飲食店支援サービスの回復傾向が見られ、売上高も前年同期比で減少したものの、経常損失は大きく改善しています。今後も、高単価商品の販売比率増加などのLTV改善施策の継続により、持続的な収益力の向上が期待されます。
企業情報
企業名: Ｒｅｔｔｙ株式会社
証券コード: E35993
決算期: 2024年9月
Ｒｅｔｔｙ株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
Ｒｅｔｔｙ株式会社の決算期は9月です。今回の四半期決算は、2023年10月1日から2024年3月31日までの第2四半期の業績となります。
主な事業
Ｒｅｔｔｙ株式会社は、実名型グルメプラットフォーム「Retty」の運営を主力事業としています。「Retty」では、ユーザーが実名で飲食店のレビューを投稿できるため、信頼性の高い情報を得ることができます。また、飲食店向けには集客支援サービスを提供しており、店舗の集客力向上に貢献しています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期の業績は、売上高が793,791千円と前年同期比で2.8%減少しました。一方で、営業損失は47,040千円と大きく改善しており、前年同期の322,329千円の営業損失から大幅に縮小しています。この背景には、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に小さくなっていることに加え、販売商品の戦略変更やコスト削減の効果が現れてきたことがあげられます。
売上・利益の推移
Ｒｅｔｔｙ株式会社の売上高は、2023年10月期第2四半期は793,791千円となりました。前年同期の816,784千円から減少しているものの、2024年9月期中での売上純増を目指すとのことです。また、利益面では、前年同期の326,782千円の経常損失から大幅に改善し、49,207千円の経常損失に留まりました。これは、特定代理店の影響縮小や高単価商品の販売増加などによるものです。
四半期連結貸借対照表について
Ｒｅｔｔｙ株式会社の四半期貸借対照表を見ると、総資産は1,240,312千円となっています。前事業年度末と比べ30,896千円減少しています。
資産の部
流動資産は1,191,080千円で、前事業年度末から33,190千円減少しています。これは主に現金及び預金が38,029千円減少したことによるものです。固定資産は49,232千円で、前事業年度末から2,294千円増加しています。
負債の部
流動負債は412,793千円で、前事業年度末から86,347千円増加しています。これは主に短期借入金が112,540千円増加したことによるものです。固定負債は483,824千円で、前事業年度末から67,992千円減少しています。
純資産の部
純資産は343,694千円で、前事業年度末から49,251千円減少しています。これは主に四半期純損失50,857千円を計上したことによるものです。
ROAとROE
Ｒｅｔｔｙ株式会社のROAは-4.0%、ROEは-14.8%となっています。前年同期と比較すると、ROAは4.9ポイント、ROEは12.8ポイント改善しています。これは、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に小さくなり、収益力の回復が進んでいることが要因です。今後も、LTV改善施策の継続により業績の改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは82,012千円の支出となりました。これは主に税引前四半期純損失49,712千円を計上したことによるものです。一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは44,609千円の獲得となり、短期借入金の増加により資金が確保されています。
配当の支払額
Ｒｅｔｔｙ株式会社は現在、配当を実施していません。業績の回復と安定的な収益基盤の確立を目指しており、今後の業績推移を見ながら、配当実施を検討していきたいとしています。
今後の展望
Ｒｅｔｔｙ株式会社は、特定代理店の影響が縮小し、高単価商品比率の増加などにより、2024年9月期中での売上純増を目指しています。また、前期に実施したコスト削減策の効果も徐々に表れてきており、早期黒字化を目指しています。今後も、飲食店支援サービスの利用店舗数の増加と収益性の改善に取り組み、企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
Ｒｅｔｔｙ株式会社の2024年3月期第2四半期決算は、新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に小さくなり、経営成績が改善傾向にあることがわかりました。売上高は減少したものの、経常損失は大幅に縮小しており、収益力の回復が進んでいます。今後も、LTV改善施策の継続やコスト削減策の効果発現により、さらなる業績改善が期待されます。また、配当実施については今後の業績推移を見守る必要がありますが、株主還元についても検討していくことが期待されます。
Ｒｅｔｔｙ株式会社の決算日や配当についてまとめました。
Ｒｅｔｔｙ株式会社の決算期は9月で、今回の四半期決算は2023年10月1日から2024年3月31日までの第2四半期の業績となりました。また、同社は現在、配当を実施していませんが、業績の回復と安定的な収益基盤の確立を目指しており、今後の業績推移を見ながら、配当実施を検討していきたいとしています。
