株式会社ポピンズの2024年第1四半期決算報告が発表されました。ベビーシッターやナニーなどのファミリーケア事業が好調で、保育所などのエデュケア事業も順調に拡大しています。利益率の高いファミリーケア事業の構成比が上がり、全体の業績も大幅に改善されました。
企業情報
企業名: 株式会社ポピンズ
証券コード: E35908
決算期: 12月期
株式会社ポピンズの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ポピンズの決算日は12月31日です。第1四半期決算は2024年5月13日に発表されました。
主な事業
株式会社ポピンズは、ベビーシッターやナニー、シルバーケアなどのファミリーケア事業と、認可保育所や学童児童館などのエデュケア事業を主力に展開しています。また、保育士向けの研修事業なども手がけています。全国に拠点を持ち、子育て支援や高齢者ケアなどで幅広い事業を手がける総合サービス企業です。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の連結売上高は7,860百万円と前年同期比13.9%増となりました。ファミリーケア事業の好調などから売上総利益率は22.1%と大幅に改善し、営業利益は442百万円と前年同期比で220.3%増と大きな伸びを示しています。
売上・利益の推移
ファミリーケア事業が順調にトップラインを牽引し、エデュケア事業の新規施設開設や既存施設の収支改善も貢献し、2024年第1四半期の売上高は7,860百万円と前年同期比で13.9%増となりました。また、営業利益は442百万円と大幅な増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表では、資産合計17,475百万円、負債合計9,479百万円、純資産7,995百万円となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産13,027百万円、固定資産4,447百万円となっています。流動資産の増加は現金及び預金の増加や、助成金の受入れなどが主な要因です。固定資産は保育所の新規開設に伴い建物及び構築物が増加する一方で、有形固定資産その他が減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債6,298百万円、固定負債3,180百万円となっています。流動負債は短期借入金や1年以内返済予定の長期借入金、賞与引当金の増加が主な要因です。固定負債は主に長期借入金の増加によるものです。
純資産の部
純資産の部では、7,995百万円となっています。親会社株主に帰属する四半期純利益268百万円を計上しましたが、配当支払いにより利益剰余金が減少しています。この結果、自己資本比率は45.8%となりました。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前年同期の1.0%から5.0%に大幅に改善しました。これはファミリーケア事業の高収益性と、エデュケア事業の収支改善が寄与したことが主な要因です。一方でROE(自己資本利益率)は前年同期の1.2%から3.4%と改善したものの、まだ低水準にあります。今後の更なる収益力向上と自己資本の充実が課題です。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、貸借対照表の現金及び預金残高が前期末から2,504百万円増加していることから、営業活動によるキャッシュ・インフローが大きかったと推測されます。一方で保育所の新規開設などにより投資活動によるキャッシュ・アウトフローも発生していると考えられます。
配当の支払額
2024年2月21日開催の取締役会において、1株当たり40円の期末配当の支払いが決議されました。これにより、配当金の総額は388百万円となります。
今後の展望
ファミリーケア事業ではベビーシッター需要の旺盛な取り込みを加速し、エデュケア事業では新規施設の開設や収支改善を進めることで、引き続き売上と利益の拡大が期待できます。また新規事業の育成も課題となっており、事業ポートフォリオの最適化を進めていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社ポピンズの2024年第1四半期は、ファミリーケア事業の好調とエデュケア事業の収支改善が業績を牽引し、大幅な増収増益を果たしました。今後も子育て支援や高齢者ケアのニーズに応えながら事業を拡大していくことが期待されます。一方で自己資本比率の改善や新規事業の育成など、更なる成長に向けた課題にも取り組んでいく必要があります。
株式会社ポピンズの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ポピンズの決算日は12月31日で、第1四半期決算は2024年5月13日に発表されました。2024年2月21日の取締役会で、1株当たり40円の期末配当の支払いが決議されています。今後も安定した収益基盤と財務体質の強化を目指し、持続的な成長を期待したいところです。