株式会社東京通信グループの2024年第1四半期決算が発表されました。売上高は13億70百万円と前年同期比で9.4%増加しており、事業が順調に推移しているようです。利益面では、営業損失が96百万円と前年同期より悪化しましたが、経常利益は18百万円と黒字を確保しており、グループ全体としては健全な経営状態にあるといえます。
企業情報
企業名: 株式会社東京通信グループ
証券コード: E36173
決算期: 12月期
株式会社東京通信グループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社東京通信グループの決算日は12月31日です。 決算発表の時期は翌年の5月中旬頃となっています。
主な事業
株式会社東京通信グループは、メディア事業とプラットフォーム事業を中心に事業展開しています。メディア事業では、スマートフォンアプリの企画・開発・運営を行っており、特にカジュアルゲームやハイパーカジュアルゲームなどが好評を博しています。プラットフォーム事業では、電話占いサービスを展開しており、さらにファンとアーティストをつなぐメッセージアプリ「B4ND」の運営にも注力しています。その他、メタバース事業やデジタルサイネージ事業、投資事業など、多岐にわたる事業に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高13億70百万円、営業損失96百万円、経常利益18百万円となりました。利益面では前年同期に比べ悪化しましたが、経常利益を確保できていることから、全体としては健全な収益基盤が維持できていると言えます。今後の事業展開次第では、利益率の改善が期待できるでしょう。
売上・利益の推移
当社の過去1年間の業績推移を見ると、売上高は6,219百万円を計上しており、前年同期比では9.4%の増加となっています。一方で、経常利益は18百万円と前年同期から大幅な改善を果たしています。売上高は順調に推移しているものの、事業投資などによる費用増加により利益面では厳しい状況が続いているようです。今後の収益力強化が課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末における総資産は41億14百万円となり、前期末比17.3%減少しています。主な要因は、現金及び預金の減少(5億41百万円減)や売掛金の減少(80百万円減)によるものです。一方、負債合計は29億24百万円と前期末比9.4%減少しています。純資産は11億89百万円で、自己資本比率は21.1%となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が16億52百万円、固定資産が24億61百万円となっています。流動資産の減少は主に現金及び預金の減少によるものです。一方、投資有価証券が増加するなど、固定資産の構成に変化がみられます。
負債の部
負債の部では、流動負債が12億59百万円、固定負債が16億48百万円となっています。未払金の減少や長期借入金の返済により、負債合計が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が6億13百万円、資本剰余金が1億42百万円となっています。利益剰余金は1億11百万円の赤字となっており、連結子会社の出資元への分配などが要因となっています。
ROAとROE
株式会社東京通信グループのROA(総資産利益率)は前期末時点で3.8%、ROE(自己資本利益率)は8.6%となっています。これらの指標は必ずしも高い水準とは言えませんが、事業投資を積極的に行っているため、一時的な収益性の悪化は避けられない状況にあるといえます。今後、収益力の改善と資本効率の向上に注力していく必要があるでしょう。
キャッシュフロー
当第1四半期連結会計期間におけるキャッシュ・フローの状況は開示されていません。ただし、前期では営業活動によるキャッシュ・フローが233百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが600百万円のマイナスとなっています。事業投資を積極的に行ったことにより、全体としてはマイナスのキャッシュ・フローが計上されていることが分かります。今後の成長に向けた投資の一方で、キャッシュ管理にも注力する必要があるでしょう。
配当の支払額
株式会社東京通信グループは現在のところ、配当を実施していません。成長過程にあるため、内部留保の確保に注力しているものと思われます。今後、収益力が一層強化されれば、株主還元策の検討も課題になってくるかもしれません。
今後の展望
株式会社東京通信グループは、「Digital Well-Being」をビジョンに掲げ、インターネットを通じて人々の心を豊かにするサービスを創造し続けることで企業価値の向上を目指しています。メディア事業とプラットフォーム事業を中心に堅調に推移しつつ、新規事業への投資も継続しています。今後は、収益基盤の強化と新規事業の育成により、持続的な成長を実現していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社東京通信グループの2024年第1四半期決算は、売上高が前年同期比で増加するなど、順調に推移しているようです。一時的な利益の悪化はみられるものの、全体としての収益基盤は健全であると評価できます。今後は、新規事業への投資と収益力の強化により、持続的な成長を実現していくことが期待されます。株主の皆様におかれましては、引き続き同社の動向にご注目ください。
株式会社東京通信グループの決算日や配当についてまとめました。
株式会社東京通信グループの決算日は12月31日で、決算発表時期は翌年の5月中旬頃となっています。配当については、成長過程にあるため、現在のところ実施していません。今後の収益力強化次第で、株主還元策の検討も課題になってくるかもしれません。