介護・不動産サービスを提供する株式会社T.S.Iの2024年第1四半期決算が発表されました。売上高は10億64百万円と前年同期に比べ約169百万円の増加となりました。経常損失は3百万円となりましたが、引き続き事業の拡大に取り組んでいます。サービス付き高齢者向け住宅の新規開設や人材確保などの施策が進んでおり、今後の業績に期待がかかります。
企業情報
企業名: 株式会社T.S.I
証券コード: 73620
決算期: 12月
株式会社T.S.Iの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社T.S.Iの決算日は12月31日で、決算のスケジュールは以下の通りです。
1月1日〜12月31日が会計期間
5月中旬頃に有価証券報告書を提出
8月中旬頃に第2四半期決算を発表
11月中旬頃に第3四半期決算を発表
翌年2月中旬頃に本決算を発表
主な事業
株式会社T.S.Iは、介護事業と不動産事業を柱とした事業を展開しています。介護事業では、サービス付き高齢者向け住宅「アンジェス」の運営を行っています。また、不動産事業では、主にサービス付き高齢者向け住宅の建設やリフォームなどを手がけています。これらの事業を通じて、高齢化社会に対応した総合的なサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高が10億64百万円と前年同期比で約169百万円増加しました。一方で、経常損失は3百万円となりました。これは、新型コロナウイルス感染症の影響による入院者の増加や処遇改善加算の発生などが要因です。利益率は低下しているものの、中長期的な事業の拡大に向けて取り組みを進めています。
売上・利益の推移
株式会社T.S.Iの売上高は、2023年12月期が42億53百万円と前期比約3%増加しました。一方で、利益面では経常利益が1億92百万円と前期比約51%減少しています。人材確保や新拠点の開設など、成長に向けた先行投資を行っているため、短期的には利益が圧迫されていますが、中長期的には収益力の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社T.S.Iの2024年3月末時点の四半期連結貸借対照表は以下の通りです。
資産の部
資産合計は41億54百万円となり、前期末比61百万円増加しました。これは主に、土地が2億80百万円増加したものの、現金及び預金が1億25百万円、その他流動資産が1億12百万円減少したことによるものです。
負債の部
負債合計は29億67百万円となり、前期末比66百万円増加しました。これは主に、長期借入金が4億92百万円増加したものの、工事未払金が31百万円、短期借入金が3億57百万円、未払法人税等が27百万円減少したことによるものです。
純資産の部
純資産は11億86百万円となり、前期末比4百万円減少しました。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失4百万円により利益剰余金が減少したことによるものです。
ROAとROE
株式会社T.S.IのROA(総資産経常利益率)は4.7%、ROE(自己資本利益率)は10.6%となっています。2023年12月期と比較すると、ROAは0.1ポイント低下、ROEは0.5ポイント低下しています。これは、経常利益の減少と自己資本比率の低下が影響しています。今後は積極的な投資による収益力向上と財務体質の強化が課題となります。
キャッシュフロー
株式会社T.S.Iのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローがプラスとなっているものの、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっています。これは、新拠点の開設などの設備投資や借入金の返済に資金を充当しているためです。今後は、安定的な事業運営によるキャッシュ・フローの確保と、借入金の削減などに取り組む必要があります。
配当の支払額
株式会社T.S.Iは、株主への利益還元を重要な経営課題の1つとしています。2023年12月期の1株当たり配当金は20円と前期から5円増加しました。今後も、業績に応じた適切な水準の配当を実施していく方針です。
今後の展望
株式会社T.S.Iは、介護サービスとサービス付き高齢者向け住宅事業を中心に、今後も事業拡大を目指します。新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの、高齢化社会に対応した総合的なサービスを提供することで、中長期的な成長が期待されます。人材確保や新拠点の開設など、先行投資は続きますが、収益力の向上と財務体質の強化に取り組み、株主価値の向上を目指してまいります。
編集部のまとめ
株式会社T.S.Iの2024年第1四半期決算は、売上高が前年同期比で増加したものの、経常損失となりました。これは新型コロナウイルス感染症の影響や先行投資による一時的な業績の落ち込みが影響しています。しかし、中長期的な事業拡大に向けた取り組みは着実に進んでおり、今後の業績改善が期待されます。また、株主への利益還元にも力を入れており、配当の増加は投資家にとっても好材料と言えるでしょう。
株式会社T.S.Iの決算日や配当についてまとめました。
株式会社T.S.Iの決算日は12月31日で、決算の主なスケジュールは5月中旬の有価証券報告書提出、8月中旬と11月中旬の四半期決算発表、翌年2月中旬の本決算発表となっています。また、同社は株主への利益還元を重視しており、2023年12月期の1株当たり配当金は20円と前期から5円増加しました。今後も、業績に応じた適切な水準の配当を実施していく方針です。