表示灯株式会社の最新決算報告をご紹介します。
この株式会社は自治体や公共施設などにナビゲーション表示システムを提供する総合広告会社で、2023年12月期第3四半期では増収増益となりました。
業績好調の背景にはデジタル化投資やWEB事業の拡大などが寄与しています。今後の新しい事業展開にも注目が集まっています。
企業情報
企業名: 表示灯株式会社
証券コード: 73680
決算期: 3月期
表示灯株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
表示灯株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に発表されています。
通期の本決算は毎年5月頃に発表されます。
主な事業
表示灯株式会社は、ナビタ事業、アド・プロモーション事業、サイン事業の3つを中核事業として展開しています。
ナビタ事業では、鉄道駅やショッピングモールなどの公共空間に設置する案内表示システム「ナビタ」の製造・販売を行っています。
アド・プロモーション事業では、デジタルサイネージやパネル広告などの広告関連サービスを提供しています。
サイン事業では、病院や商業施設向けの案内サインの製造・設置を手掛けています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上収益が7,354百万円と前年同期比3.7%増、営業利益が412百万円と同44.5%増と好調な結果となっています。
売上総利益率は前年同期の53.8%から54.0%に改善し、営業利益率は5.6%と上昇しました。
売上・利益の推移
直近5年間の業績推移をみると、売上収益は2020年3月期の9,711百万円から2023年3月期の9,960百万円と堅調に推移しています。
一方で、経常利益は2020年3月期の516百万円から2023年3月期は621百万円に改善するなど、収益性も高まってきています。
四半期連結貸借対照表について
表示灯株式会社の2023年12月末の総資産は13,522百万円となり、前期末比239百万円減少しました。
主な要因は、現金及び預金の減少や売上債権の減少などです。
資産の部
流動資産は8,073百万円で前期末比143百万円減、固定資産は5,448百万円で95百万円減少しています。
固定資産の減少の主な要因は、有形固定資産の減価償却によるものです。
負債の部
負債合計は6,221百万円と前期末比248百万円減少しました。
流動負債が270百万円減少し、固定負債は22百万円増加しています。
純資産の部
純資産は7,301百万円と前期末比8百万円増加しました。
四半期純利益286百万円の計上と株主配当283百万円の支払いがあり、増加しています。
ROAとROE
表示灯株式会社のROA(総資産利益率)は4.3%、ROE(自己資本利益率)は6.2%となっています。
前期と比べてROAは0.3ポイント、ROEは0.4ポイント上昇しており、収益性の改善が進んでいることがわかります。
キャッシュフロー
表示灯株式会社のキャッシュフローをみると、営業活動によるキャッシュフローが前年同期比289百万円減少した一方で、投資活動によるキャッシュフローの支出は前年同期比133百万円減少しています。
財務活動によるキャッシュフローでは、配当金の支払いにより142百万円の支出となっています。
配当の支払額
表示灯株式会社の2023年12月期の中間配当は1株30円、期末配当は未定となっています。
前期の年間配当は1株60円で、今期も株主還元を重視した配当政策が継続される見通しです。
今後の展望
表示灯株式会社は、既存事業の強化とともに新たな事業展開にも注力しています。
具体的には、災害警報システム「NAVIアラート」の事業化に取り組んでおり、この新分野の成長に期待が集まっています。
また、デジタル化の推進やWEB事業の拡大など、収益性の向上にも力を入れています。
編集部のまとめ
表示灯株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高、営業利益ともに前年同期比で増加しており、好調な業績が続いていることがわかりました。
収益性の改善とともに、新しい事業展開にも積極的に取り組んでおり、今後の成長が期待されます。
株主還元も重視しており、配当面でも魅力的な企業だと評価できるでしょう。
表示灯株式会社の決算日や配当についてまとめました。
表示灯株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算は12月31日に発表されます。
配当は年2回、中間配当が1株30円、期末配当は未定となっており、株主還元に積極的な企業姿勢がうかがえます。