株式会社メイホーホールディングスの2024年第3四半期決算が発表されました。堅調な業績が特徴で、建設や人材サービス、介護事業などを手掛ける同社は、売上高7,743,679千円、営業利益440,603千円を計上しました。新規事業の買収が好調に進み、グループ規模が大きく拡大しています。今後も事業領域の拡大を図り、さらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社メイホーホールディングス
証券コード: 73690
決算期: 2024年6月期
株式会社メイホーホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社メイホーホールディングスの決算は、年間決算で6月期末となっています。また、四半期決算も行っており、今回の決算は2024年3月期第3四半期の決算報告です。
主な事業
株式会社メイホーホールディングスは、建設関連サービス事業、人材関連サービス事業、建設事業、介護事業の4つのセグメントを展開しています。建設関連サービスでは設計コンサルティングや検査業務、人材関連では派遣サービス、建設事業では建設工事の受注、介護事業では高齢者施設の運営などを手掛けています。事業領域を順調に拡大し、グループ全体の業績も好調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高7,743,679千円、営業利益440,603千円、経常利益369,638千円、親会社株主に帰属する四半期純利益88,148千円となりました。売上高は前年同期比33.5%増と大幅な伸びを示しています。一方で、のれん償却などの特別費用が嵩んだことから、経常利益は前年同期比34.1%減となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は順調に増加しており、2023年6月期は7,370,810千円と過去最高を更新しました。営業利益も2023年6月期は495,632千円と堅調に推移しています。直近の2024年3月期第3四半期では、これらの数値をさらに上回る見込みです。今後も建設関連や人材サービス、介護事業などの好調な伸びが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社メイホーホールディングスの2024年3月末の総資産は9,541,741千円と、前期末から5,394,873千円も増加しています。これは主に、受取手形、売掛金及び契約資産の増加やのれんの増加などによるものです。一方、負債合計は7,335,248千円と大幅な増加となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が5,419,194千円、固定資産が4,122,548千円となっています。流動資産では受取手形、売掛金及び契約資産の増加が大きく、固定資産ではのれんの増加が大きな要因です。事業拡大に伴う増加が見られます。
負債の部
負債の部では、流動負債が3,957,938千円、固定負債が3,377,310千円となっています。流動負債では支払手形や短期借入金の増加が目立ち、固定負債では長期借入金の増加が大きな要因となっています。
純資産の部
純資産の部では、2,206,493千円となっています。自己資本比率は23.1%と低下傾向にあります。M&Aなどへの積極的な投資で負債が増加した影響が大きいと考えられます。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期の4.8%から大幅に低下し、今期第3四半期では1.2%となっています。これは、事業拡大のための設備投資やM&Aなどで資産が大幅に増加した一方で、費用も増加したことが要因です。一方でROE(自己資本利益率)は、前期の5.0%から4.3%に低下しています。株主資本の効率性については課題が残っているといえます。
キャッシュフロー
キャッシュフロー計算書の情報は開示されていませんが、M&Aなどへの積極的な投資により、現金及び預金残高は前期末の1,127,134千円から1,020,123千円に減少しているようです。これらの投資が今後の業績拡大につながることが期待されます。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間における配当の支払いはありませんでした。成長投資に注力する一方で、株主還元については十分に検討する必要があると考えられます。今後の業績の推移を見守る必要があるでしょう。
今後の展望
株式会社メイホーホールディングスは、建設関連サービス、人材関連サービス、建設事業、介護事業の4事業を柱に、M&Aを通じた事業領域の拡大を進めています。建設需要の高まりや人手不足への対応など、各事業分野での強みを活かし、今後も成長が期待されます。一方で、のれん償却などの費用負担も課題となっているため、収益性の向上にも注力していく必要があるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社メイホーホールディングスは、建設関連やサービス事業、介護事業など、多岐にわたる分野を手掛ける企業です。当期の業績は前年同期比で大幅な増収となり、堅調な成長を遂げています。M&Aを積極的に行い、事業基盤を強化しているのが特徴です。一方で、のれん償却などの費用負担が重荷となっており、収益性の向上が課題となっています。今後も事業領域の拡大と収益力の強化に取り組み、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
株式会社メイホーホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社メイホーホールディングスは6月期決算を行っており、今回は2024年3月期第3四半期の業績報告でした。配当については、当第3四半期連結累計期間は見送りとなっていますが、今後の業績動向を見守る必要があります。事業領域の拡大と収益力の向上に取り組み、株主還元の拡充にも期待がかかります。