全研本社株式会社(現Zenken株式会社)の2024年3月期第3四半期の決算報告書が公開されました。売上高は前年同期比23.5%減の4,253,141千円、経常利益は52.7%減の341,354千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は41.8%減の240,826千円となりました。新しい事業体制に移行する中、一時的な苦戦はあるものの、着実に成長の基盤を固めつつあるようです。
企業情報
企業名: 全研本社株式会社(現Zenken株式会社)
証券コード: 73710
決算期: 2024年3月期
全研本社株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
全研本社株式会社の決算日は6月30日で、第3四半期決算は3月31日までとなっています。2024年5月15日に2024年3月期第3四半期の決算報告書が提出されました。
主な事業
全研本社株式会社(現Zenken株式会社)は、ITやグローバル化支援を中心にさまざまな事業を展開しています。主力の「マーケティング」と「海外人材」の2つの分野に注力し、WEBマーケティング支援や海外人材の紹介・育成などを行っています。また、不動産賃貸事業も手がけています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第3四半期の業績は、売上高4,253,141千円(前年同期比23.5%減)、営業利益304,694千円(同57.4%減)、経常利益341,354千円(同52.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益240,826千円(同41.8%減)となりました。事業体制の移行期ということもあり、一時的な減収減益となっています。
売上・利益の推移
売上高は2023年3月期第3四半期の5,559,991千円から2024年3月期第3四半期は4,253,141千円と約23.5%減少しました。利益面でも、経常利益は721,601千円から341,354千円へと52.7%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は414,001千円から240,826千円へと41.8%減となりました。事業体制の移行に伴う一時的な影響と見られます。
四半期連結貸借対照表について
全研本社株式会社の四半期連結貸借対照表を見ると、2024年3月31日時点の総資産は14,358,799千円となっています。このうち、流動資産は4,690,106千円、固定資産は9,668,693千円です。一方、負債合計は2,097,370千円で、純資産は12,261,428千円となっています。財務体質は健全に推移しているようです。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が4,069,805千円、投資有価証券が1,163,829千円となっています。前期末と比べ現金が増加していることから、資金ポジションは良好に推移しているようです。
負債の部
負債の部では、未払金や未払法人税等が増加したことにより、流動負債が1,273,316千円となっています。一方、長期借入金が111,366千円減少したことなどから、固定負債は824,054千円となっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が11,264,975千円となっています。一方で、自己株式が95,980千円計上されていることから、自己資本比率は85.4%となっています。財務体質は健全に推移しています。
ROAとROE
2024年3月期第3四半期のROA(総資産経常利益率)は2.4%、ROE(自己資本当期純利益率)は2.0%となっています。前年同期と比べROAは低下しているものの、ROEはほぼ横ばいとなっています。事業体制の移行に伴い収益性が一時的に低下しているものの、自己資本利益率は一定水準を維持しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローについては、営業活動により128,327千円の資金を獲得しました。一方で、投資活動により106,557千円の資金を使用し、配当金の支払い244,544千円、自己株式の取得95,980千円などにより財務活動で340,524千円の資金を使用しました。全体としては現金及び預金が128,327千円増加しており、財務体質は健全に推移しています。
配当の支払額
2024年3月期の1株当たりの配当金は年間20円を予定しています。このうち、第2四半期末配当金は10円、期末配当金も10円を見込んでいます。2023年9月に行われた第2四半期末配当金10円に加え、2024年3月期第3四半期には期末配当金10円が支払われる予定です。
今後の展望
全研本社株式会社(現Zenken株式会社)は、事業体制の移行に伴い一時的な減収減益となりましたが、「マーケティング」と「海外人材」の2つの注力分野でさらなる成長を目指していく方針です。WEBマーケティング支援や海外人材の紹介・育成などを通じて、顧客企業のニーズに応えていくことで、中長期的な業績の拡大が期待されます。
編集部のまとめ
全研本社株式会社(現Zenken株式会社)の2024年3月期第3四半期の決算は、減収減益となりましたが、事業体制の移行期ということもあり、一時的な影響と見られます。財務基盤は健全に推移しており、「マーケティング」と「海外人材」の2つの注力分野での成長が期待されます。今後の業績改善に期待が高まります。
全研本社株式会社の決算日や配当についてまとめました。
全研本社株式会社(現Zenken株式会社)の決算日は6月30日で、第3四半期決算は3月31日までとなっています。2024年3月期の配当金は年間20円を予定しており、うち10円が期末配当金として支払われる予定です。財務基盤は健全に推移しており、今後の成長に期待が持てる企業です。