株式会社デコルテ・ホールディングス(以下デコルテ)は、フォトウエディングやアニバーサリーフォトサービスなどのサービスを提供する、ブライダル業界の注目企業です。2024年3月期の第2四半期決算では売上収益が前年同期比5.9%減の2,791百万円となりましたが、引き続き事業の拡大に取り組んでいます。
企業情報
企業名: 株式会社デコルテ・ホールディングス
証券コード: 73720
決算期: 9月
株式会社デコルテ・ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
デコルテは9月決算を行っている企業です。具体的には、第2四半期決算が2024年3月期となります。
主な事業
デコルテの主な事業はフォトウエディングサービスとアニバーサリーフォトサービスです。ブライダル市場において高い地位を占めており、「AQUA」や「HAPISTA」といったブランドを展開しています。また、フィットネスジムの運営などその他の事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は？
2024年3月期第2四半期の決算では、売上収益は前年同期比5.9%減の2,791百万円となりました。一方で、利益面では、営業利益が前年同期比66.5%減の186百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同72.6%減の91百万円と減少しています。利益率の低下は、出店や広告費用の増加などが影響しているようです。
売上・利益の推移
デコルテの売上収益は直近の第2四半期では2,791百万円と、前年同期比5.9%減となりました。一方で、利益面では本来の収益力を示す調整後営業利益が第2四半期で396百万円と前年同期に比べ50.2%減少しています。これは主に、新店舗の出店や広告宣伝費の増加などが影響したと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
デコルテの2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は13,427百万円、負債合計は8,565百万円、純資産は4,862百万円となっています。
資産の部
資産の部では、流動資産が983百万円と前期末比292百万円減少しました。一方で、固定資産は12,444百万円と66百万円増加しています。これは主に、2023年12月から2024年3月にかけて新店舗を出店したことで有形固定資産が増加したためです。
負債の部
負債の部では、流動負債が2,015百万円と前期末比2,102百万円減少しました。これは主に、シンジケートローンの借換に伴う短期借入金の返済によるものです。一方で、非流動負債は6,549百万円と1,777百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社の所有者に帰属する持分が4,862百万円と前期末比98百万円増加しました。これは主に利益剰余金の増加によるものです。その結果、親会社所有者帰属持分比率は36.2%となっています。
ROAとROE
デコルテのROAは前期末の4.7%から当第2四半期は3.3%に低下しています。これは、利益が減少したためです。一方でROEは前期末の10.3%から当第2四半期は4.9%と大幅に低下しています。これは、親会社の所有者に帰属する四半期利益が減少したことに加え、自己資本が増加したことが影響しています。
キャッシュフロー
デコルテの2024年3月期第2四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは390百万円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは183百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは521百万円の支出となっています。この結果、現金及び現金同等物の当第2四半期末残高は494百万円となりました。
配当の支払額
デコルテはこれまで配当を実施していませんが、今後は株主還元にも注力していく方針のようです。成長投資と並行して、株主還元の強化にも期待が高まっています。
今後の展望
デコルテは、コロナ禍からの回復が遅れているブライダル市場において、フォトウエディングのリーディングカンパニーとして、認知度向上や顧客ニーズに合わせた施策を進めていくことで、事業拡大を目指しています。また、アニバーサリーフォトサービスの「HAPISTA」ブランドの首都圏での店舗展開を加速させるなど、成長に向けた取り組みを続けていきます。
編集部のまとめ
デコルテは、ブライダル業界でフォトウエディングのリーディングカンパニーとしての地位を確立している企業です。2024年3月期第2四半期の決算では、売上は減少したものの、新店舗出店や広告宣伝による先行投資を行っており、今後の成長に向けて着実に歩みを進めていると評価できます。株主還元の強化にも注目が集まっており、同社の動向には引き続き注目が必要です。
株式会社デコルテ・ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
デコルテは9月決算を行っている企業で、最新の決算は2024年3月期第2四半期の決算となります。配当については、これまで実施していませんが、今後の株主還元強化に期待が高まっています。デコルテは、ブライダル市場において高い評価を得ており、新店舗出店やブランド認知度向上などの施策を通じて、さらなる成長が期待されます。
