BCC株式会社の2023年12月期第1四半期決算の概要をお伝えします。
同社は主にIT技術とヘルスケア分野のサービスを提供する企業で、この度の業績報告では、IT営業アウトソーシング事業とヘルスケアビジネス事業に注力し、全体としては増収減益となりました。
企業情報
企業名: BCC株式会社
証券コード: E36655
決算期: 2023年9月30日
BCC株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
BCC株式会社の決算期は9月30日となっています。四半期決算は10月1日~12月31日の第1四半期、1月1日~3月31日の第2四半期、4月1日~6月30日の第3四半期、7月1日~9月30日の第4四半期に分かれています。
主な事業
BCC株式会社は、IT営業アウトソーシング事業とヘルスケアビジネス事業の2つに注力しています。IT営業アウトソーシング事業では、未経験者をIT営業人材に育成する独自のリスキリングプログラムを活用しながら、顧客企業の営業支援を行っています。ヘルスケアビジネス事業では、介護施設向けのレクリエーションサービスの提供や、ヘルスケア分野への新規参入企業への支援などを行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期における売上高は334,191千円と前年同期比9.4%の増収となりました。一方で、販売費及び一般管理費の増加により営業損失は1,805千円、経常損失は2,199千円、四半期純損失は2,204千円と減益となりました。
売上・利益の推移
BCC株式会社の過去5期の売上高と利益の推移を見ると、売上高は1,279,949千円から334,191千円へと順調に推移しています。一方、利益面では、前期の65,665千円の経常利益から、今期は2,199千円の経常損失となっています。これは、人材への投資や新規事業への投資を行った結果、一時的な減益となったものと考えられます。
四半期連結貸借対照表について
BCC株式会社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は905,064千円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が620,664千円、売掛金が140,034千円となっており、流動性の高い資産が多くを占めています。また、投資その他の資産も85,189千円と、企業の中長期的な投資も行われています。
負債の部
負債の部では、買掛金が10,627千円、短期借入金が10,000千円、未払金が109,134千円となっています。金融機関からの借入も行われており、健全な財務体質を維持していると言えます。
純資産の部
純資産の部では、資本金が173,505千円、利益剰余金が105,052千円となっており、自己資本比率は71.3%と高水準を維持しています。
ROAとROE
BCC株式会社のROA(総資産利益率)は、前期の7.2%から当期は-0.2%と低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の7.0%から当期は-0.3%と大幅に低下しています。これは、販売費及び一般管理費の増加による当期純損失の計上が影響したものと考えられます。今後は、人材への投資や新規事業の収益化により、ROA、ROEの向上が期待されます。
キャッシュフロー
直近の四半期キャッシュ・フロー計算書では、営業活動によるキャッシュ・フローが-17,416千円となっています。これは、税金の支払いや人件費の増加などが影響したものと考えられます。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは-5,345千円となっており、事業拡大に向けた投資も行われています。財務活動によるキャッシュ・フローは-2,166千円と、借入金の返済も進んでいます。
配当の支払額
BCC株式会社は、現在のところ配当を実施していません。今後の業績回復と財務体質の強化を経て、株主還元の検討が期待されます。
今後の展望
BCC株式会社は、IT営業アウトソーシング事業とヘルスケアビジネス事業を中心に成長を目指しています。IT営業アウトソーシング事業では、人材の育成と派遣拡大に注力し、ヘルスケアビジネス事業では、新規参入企業への支援や介護施設向けのサービスの拡充を図っています。また、新規事業への投資も行っており、今後の業績改善が期待されます。
編集部のまとめ
BCC株式会社は、IT営業アウトソーシング事業とヘルスケアビジネス事業を中心に成長を遂げています。第1四半期は増収ながら減益となったものの、人材への投資や新規事業への取り組みを強化しており、今後の業績回復が期待されます。同社の決算は9月30日が期末で、四半期決算は1月、4月、7月、10月に発表されています。配当については、現在のところ実施していませんが、今後の株主還元も注目されるところです。
BCC株式会社の決算日や配当についてまとめました。
BCC株式会社の決算日は9月30日で、四半期決算は1月、4月、7月、10月に発表されています。また、同社は現在のところ配当を実施していませんが、今後の業績回復と株主還元に期待が寄せられています。