BCC株式会社は2023年10月1日から2024年3月31日までの第11期第2四半期の決算を発表しました。今期の売上高は684,635千円と前年同期比8.9%の増収となり、経常利益は19,289千円と50.3%の減益となりました。IT営業アウトソーシング事業とヘルスケアビジネス事業の2つの事業分野に注力し、収益を上げてきました。今後もこれらの事業を中心に成長を目指していきます。
企業情報
企業名: BCC株式会社
証券コード: E36655
決算期: 9月30日
BCC株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
BCC株式会社の決算は9月30日が基準日となっています。決算短信や四半期報告書の提出期限は法令に基づき定められており、通常より遅れることはありません。四半期報告書は3月31日、6月30日、9月30日の各四半期末に提出されます。
主な事業
BCC株式会社は、IT営業アウトソーシング事業とヘルスケアビジネス事業の2つの事業を中心に展開しています。IT営業アウトソーシング事業では、大手IT企業の営業人材の派遣やネットワーク販売を行っています。また、ヘルスケアビジネス事業では、介護施設へのレクリエーション支援や、ヘルスケアDX推進のためのコンサルティングなどを手掛けています。これらの事業を通じて、企業のDX化や地域のヘルスケア課題解決に貢献しています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は684,635千円と前年同期比8.9%の増収となりました。一方、経常利益は19,289千円と50.3%の減益となりました。これは販売費および一般管理費の増加によるものです。利益率では、経常利益率は2.8%となりました。増収ながらも利益率の低下が課題となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と経常利益の推移を見ると、売上高は増加傾向にあり、前年同期の628,790千円から684,635千円へと成長してきました。一方、経常利益は減少傾向にあり、前年同期の38,772千円から19,289千円と半減しています。今後は売上高の伸びに合わせて、利益率の改善にも注力していく必要があると考えられます。
四半期連結貸借対照表について
BCC株式会社の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は954,505千円と前期末より39,502千円増加しています。これは主に売掛金の増加や投資有価証券の取得などによります。一方、負債は294,604千円と26,919千円増加し、純資産は659,901千円と12,583千円増加しています。自己資本比率は69.1%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が629,504千円と前期末より13,921千円減少しています。一方で、売掛金が154,177千円と前期末より21,223千円増加しています。これは主にIT営業アウトソーシング事業とヘルスケアビジネス事業の営業活動の増加によるものです。また、投資その他の資産が99,606千円と前期末より20,809千円増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が12,143千円と前期末より8,884千円増加しています。これはIT営業アウトソーシング事業のソリューション事業における仕入れの増加によるものです。一方で、未払法人税等が9,667千円と前期末より12,780千円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が119,704千円と前期末より12,446千円増加しています。これは当期の四半期純利益の計上によるものです。自己資本比率は69.1%と高い水準を維持しており、財務体質は健全です。
ROAとROE
BCC株式会社のROA(総資産利益率)は前年同期の4.2%から2.0%に、ROE(自己資本利益率)は前年同期の5.9%から1.9%に低下しています。これは、主に経常利益の減少によるものです。IT営業アウトソーシング事業の拡大やコスト管理の徹底など、収益性の改善に取り組んでいく必要があります。
キャッシュフロー
当第2四半期累計期間のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは9,931千円の増加となっています。これは主に税引前四半期純利益の計上に加え、仕入債務の増加によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは26,768千円の減少となっており、投資有価証券の取得などによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは2,916千円の増加となりました。全体としては、現金及び現金同等物は629,504千円となっています。
配当の支払額
BCC株式会社は現在、配当を実施していません。今後の事業展開や資金需要を勘案しながら、株主還元策について検討していく方針です。配当の実施や水準については、業績の推移とともに注目していく必要があります。
今後の展望
BCC株式会社は、IT営業アウトソーシング事業とヘルスケアビジネス事業を中心に事業を展開していきます。IT営業アウトソーシング事業では、人材の採用・育成に注力し、派遣規模の拡大を目指します。また、ヘルスケアビジネス事業では、介護現場のDX化支援などに取り組み、事業領域の拡大を図っていきます。今後も顧客ニーズに柔軟に対応し、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
BCC株式会社の第11期第2四半期決算は、増収ながら減益となりました。主力のIT営業アウトソーシング事業は順調に推移しているものの、販売費及び一般管理費の増加により利益率が低下しています。今後は収益性の改善に注力するとともに、ヘルスケアビジネス事業の成長も期待されます。財務体質は健全で、中期的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
BCC株式会社の決算日や配当についてまとめました。
BCC株式会社の決算日は9月30日です。四半期報告書の提出期限は法令に基づき定められており、通常より遅れることはありません。現在、同社は配当を実施していませんが、今後の事業展開や資金需要を勘案しながら、株主還元策について検討していく方針です。