DNホールディングス株式会社の決算についてご紹介します。建設コンサルタント業界の大手企業であるDNホールディングスは、官公庁や民間企業からの高い受注を背景に着実な業績を残しています。また、社員の育成にも力を入れており、今後のさらなる成長が期待されます。
企業情報
企業名: DNホールディングス株式会社
証券コード: 73770
決算期: 6月
DNホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
DNホールディングス株式会社は、6月30日を決算期末としており、毎年9月下旬に決算発表を行っています。
主な事業
DNホールディングス株式会社は、建設コンサルタント業を中心とする総合建設コンサルタント事業を展開しています。具体的には、調査・計画・設計・監理などの業務を行っており、官公庁や民間企業に対して多岐にわたるサービスを提供しています。特に、国土強靱化の推進に伴う公共事業の増加により、安定した需要を確保しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期連結累計期間の売上高は144億28百万円と前年同期比で若干減少しましたが、営業損失5億56百万円、経常損失5億43百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失4億24百万円となりました。利益率は減少傾向にありますが、これは計画的に社員の給与引上げや教育投資を行ったことによるものです。
売上・利益の推移
DNホールディングスの売上高は、146億41百万円から144億28百万円と減少しましたが、利益は前年同期より減少しています。これは、人的投資に積極的に取り組んだことによるものです。今後は、生産性向上などにより、収益の改善が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
DNホールディングスの財務体質は健全に推移しています。資産合計は250億94百万円と前期末から40億68百万円増加しましたが、負債合計も140億75百万円と49億6百万円増加し、自己資本比率は43.8%となっています。
資産の部
流動資産は、現金及び預金の減少によるものの、契約資産の増加により全体として増加しています。固定資産も有形固定資産や投資有価証券の増加により増加しています。
負債の部
流動負債は、短期借入金の増加により増加しています。固定負債は、長期借入金の減少などにより減少しています。
純資産の部
純資産合計は110億18百万円と前期末から8億37百万円減少し、自己資本比率は43.8%となっています。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上や配当金の支払いなどによるものです。
ROAとROE
DNホールディングスのROAは前期の3.6%から当期▲1.7%と悪化しており、ROEも前期の5.6%から当期▲3.9%と悪化しています。これは、人件費の増加による利益の減少が主な要因です。今後は、収益性の改善により、ROAとROEの改善が期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが▲86億32百万円と大きなマイナスとなり、投資活動によるキャッシュフローが▲1億2百万円、財務活動によるキャッシュフローが60億10百万円となりました。この結果、現金及び現金同等物は15億42百万円と前期末より27億24百万円減少しています。
配当の支払額
DNホールディングスは、1株当たり70円の配当を実施しました。これは前期と同水準の配当で、業績は減少しているものの、安定した収益力を背景に株主還元を維持しています。
今後の展望
DNホールディングスは、「信頼のもと、社会になくてはならない企業グループ」をビジョンに掲げ、サステナビリティ経営の推進やDXの強化、新たなマーケットの開拓などに取り組んでいきます。また、人材の育成にも注力し、収益性と生産性の向上を目指しています。今後の業績回復が期待されます。
編集部のまとめ
DNホールディングスは、建設コンサルタント業界の大手企業として、国内インフラ整備需要の増加を背景に安定的な業績を挙げています。しかし、当期は人的投資に積極的に取り組んだことで利益率が低下しています。今後は、生産性の向上や新たな事業領域の開拓などにより、収益性の回復が期待されます。同社は、持続的な成長を実現するため、サステナビリティ経営の推進やDXの強化、人材育成に注力しており、中長期的な企業価値向上が期待できる銘柄と言えるでしょう。
DNホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
DNホールディングス株式会社の決算期は6月で、9月下旬に決算発表を行っています。また、同社は1株当たり70円の配当を実施しており、安定した収益力を背景に株主還元を維持しています。