株式会社サーキュレーションの2024年第3四半期決算が発表されましたね。顧客企業の経営課題を外部のプロ人材で解決するサービスを展開するこの企業の業績は堅調に推移しています。特に人手不足や働き方改革への需要が高まる中で、サーキュレーションのプロシェアリングコンサルティングサービスが好調に推移しました。シニア世代の活躍や女性の登用、DXの推進など、企業の経営課題に応えるサービスを提供している同社に注目が集まっています。
企業情報
企業名: 株式会社サーキュレーション
証券コード: E36731
決算期: 7月31日
株式会社サーキュレーションの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社サーキュレーションは、7月31日を決算期末としています。決算の発表は、第2四半期(2024年6月13日)と通期(2024年10月下旬)の年2回行われています。
主な事業
株式会社サーキュレーションは、「プロシェアリング」事業を展開しています。この事業では、法人企業が抱える経営課題を、外部のプロ人材の力で解決するサービスを提供しています。特に、ITに関するDX推進やシステム刷新の支援が強みとなっています。また、企業の様々な経営課題に詳しい人材を多数登録し、必要に応じて法人企業に派遣するサービスも行っています。
今期の業績と利益率は？
株式会社サーキュレーションの2024年第3四半期累計期間の業績は、売上高5,808,185千円、営業利益223,853千円、経常利益230,271千円、四半期純利益145,049千円でした。前年同期と比べると、売上高は5.6%減少しましたが、利益率は堅調に推移しています。これは、プロシェアリングコンサルティングサービスの単価上昇が寄与しているためです。
売上・利益の推移
株式会社サーキュレーションの売上高と利益の推移を見ると、2023年第3四半期累計期間の売上高は6,152,027千円、経常利益は454,900千円でした。一方、2024年第3四半期累計期間は、売上高が5,808,185千円、経常利益が230,271千円と減少しています。これは、新規入社者の生産性向上が課題となっているためです。しかし、DXニーズの高まりなどから、中長期的には伸長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
株式会社サーキュレーションの2024年4月30日時点の資産合計は3,667,803千円となっています。前事業年度末から79,247千円減少しています。これは主に、現金及び預金が116,742千円減少したことによるものです。
負債の部
負債合計は775,586千円と、前事業年度末から266,404千円減少しています。これは主に、未払法人税等が144,453千円減少したことなどによるものです。
純資産の部
純資産合計は2,892,216千円と、前事業年度末から187,157千円増加しています。この増加は主に、四半期純利益の計上によるものです。
ROAとROE
株式会社サーキュレーションの経営指標を見ると、ROA(総資産利益率)は6.1%、ROE(自己資本利益率)は5.0%となっています。前年同期と比べ、ROAは1.7ポイント、ROEは1.5ポイント減少しています。これは、利益が減少したことが主な要因です。ただし、中長期的には、DXニーズの高まりなどから業績の改善が期待されます。
キャッシュフロー
株式会社サーキュレーションのキャッシュフローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローはプラスに推移しています。これは、利益の計上や運転資本の改善などによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは、システム投資などにより減少しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより減少しています。全体としては、安定したキャッシュ・フローを確保できていると言えます。
配当の支払額
株式会社サーキュレーションは、2024年第3四半期累計期間において配当を実施していません。業績の安定成長を目指し、内部留保の充実に注力しているためです。今後の企業成長に合わせて、株主還元の強化も期待されます。
今後の展望
株式会社サーキュレーションは、既存事業の成長とDX関連の新サービス開発に注力していく方針です。特に、ITコンサルティングやシステム開発支援など、DX推進の分野での需要拡大が期待されます。また、人材マッチングサービスの強化にも取り組み、企業のニーズに応える人材を安定的に供給できる体制を構築していきます。将来的には、新規事業の開発や海外展開など、事業領域の拡大にも挑戦していく予定です。
編集部のまとめ
株式会社サーキュレーションは、プロシェアリング事業を中心に堅調な業績を維持しています。特に、企業のDX推進や人材不足への対応などの経営課題に対するニーズが高まる中で、同社のサービスが注目を集めています。今後は、新規入社者の生産性向上や新サービスの開発など、さらなる成長に向けた取り組みが期待されます。株主還元の強化にも注目が集まっています。
株式会社サーキュレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サーキュレーションの決算日は7月31日です。2024年第3四半期の決算では、売上高は減少したものの利益率は堅調に推移しました。また、配当は実施されておらず、内部留保の充実に注力しているようです。今後は、DX支援やプロ人材マッチングなど、同社の強みを生かした事業展開が期待されます。
