こんにちは。株式会社十六フィナンシャルグループの決算報告書から分析した内容をお伝えします。同社は銀行業を中心とした金融サービスを提供する企業で、2023年3月31日が決算期となっています。
企業情報
企業名: 株式会社十六フィナンシャルグループ
証券コード: 73800
決算期: 3月31日
株式会社十六フィナンシャルグループの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社十六フィナンシャルグループの決算期は3月31日です。そのため、通常の決算スケジュールに従い、2023年2月8日に第3四半期決算報告書を提出しています。
主な事業
株式会社十六フィナンシャルグループは、銀行業を中心としつつ、リース業やクレジットカード業務、決済・デジタルソリューション業務など、様々な金融サービスを提供しています。主要な子会社には株式会社十六銀行があり、預金・貸出業務や為替業務、証券関連サービスなどを展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間における同社の業績は、経常収益975億48百万円、経常利益209億90百万円となりました。前年同期比では、経常収益が121億4百万円増加、経常利益が4億66百万円減少しています。利益率に着目すると、経常利益率は21.5%となっています。
売上・利益の推移
過去3年の業績を見ると、2022年3月期の経常収益は1,126億85百万円、経常利益は272億62百万円と好調でした。その後、2023年3月期は経常収益・経常利益ともに減少したものの、当第3四半期は前年同期比で増収増益となっています。経常収益は増加しているものの、経常利益は減少傾向にあるのが気になるところです。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の連結財政状態は、総資産7兆4,524億41百万円で前連結会計年度末比2,618億84百万円増加しています。負債は7兆310億4百万円、純資産は4,214億37百万円となっています。
資産の部
資産の主な内訳は、預金等(譲渡性預金含む)6兆3,667億39百万円、貸出金4兆7,770億34百万円、有価証券1兆4,640億81百万円となっています。前期末比では預金等が867億59百万円、貸出金が815億87百万円増加しています。
負債の部
負債の主な内訳は、預金6兆3,353億39百万円、借用金3,397億47百万円などとなっています。前期末比では預金が867億59百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部は4,214億37百万円で、前期末比288億76百万円増加しています。自己資本比率は5.6%となっています。
ROAとROE
同社のROA(総資産経常利益率)は0.35%、ROE(自己資本当期純利益率)は4.7%となっています。前期と比較してROAはほぼ横ばいですが、ROEは0.55ポイント低下しています。これは主に純資産が増加傾向にあるのに対し、利益が減少気味であることが要因と考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,317億61百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが56億22百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが151億90百万円の支出となっています。全体としては1,109億48百万円の純増加となりました。
配当の支払額
株式会社十六フィナンシャルグループは、中間配当70円と期末配当70円を実施する予定です。前期と同額の年間配当140円となる見込みです。業績が安定的に推移しているため、株主への利益還元も着実に行っていると言えるでしょう。
今後の展望
同社は、デジタル化の推進や非対面チャネルの拡充、新たな金融サービスの開発など、変化する顧客ニーズに対応した取り組みを進めています。また、グループシナジーの創出にも注力しており、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。今後の業績動向に注目が集まるところです。
編集部のまとめ
株式会社十六フィナンシャルグループは、銀行業を中心とした金融サービス事業を展開しています。当第3四半期は増収増益を達成し、財務基盤も安定しています。今後は、デジタル化への対応や新サービス開発を通じて、持続的な成長が期待されます。株主還元も着実に実施しており、同社の健全経営が窺えます。
株式会社十六フィナンシャルグループの決算日や配当についてまとめました。
株式会社十六フィナンシャルグループの決算日は3月31日で、第3四半期決算報告書を2023年2月8日に提出しています。また、同社の配当は中間配当70円、期末配当70円の年間140円を予定しており、業績に応じた安定的な還元を行っています。