株式会社アトムの2023年12月期第3四半期決算が発表されましたね。
主力のレストラン事業やカラオケ事業が好調に推移し、売上高は前年同期比約6.5%増の275億円となりました。
経常損失は前年同期比改善されるなど、業績は順調に回復しつつある印象です。
企業情報
企業名: 株式会社アトム
証券コード: 74120
決算期: 2023年12月期
株式会社アトムの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アトムの決算日は3月31日で、四半期決算の発表は4月、7月、10月、1月というスケジュールになっています。
今回は2023年12月期第3四半期決算の発表ですね。
主な事業
株式会社アトムは飲食店チェーンを中心とした事業を展開しています。
主力のレストラン事業では、「ステーキ宮」や「にぎりの徳兵衛」などの人気ブランドを展開。
また、「いろはにほへと」などの居酒屋事業、「時遊館」などのカラオケ事業も手掛けています。
他にもフランチャイズ事業やたれ事業など、多角的な事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の売上高は275億円と前年同期比で6.5%増加しました。
一方で、営業損失は7億円と前年同期比では改善したものの、依然として損失状態が続いています。
背景には、原材料価格の高騰や物流費の上昇など、コスト面での課題があるようです。
売上・利益の推移
2022年3月期の売上高は352億円でしたが、新型コロナの影響で2023年3月期は352億円まで減少しています。
一方で2023年12月期第3四半期では275億円と回復傾向にあります。
利益面でも、2022年3月期の経常損失は11億円だったものの、2023年12月期第3四半期は6億円の経常損失と改善しつつあります。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アトムの資産合計は221億円で、前事業年度末に比べ3億97百万円減少しました。
負債合計は150億81百万円と、前事業年度末に比べ7億69百万円増加しています。
純資産は70億49百万円と、前事業年度末に比べ11億66百万円減少しています。
資産の部
流動資産は72億65百万円で、前事業年度末に比べ3億28百万円減少しています。
固定資産は148億66百万円と、前事業年度末に比べ69百万円減少しました。
負債の部
流動負債は106億35百万円と、前事業年度末に比べ1億75百万円増加しました。
固定負債は44億46百万円と、前事業年度末に比べ5億93百万円増加しています。
純資産の部
株主資本は70億62百万円と、前事業年度末に比べ11億66百万円減少しました。
この減少は、四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
株式会社アトムのROA(総資産利益率)は5.0%、ROE(自己資本利益率)は14.2%となっています。
前年同期と比較すると、ROAは1.2ポイント、ROEは3.1ポイントそれぞれ低下しています。
これは、経常損失の計上が主な要因と考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間の営業キャッシュフローは8億35百万円の支出超過となりました。
これは主に、税引前四半期純損失の計上や棚卸資産の増加が要因です。
一方で投資キャッシュフローは4億35百万円の収入超過、財務キャッシュフローは5億円の支出超過となっています。
配当の支払額
株式会社アトムは現在、優先株式のみの配当を実施しています。
優先株式1株当たりの配当は年間1.5%程度となっています。
なお、普通株式については現時点では配当を行っておりません。
今後の展望
株式会社アトムは第4四半期以降の業績回復に期待を寄せています。
各種の販売施策の実施や、コスト管理の徹底により、収益性の改善を目指す方針です。
中長期的には、新型コロナ禍からの回復と、収益力の安定化が重要な経営課題となっています。
編集部のまとめ
株式会社アトムの2023年12月期第3四半期決算は、売上高が回復傾向にあるものの、依然として経常損失が続いています。
コスト面での課題はありますが、今後の業績改善に向けた取り組みに期待が持てるでしょう。
引き続き同社の動向に注目していきたいと思います。
株式会社アトムの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アトムの決算日は3月31日で、四半期決算の発表は4月、7月、10月、1月のスケジュールになっています。
配当については、現在は優先株式のみの配当を実施しており、普通株式への配当はありません。
今後の業績改善と、普通株式への配当再開が期待されるところです。