株式会社南陽の決算報告書をみてみましょう。同社は建設機械や産業用機器などの販売を行っている会社です。今回の第3四半期決算では売上高が27,488百万円と、前年同期比で2.4%減となりました。しかし、利益面では経常利益が2,226百万円と前年同期とほぼ同水準を維持しています。
企業情報
企業名: 株式会社南陽
証券コード: 74170
決算期: 3月
株式会社南陽の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社南陽の決算日は3月31日です。
主な決算スケジュールは以下の通りです。
・第1四半期決算: 6月末
・中間決算: 9月末
・第3四半期決算: 12月末
・本決算: 翌年6月
主な事業
株式会社南陽は建設機械事業と産業機器事業を展開しています。
建設機械事業では建設機械の販売やレンタルを行っています。また、産業機器事業では産業用機械の製造・販売を行っています。
この2つの事業を中心に、全国各地に拠点を持っており、幅広い顧客基盤を構築しています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は27,488百万円と前年同期比で2.4%減となりました。一方で、営業利益は2,029百万円、経常利益は2,226百万円と、ほぼ前年同期並みの水準を維持しています。
これにより、営業利益率は7.4%、経常利益率は8.1%となり、堅調な収益性を示しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移を見ると、売上高は39,339百万円、経常利益は3,225百万円と、いずれも増加傾向にあります。
特に、経常利益は大きく伸びており、企業の収益力が高まっていることがわかります。
今後も、市場環境の変化に柔軟に対応しながら、高収益体質の維持が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社南陽の四半期連結貸借対照表を確認すると、総資産が38,551百万円となっています。前期末と比べると6.1%減となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が5,397百万円、受取手形及び売掛金が9,683百万円となっています。前期末と比べると、現金及び預金は851百万円減少、受取手形及び売掛金は1,956百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が5,618百万円、電子記録債務が4,540百万円となっています。前期末と比べると、支払手形及び買掛金が1,339百万円減少、電子記録債務が1,412百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が20,346百万円となっています。前期末と比べると796百万円増加しており、自己資本比率は62.4%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社南陽のROA(総資産利益率)は6.0%、ROE(自己資本利益率)は8.0%となっています。
前年同期と比べて、ROAは0.1ポイント、ROEは0.3ポイント上昇しています。
この背景には、売上高の確保と利益率の維持が寄与している結果と考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが1,181百万円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが485百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが1,547百万円の支出となっています。
この結果、現金及び現金同等物の残高は5,397百万円となりました。
配当の支払額
株式会社南陽は、第2四半期累計期間の配当金として1株当たり15円、通期の配当金見通しを1株当たり30円としています。
この配当水準は、前期実績から大きな変更はなく、株主還元を安定的に行っているといえます。
今後の展望
株式会社南陽は、建設機械事業と産業機器事業の2つの柱を中心に、幅広い顧客基盤と全国網羅的な販売体制を活かして、引き続き着実な業績拡大を目指しています。
特に、インフラ需要や設備投資の堅調な推移など、同社事業をとりまく環境は比較的良好であり、今後も安定した収益を維持できるものと期待されます。
編集部のまとめ
株式会社南陽の決算は、売上高は前年同期比で減少したものの、利益水準は概ね堅調に推移しています。
特に、経常利益率8.1%と高い収益性を示しているほか、自己資本比率も62.4%と健全な財務体質を維持しています。
今後も、建設機械や産業機器の需要を着実に取り込み、収益基盤の強化に取り組んでいくことが期待されます。
株式会社南陽の決算日や配当についてまとめました。
株式会社南陽の決算日は3月31日です。
また、配当金は1株当たり30円を見込んでおり、安定的な株主還元を行っています。
今後も、着実な業績拡大と株主還元の継続が期待されます。