佐鳥電機株式会社の2023年度第2四半期の決算結果が発表されました。2023年6月1日から11月30日までの第2四半期の売上高は741億48百万円、前年同期比1.5%の減少となりました。しかし、営業利益は26億79百万円と3.5%の増加を記録しています。積極的な事業展開と効率的な管理体制により、前年同期より高い収益を上げています。
企業情報
企業名: 佐鳥電機株式会社
証券コード: 74200
決算期: 6月1日~5月31日
佐鳥電機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
佐鳥電機株式会社の決算日は5月31日です。第2四半期は6月1日~11月30日の期間で、毎年1月と7月に決算発表を行っています。
主な事業
佐鳥電機株式会社は、電子部品・半導体の商社として国内外で事業展開しています。電子部品・半導体の仕入れから販売、専門サポートまでを手がけています。産業インフラ事業、エンタープライズ事業、モビリティ事業、グローバル事業の4つのセグメントを展開しています。幅広い業界と顧客に向けた商品ラインナップと、グローバルな販売網を強みとしています。
今期の業績と利益率は?
2023年度第2四半期の業績は、売上高741億48百万円、営業利益26億79百万円となりました。セグメント別では、「モビリティ事業」が大幅な増収増益となったほか、「産業インフラ事業」の収益も改善しています。収益面では円安の影響もあり、全体として高い利益率を維持できています。
売上・利益の推移
2023年度第2四半期の売上高は741億48百万円と前年同期比で1.5%減少しました。一方で、営業利益は26億79百万円と3.5%の増加となりました。この背景には、「モビリティ事業」の好調や「産業インフラ事業」の収益改善、為替の影響などが挙げられます。経常利益は19億47百万円となり、前年同期比7.0%の減少となりました。
四半期連結貸借対照表について
2023年11月30日時点の四半期連結貸借対照表は、資産合計790億86百万円、負債合計457億32百万円、純資産合計333億54百万円となっています。前期末と比較して、資産は減少、負債も減少しました。自己資本比率は40.6%となっています。
資産の部
資産合計は790億86百万円で、前期末比24億70百万円の減少です。主な要因は、商品及び製品の減少21億47百万円などによるものです。流動資産は704億70百万円、固定資産は81億15百万円となっています。
負債の部
負債合計は457億32百万円で、前期末比8億79百万円の減少です。流動負債は396億24百万円、固定負債は60億7百万円となっています。短期借入金が9億19百万円増加した一方で、流動負債のその他が26億60百万円減少しています。
純資産の部
純資産合計は333億54百万円で、前期末比15億91百万円の減少です。主な要因は、自己株式の取得による減少31億78百万円などによります。自己資本比率は40.6%となっています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期末の3.9%から当第2四半期では1.6%に低下しています。一方、ROE(自己資本利益率)は前期末の6.5%から当第2四半期では3.8%と減少しています。これは、自己株式取得により自己資本が減少したことなどが影響しているものと考えられます。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フロー17億39百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フロー1億3百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フロー36億52百万円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は83億5百万円となりました。
配当の支払額
佐鳥電機株式会社は2023年7月13日の取締役会決議に基づき、1株当たり配当金44円の期末配当を実施しました。また、2023年12月20日の取締役会決議では、1株当たり配当金30円の中間配当を行うことを決定しました。
今後の展望
今後の事業環境は、地政学リスクの長期化や金融政策の影響など、先行きの不透明感が続くことが予想されます。そのような環境下でも、産業インフラ事業や車載向け半導体の好調などにより、通期での増収増益を見込んでいます。さらなる事業領域の拡大と収益力の強化に取り組み、企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
佐鳥電機株式会社の2023年度第2四半期の決算は、全体としては堅調な結果となりました。利益面では円安の影響もあり、good業績を維持しています。今後も、新分野への取り組みや収益基盤の強化に努め、持続的な成長を目指していくと考えられます。株主還元面では、安定した配当政策を継続していく予定です。
佐鳥電機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
佐鳥電機株式会社の決算日は5月31日で、年2回(1月と7月)の決算発表を行っています。直近の配当実績は、2023年7月期の期末配当が1株44円、2023年12月期の中間配当が1株30円となっています。今後も安定的な株主還元を続けていくことが期待されます。