初穂商事株式会社の2024年3月期第1四半期決算が発表されましたね。売上高は88億62百万円となり、前年同期比で3.4%の増収となりました。利益面では営業利益が4億16百万円と前年同期比13.6%減となっています。主に、建設資材価格の上昇や受注競争の激化により販売価格の維持が難しくなったことが影響しています。
企業情報
企業名: 初穂商事株式会社
証券コード: E02797
決算期: 12月期
初穂商事株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
初穂商事株式会社の決算日は12月31日です。四半期決算は3月31日、6月30日、9月30日、12月31日に行っています。
主な事業
初穂商事株式会社は、内装建材事業、エクステリア事業、住環境関連事業の3つの事業セグメントを展開しています。中でも内装建材事業とエクステリア事業が主力となっています。建設資材商品の卸売を中心とした事業展開を行っており、特に中部地域を中心に全国の建設会社に向けて幅広い商品を供給しています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高が前年同期比3.4%増の88億62百万円となりました。しかし、利益面では建設資材価格の上昇や受注競争の激化などの影響を受け、営業利益が前年同期比13.6%減の4億16百万円となりました。利益率は4.7%と前年同期の5.6%から低下しています。
売上・利益の推移
最近3年間の業績をみると、売上高は堅調に推移しており、2023年12月期は344億22百万円となっています。一方、利益面では原材料価格の高騰や人手不足等の影響を受けて、2023年12月期の営業利益は14億40百万円と前年比11.6%減少しています。
四半期連結貸借対照表について
初穂商事の最新の四半期連結貸借対照表をみると、2024年3月31日時点での総資産は220億69百万円となっています。このうち流動資産が158億25百万円、固定資産が62億44百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が60億42百万円、受取手形及び売掛金が64億4百万円、商品が14億50百万円となっています。前期末と比べると現金及び預金が4億60百万円減少、受取手形及び売掛金が4億92百万円減少しましたが、商品が1億31百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が80億43百万円、電子記録債務が13億67百万円、短期借入金が3億20百万円となっています。前期末と比べると支払手形及び買掛金が3億61百万円減少しましたが、電子記録債務が83百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が66億27百万円となっています。前期末比で93百万円増加しており、これは親会社株主に帰属する四半期純利益2億73百万円の計上と配当金1億80百万円の支払いによるものです。自己資本比率は39.6%と堅調な水準を維持しています。
ROAとROE
初穂商事のROAは2023年12月期に3.1%、ROEは9.4%となっています。過去3年のROA、ROEを見ると、ほぼ横ばいで推移しています。これは、収益性の維持と財務体質の健全性を示していると言えます。
キャッシュフロー
初穂商事のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが安定して黒字を計上しており、設備投資等の投資活動に充てられています。直近の2023年12月期では営業CF15億81百万円、投資CF△5億92百万円、財務CF△7億57百万円となっています。
配当の支払額
初穂商事は、株主還元の一環として、配当を重要な施策と位置づけています。2023年12月期の年間配当金は1株当たり160円で、総額で約2億80百万円を支払っています。今後も株主還元に努めていく方針です。
今後の展望
初穂商事は、中期経営計画において三本事業の強化と成長戦略の推進に取り組んでいきます。特に内装建材事業とエクステリア事業の拡大に加え、住環境関連事業の育成を重点課題としています。また、最近では株式会社外装との資本業務提携を発表し、四国地域における事業エリアの拡大にも注力しています。今後も堅調な業績の維持と成長戦略の推進に期待が高まっています。
編集部のまとめ
初穂商事は建設資材の専門商社として、安定的な業績を維持しています。今期の業績は増収ながら減益となりましたが、中長期的にはエクステリア事業や住環境関連事業の拡大などに期待が高まっています。また、株主還元の一環として配当金の支払いも継続しており、投資家の関心も高いと言えます。今後の業績推移と成長戦略の推進に注目が集まりそうです。
初穂商事株式会社の決算日や配当についてまとめました。
初穂商事の決算日は12月31日で、四半期決算は3月31日、6月30日、9月30日、12月31日に行っています。直近の2023年12月期は年間配当金が1株当たり160円と、株主還元にも力を入れています。今後も建設資材商品の専門商社として、安定した業績と株主還元に期待が高まっています。