伯東株式会社の2023年12月期第3四半期決算の報告をいたします。売上高は1,403億73百万円となり、前年同期比では19.8%の減収となりました。一方、営業利益は63億38百万円と前年同期比で42.3%の減益となりました。経常利益は59億43百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は40億8百万円と、ともに減益となっています。
企業情報
企業名: 伯東株式会社
証券コード: 74330
決算期: 2023年12月期
伯東株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
伯東株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算の報告は2024年2月9日に行われています。年間の決算スケジュールとしては、第1四半期決算が6月頃、第2四半期決算が9月頃、第3四半期決算が2月頃、本決算が5月頃の公表となります。
主な事業
伯東株式会社は、電子部品事業、電子・電気機器事業、工業薬品事業の3つをメインの事業としています。電子部品事業では半導体や一般電子部品の販売が中心で、電子・電気機器事業ではプリント基板製造関連機器や真空・理化学機器の販売を行っています。工業薬品事業では、石油精製・石油化学分野や化粧品原料などの販売を展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は、売上高が1,403億73百万円となり、前年同期比では19.8%の減収となりました。一方で、営業利益は63億38百万円と前年同期比で42.3%の大幅な減益となりました。売上高に対する営業利益率は4.5%となっています。
売上・利益の推移
過去3年の業績をみると、2022年3月期の売上高は233,624百万円、営業利益は12,048百万円と好調でしたが、2023年3月期は売上高が175,039百万円、営業利益が10,982百万円と減少傾向にありました。今期は、新型コロナの影響などから中国市場の低迷や顧客の在庫調整が響いて、売上と利益が大きく減少しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表は以下のとおりです。総資産は1,375億28百万円となり、前期末比5.7%の減少となりました。
資産の部
流動資産は1,211億31百万円と前期末比6.4%減少しています。主な要因は売掛金などの売上債権が89億79百万円減少したことです。固定資産は163億96百万円と前期末比0.2%減少しています。
負債の部
負債合計は743億39百万円と前期末比9.4%の減少となりました。流動負債は581億62百万円と14.2%減少し、固定負債は161億77百万円と13.4%増加しています。
純資産の部
純資産は631億88百万円と前期末比1.1%減少しました。利益剰余金が減少したことが主な要因です。自己資本比率は45.9%となり、前期末の43.8%から上昇しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の6.2%から現在4.2%に、ROEは前年同期の11.7%から現在6.4%に低下しています。この減少は売上高や営業利益の減少に伴う利益率の悪化によるものです。今後の成長回復とコスト管理の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが60億96百万円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは7億82百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローは76億87百万円の支出となり、現金及び現金同等物の残高は162億80百万円となっています。
配当の支払額
2023年度の年間配当金は300円(中間配当160円、期末配当140円)を予定しています。この配当金総額は54億53百万円となる見込みです。配当性向は前期の48.1%から上昇し、約100%となる予定です。
今後の展望
今後の事業環境としては、自動車関連などの一部で需要拡大が見込まれますが、全体としては景気減速のリスクが高まっていると考えられます。そのため、コスト管理の徹底や新規事業への投資など、収益力の改善に取り組んでいく必要があります。また、株主還元の強化にも力を入れていく方針です。
編集部のまとめ
伯東株式会社は、今期第3四半期の業績が大幅な減収減益となりました。主要な事業分野の需要減退や市況悪化などの影響を受けた結果です。ただし、自動車関連など一部の需要は好調に推移しているほか、株主還元の強化などにも取り組んでいます。今後の景気の動向を注視しつつ、収益力の改善に努めていくことが重要と考えられます。
伯東株式会社の決算日や配当についてまとめました。
伯東株式会社の決算日は3月31日です。年4回の決算発表を行っており、第3四半期決算は2月頃に発表されます。2023年度の年間配当金は300円を予定しており、配当性向は約100%となる見込みです。会社の業績や株主還元に注目が集まるところです。