[株式会社オータケは、四半期決算を発表しました。管工機材の卸売業を主力事業とし、堅調な事業環境と経営戦略の推進により、売上高と利益の増加を果たしています。当社の決算内容や今後の展望について、分かりやすくお伝えします。]
企業情報
企業名: 株式会社オータケ
証券コード: 74340
決算期: 5月決算
株式会社オータケの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社オータケは、5月31日を決算日とする企業です。第2四半期を2023年11月30日で締め切り、四半期決算を行いました。
主な事業
株式会社オータケは、管工機材の卸売業を主力事業としています。管工機材とは、配管工事や設備工事に使用される機材の総称で、バルブ、継手、ポンプ、バスタブなどが含まれます。同社は、中部地域を中心に事業を展開しており、幅広い製品ラインナップと優れた物流・在庫管理体制を強みとしています。近年は、不動産賃貸事業にも注力しており、事業の多角化を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期累計期間の業績は、売上高が157億31百万円と前年同期比で11.4%の増収となりました。利益面では、営業利益が5億17百万円(前年同期比7.6%増)、経常利益が6億17百万円(同7.4%増)、四半期純利益が4億20百万円(同7.5%増)と、いずれも増益となっています。利益率も前年同期から改善しており、堅調な業績を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社オータケの売上高と利益は、中期経営計画に基づき着実に増加してきています。売上高は2022年5月期の269億円から2023年5月期には293億円に増加、営業利益も2022年5月期の6億円から2023年5月期には9億円に伸長しました。今後も同様の成長が見込まれており、企業価値の向上が期待されています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社オータケの四半期連結貸借対照表を見ると、財務基盤が安定していることがわかります。
資産の部
当第2四半期会計期間末の総資産は239億3百万円と、前事業年度末より6億89百万円増加しています。これは、売掛金や電子記録債権の増加などによるものです。流動資産は163億81百万円と前事業年度末比4.4%増加しています。
負債の部
負債合計は94億61百万円で、前事業年度末比2.4%の増加となりました。買掛金が増加したことが主な要因です。
純資産の部
純資産は144億41百万円と、前事業年度末から4億64百万円増加しています。利益剰余金が増加したことで、自己資本比率は60.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社オータケのROA(総資産経常利益率)は、当第2四半期累計期間で2.6%となっています。ROE(自己資本当期純利益率)も3.0%と前年同期から改善しており、効率的な資産運用と収益力の向上が進んでいます。今後も財務体質の強化と収益性の向上に取り組むことで、ROA、ROEの更なる改善が期待できます。
キャッシュフロー
当第2四半期累計期間のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが57百万円の収入、投資活動によるキャッシュフローが180百万円の支出、財務活動によるキャッシュフローが132百万円の支出となりました。期末の現金及び現金同等物残高は16億63百万円と、手元流動性は確保できています。
配当の支払額
株式会社オータケは、株主への利益還元を重視しており、配当政策に基づき安定した配当を行っています。当期の年間配当金は1株当たり33円を予定しており、前期から6円増配となっています。配当性向は33.8%で、着実な増配を続けています。
今後の展望
株式会社オータケは、「中部圏強化」「首都圏地盤固め」「働き方改革 生産性重視」の3つの事業戦略を推進しています。中部地域での売上拡大と首都圏での基盤強化、さらにDXの推進やロジスティクスの効率化など、さまざまな取り組みを行うことで、今後も着実な業績拡大が期待できます。脱炭素化や設備投資需要の高まりなど、同社を取り巻く事業環境は好調に推移しており、今後の業績向上が見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社オータケは、管工機材卸売業界のリーディングカンパニーとして、堅調な業績と着実な成長を遂げています。直近の四半期決算では、売上高、各利益ともに前年同期比で増加し、利益率も向上しています。中期経営計画の着実な進捗により、ROAやROEも改善傾向にあり、財務体質の強化も進んでいます。今後も事業戦略の実行により、さらなる企業価値向上が期待できそうです。
株式会社オータケの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オータケは、5月31日を決算日とする企業で、第2四半期決算は2023年11月30日に締め切りました。配当については、年間配当金が1株当たり33円と前期から増配となっており、安定した株主還元を実施しています。同社の事業基盤は強く、今後の成長が期待できる企業といえるでしょう。