この度、株式会社Misumiの第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比5.4%減の447億98百万円、経常利益は前年同期比16.1%減の7億8百万円と、全体の業績は前期を下回る結果となりました。しかし、一部の事業で好調な面も見られ、今後の業績改善に期待が持てる内容となっています。
企業情報
企業名: 株式会社Misumi
証券コード: 74410
決算期: 2024年3月期
株式会社Misumiの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社Misumiの決算期は2024年3月期で、四半期決算報告書の提出日は2024年2月13日となっています。年度末の3月期決算と合わせて、四半期ごとにも業績報告を行っております。
主な事業
株式会社Misumiは、エネルギー事業、ライフスタイル事業、フード&ビバレッジ事業の3つを主要な事業領域としています。エネルギー事業ではLPガスや燃料油の販売を、ライフスタイル事業ではカルチャー用品やオプティカル関連商品の販売を、フード&ビバレッジ事業では外食チェーンの運営を行っています。これらの事業を通じて、地域に根付いた事業展開を行っております。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高447億98百万円、経常利益7億8百万円となりました。前年同期比では売上高が5.4%減、経常利益が16.1%減と減少しましたが、営業利益率は0.9%と、引き続き一定水準を維持しています。事業別には、エネルギー事業が苦戦した一方で、フード&ビバレッジ事業が好調に推移しました。
売上・利益の推移
株式会社Misumiの売上高は2023年3月期が637億92百万円、当第3四半期連結累計期間では447億98百万円となりました。利益面では、2023年3月期の経常利益が4億96百万円、当第3四半期連結累計期間では7億8百万円となっています。中期的には、エネルギー事業の収益改善と新規事業の拡大により、売上高と利益の増加が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第3四半期連結会計期間末の総資産は421億50百万円となり、前連結会計年度末に比べて18億55百万円増加しました。これは主に、受取手形及び売掛金や投資有価証券が増加したことによるものです。
負債の部
負債合計は234億76百万円となり、前連結会計年度末に比べて11億88百万円増加しました。買掛金や未払金、繰延税金負債が増加した一方で、賞与引当金が減少しました。
純資産の部
純資産合計は186億73百万円となり、前連結会計年度末に比べて6億66百万円増加しました。その他有価証券評価差額金の増加などが主な要因です。自己資本比率は43.57%と、一定の財務健全性を維持しています。
ROAとROE
株式会社MisumiのROA(総資産利益率)は、2023年3月期が1.2%、当第3四半期連結累計期間は1.0%となっています。また、ROE(自己資本利益率)は、2023年3月期が5.2%、当第3四半期連結累計期間は2.4%となっています。ROE、ROAともに中長期的な改善が課題で、収益力の向上と資産効率の上昇が期待されます。
キャッシュフロー
当四半期連結累計期間のキャッシュ・フローについては、詳細な情報の開示がされていないため、分析することができません。しかし、設備投資や借入金返済などの資金需要があると考えられ、営業キャッシュ・フローの安定的な確保が重要となっています。
配当の支払額
株式会社Misumiの期末配当金は、1株当たり20円が計画されています。この他、中間配当も1株当たり20円が実施されており、年間配当金は1株当たり40円となる見込みです。株主還元の水準は、一定の安定性が維持されていると評価できます。
今後の展望
株式会社Misumiは、エネルギー事業の収益改善とライフスタイル事業の強化に注力していく方針です。エネルギー事業では、新規顧客開拓や既存顧客への拡販などに取り組み、ガス部門の販売数量回復を目指します。ライフスタイル事業では、接客サービスの向上やイベントの再開などで集客力の強化を図ります。これらの取り組みにより、中期的な業績回復と持続的な成長を目指しています。
編集部のまとめ
株式会社Misumiの決算は、主力のエネルギー事業の苦戦により減収減益となりましたが、一方でフード&ビバレッジ事業は好調に推移しました。収支の改善に向けた取り組みや新規事業の育成に期待が持てる内容となっています。今後の業績動向に注目が集まるところです。
株式会社Misumiの決算日や配当についてまとめました。
株式会社Misumiの決算期は2024年3月期で、四半期ごとに業績報告を行っています。年間配当金は1株当たり40円の予定で、株主還元の水準は一定の安定性が維持されています。今後の業績改善と持続的な成長に期待が持てる企業といえます。