東北化学薬品株式会社の2024年3月期第2四半期決算が発表されました。同社は医療・研究機関向けの製品販売を中心とする化学品メーカーで、各事業セグメントで前年同期を下回る結果となりましたが、全体としては健全な経営基盤を維持しています。今後の業績拡大を期待したいところです。
企業情報
企業名: 東北化学薬品株式会社
証券コード: 74460
決算期: 2024年3月期
東北化学薬品株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
東北化学薬品株式会社の決算日は9月30日です。第2四半期決算は2024年3月31日となっています。
主な事業
東北化学薬品株式会社は、医療・研究分野向けの各種化学品の製造と販売を行っています。主力のインダストリー事業では半導体分野への販売が好調で、メディカル事業では検査機器・試薬の提供、アカデミア・ライフサイエンス事業では大学や研究機関向けの製品販売を手掛けています。全体として医療・研究分野に特化した製品ラインナップを有しています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第2四半期の連結業績は、売上高166億17百万円、営業利益2億76百万円、経常利益3億1百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益2億10百万円と、前年同期比で減収減益となりました。各事業セグメントが前年を下回る結果となった一方で、利益率は依然として高い水準を維持しています。
売上・利益の推移
直近の売上高は166億17百万円と前年同期比で約10%の減収となっています。一方で経常利益は3億1百万円で前年同期比45.3%の減益となりました。財務体質は引き続き堅調に推移しており、今後の業績回復に期待が持てるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
東北化学薬品の2024年3月末の連結貸借対照表は全体として健全な水準を維持しています。資産合計は前期末比8.37億円増加の197億58百万円、負債合計は4.79億円増加の121億31百万円、純資産合計は3.58億円増加の76億27百万円となっています。
資産の部
資産の主な増加要因は、ソフトウエアが3.53億円、投資有価証券が3.44億円、リース投資資産が3.26億円増加したことなどによります。一方で固定資産の中のソフトウエア仮勘定が4.19億円減少しています。
負債の部
負債の主な増加要因は、リース債務が3.22億円、支払手形及び買掛金が1.35億円増加したことなどによります。
純資産の部
純資産の主な増加要因は、その他有価証券評価差額金が2.39億円、利益剰余金が1.16億円増加したことなどによります。
ROAとROE
東北化学薬品のROA(総資産経常利益率)は1.5%、ROE(自己資本利益率)は4.0%となっています。両指標とも前年同期と大きな変化はありませんが、今後の業績改善に伴って数値の上昇が期待できます。
キャッシュフロー
2024年3月期第2四半期のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが2.26億円の収入となりました。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは0.53億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは0.82億円の支出となっています。全体として2.19億円の現金及び現金同等物を確保しており、安定した財務基盤を維持しています。
配当の支払額
東北化学薬品は2023年12月に1株当たり105円の期末配当を実施しました。前期と同水準の配当で、株主還元に積極的な企業姿勢が窺えます。今後も安定的な配当政策が期待できるでしょう。
今後の展望
東北化学薬品は医療・研究分野に特化した事業展開を続けており、その市場の拡大に向けた製品開発と販路拡大に努めています。コロナ禍の影響からもやや回復傾向にあり、今後の業績改善が期待されるといえるでしょう。引き続き安定した収益基盤と財務体質を維持しながら、更なる成長を目指していくことが重要です。
編集部のまとめ
東北化学薬品の2024年3月期第2四半期決算では、各事業セグメントが前年同期を下回る結果となりましたが、連結ベースでの収益性は高い水準を維持しています。また財務基盤も健全で、安定配当を実施するなど株主還元にも積極的な姿勢がうかがえます。今後の業績回復と持続的な成長が期待される企業といえるでしょう。
東北化学薬品株式会社の決算日や配当についてまとめました。
東北化学薬品株式会社の決算日は9月30日で、2024年3月期第2四半期の決算期末は3月31日となっています。また、同社は2023年12月に1株当たり105円の期末配当を実施しており、今後も安定配当を継続していくものと見られます。同社の業績は医療・研究関連分野を中心に推移しており、今後の更なる成長が期待されます。