ホームセンター業界大手の株式会社サンデーが本日、2024年第1四半期決算を発表しました。今期の結果は、外部環境の影響により一部の商品が振るわなかったものの、節約意識の高まりをとらえた商品展開で健闘しました。引き続き地域のお客さまの生活に寄り添う取り組みが注目されます。
企業情報
企業名: 株式会社サンデー
証券コード: E03245
決算期: 2024年2月期
株式会社サンデーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サンデーの決算は2月末日に行われています。第1四半期決算は2024年5月31日時点での業績となっています。
主な事業
株式会社サンデーは、ホームセンター事業を中心に展開しています。東北地方を中心に、DIY用品、日用品、カー・レジャー用品など幅広い商品を取り扱う「サンデー」ブランドのホームセンターを展開しています。また、近年ではペット専門店「Zoomore(ズーモア)」の出店を進め、ペットに関連する商品とサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の売上高は124億61百万円、営業利益は66百万円となりました。前年同期に比べ売上高は1.6%減少しましたが、セールスの強化やコストコントロールにより収益性は改善しました。
売上・利益の推移
直近の過去3年の売上高と利益の推移を見ると、売上高は123-125億円程度で推移し、経常利益は3.5-4.6億円と安定した業績を維持しています。前期は過去最高の利益を計上するなど、安定した収益基盤を構築できています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は367億11百万円と、前期末比で15.17億円増加しました。主な増加要因は現金及び預金の増加や商品在庫の積み増しです。一方、負債は253億54百万円と前期末比で16.87億円増加しています。
資産の部
現金及び預金が7億18百万円増加し、売掛金が3億24百万円増加しました。また、商品在庫も9億98百万円増加しており、主に春夏商品の仕入れによるものです。
負債の部
支払手形及び買掛金が15億81百万円増加しましたが、一方で短期借入金が17億60百万円減少しています。また、長期借入金が10億39百万円増加するなど、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産は113億56百万円と前期末比で1億70百万円減少しました。これは主に配当金の支払いにより利益剰余金が減少したことによるものです。
ROAとROE
当第1四半期のROAは0.2%、ROEは0.3%となりました。前期の実績を見ると、ROAは1.0%、ROEは3.4%と、収益性は改善傾向にあります。今後も売上高の伸長とコスト管理の強化により、収益性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローがプラス72百万円となりました。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス61百万円、財務活動によるキャッシュ・フローがマイナス208百万円となるなど、全体としては現金及び預金が2億18百万円増加しています。
配当の支払額
株式会社サンデーは、株主還元の一環として、第1四半期末の配当を1株当たり20円としています。この配当水準は前期の15円から引き上げられており、株主の皆様への還元に積極的な姿勢がうかがえます。
今後の展望
株式会社サンデーは、引き続き「節約による豊かな暮らし」をテーマに、地域に密着したお客様の生活を支援するサービスの提供に注力していきます。ペット専門店「Zoomore」の出店拡大や、地域に密着したホームセンター店舗の活性化等、成長戦略を着実に実行し、企業価値の向上を目指していきます。
編集部のまとめ
株式会社サンデーは、ホームセンター事業を中心に東北地方を中心に事業を展開する老舗企業です。直近の業績は一部商品が振るわなかったものの、節約志向の高まりに応えた商品展開で健闘しました。財務体質の改善も進んでおり、今後も着実な成長が期待できそうです。個人投資家の皆さまにも注目の企業だと思います。
株式会社サンデーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サンデーは2月末日を決算期末としています。今期の第1四半期決算は2024年5月31日時点のものです。また、同社は株主還元にも積極的で、今期第1四半期の配当は1株当たり20円と、前期より引き上げられています。株主の皆様への利益還元に注力している様子がうかがえます。