株式会社パリミキホールディングスの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比5.3%増の37,909百万円と好調だったうえ、経常利益は2,447百万円と大幅な増加を果たしています。アイウェア事業の主力ブランド「パリミキ」では、インバウンド需要の回復によりサングラス売上が好調に推移したことが主な要因です。一方で海外事業では販管費の増加により、利益を押し下げる状況となりました。
企業情報
企業名: 株式会社パリミキホールディングス
証券コード: E03249
決算期: 3月期
株式会社パリミキホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社パリミキホールディングスは3月期決算を行っています。具体的には、決算期は4月1日~3月31日で、有価証券報告書の提出期限は3月期決算後の6月末が期限となります。また、中間配当と期末配当の2回、年間配当を行っています。
主な事業
株式会社パリミキホールディングスは、アイウェア事業を主力としており、国内外でメガネ・サングラスの店舗展開を行っています。主力ブランドは「パリミキ」で、メガネフレーム、サングラス、コンタクトレンズなどの販売を行っています。国内ではメガネ専門店チェーン「パリミキ」、百貨店向け「金鳳堂」などを運営しており、海外では中国、東南アジア、欧州などでも店舗展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の連結業績は、売上高が37,909百万円と前年同期比5.3%増加しました。利益面では、経常利益が2,447百万円と大幅な増加となっています。これは、主力の国内事業でサングラス売上が好調に推移したことが主な要因です。一方で海外事業では販管費の増加により、利益率は悪化しています。
売上・利益の推移
直近3期の売上高と利益の推移をみると、2022年3月期の売上高は47,400百万円、経常利益は1,206百万円でしたが、2023年3月期第3四半期では、売上高は37,909百万円、経常利益は2,447百万円と大幅に改善しています。新型コロナの影響からの回復傾向にあり、特にインバウンド需要の回復が業績を押し上げている模様です。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表をみると、資産合計は39,873百万円となっています。前期末から2,502百万円増加しており、現金及び預金の増加が主な要因です。一方、負債は9,820百万円と前期末から653百万円増加しています。純資産は30,052百万円と前期末から1,848百万円増加しており、自己資本比率は73.6%を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が前期末から889百万円増加の13,747百万円、受取手形及び売掛金が485百万円増加の3,269百万円となっています。商品及び製品も7,882百万円と365百万円増加しており、売上高の増加に伴う在庫の積み増しが行われています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が380百万円増加の1,717百万円、未払金が176百万円増加の2,164百万円となっています。買掛金や未払金の増加は売上高の増加に伴う仕入れや経費の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が1,369百万円増加の24,168百万円となり、為替換算調整勘定も227百万円増加の745百万円となっています。これらの増加が純資産全体の1,848百万円増加につながっています。
ROAとROE
2023年3月期のROA(総資産経常利益率)は3.2%、ROE(自己資本利益率)は4.6%と、前期に比べやや低下していますが、経常利益の大幅な改善により改善傾向にあります。今後は海外事業の収益性向上が課題となっていますが、国内事業が好調に推移しているため、全体としての収益性は高まっていくことが期待できます。
キャッシュフロー
2023年3月期第3四半期のキャッシュ・フローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは2,236百万円の収入となっています。これは主に税金等調整前四半期純利益の増加によるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは572百万円の支出で、新店舗出店などの設備投資によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払いなどにより304百万円の支出となっています。全体としては889百万円の資金の増加となっており、財務体質の強化が進んでいます。
配当の支払額
株式会社パリミキホールディングスは、年2回の配当を行っています。2023年3月期は1株当たり年間6円の配当を実施しました。2023年12月期第3四半期の配当については、中間配当として1株当たり3円の配当を行っています。今後の業績に応じて、配当政策は検討されていくものと考えられます。
今後の展望
株式会社パリミキホールディングスは、国内ではサングラス販売の強化、海外では収益性改善に取り組んでいく方針です。国内事業では、インバウンド需要の回復を捉えてサングラスの販売強化に注力しています。一方、海外事業では、販管費の高騰による収益性の悪化が課題となっているため、収益性の改善に向けた取り組みが重要になってきています。これらの取り組みにより、今後の業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社パリミキホールディングスは、アイウェア事業を中心に国内外で事業展開しており、直近の決算では大幅な増収増益を果たしています。特に国内事業のサングラス販売が好調で、インバウンド需要の回復を取り込めたことが業績拡大につながりました。一方で海外事業の収益性悪化が課題となっていますが、全体としては順調な業績推移が続いています。今後もサングラス販売強化と海外事業の収益性改善に注力し、さらなる業績拡大が期待されます。
株式会社パリミキホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社パリミキホールディングスは3月期決算を行っており、年2回の配当(中間配当と期末配当)を実施しています。2023年3月期では1株当たり年間6円の配当を行い、2023年12月期第3四半期では1株当たり3円の中間配当を実施しています。今後も業績に応じた適切な配当政策が期待されます。