セフテック株式会社の最新四半期決算について分析してみました。工事用保安用品の専門メーカーであるセフテックは、最近の業績が好調で注目を集めています。設備投資の増加や防災・減災対策の需要拡大を背景に、売上高は前年同期比0.9%増加し、順調に推移しています。一方、利益面では若干の減少もありますが、今後の更なる成長が期待されています。
企業情報
企業名: セフテック株式会社
証券コード: 74640
決算期: 2023年3月期
セフテック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
セフテック株式会社の決算日は3月31日です。また、今回発表された四半期決算は2023年12月31日が第3四半期会計期間の末日となります。
主な事業
セフテック株式会社は、工事用保安用品の製造・販売を主な事業としています。具体的には、標識・標示板、安全機材、保安警告サイン、安全防災用品などを製造・販売しています。公共事業や民間設備投資の需要に支えられ、順調に事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高7,790百万円(前年同期比0.9%増)、営業利益415百万円(前年同期比43.5%減)、経常利益426百万円(前年同期比41.7%減)と増収となったものの、原材料価格高騰などの影響で減益となりました。利益率も低下傾向にあるものの、今後の回復に期待がかかっています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は9,967百万円(2022年3月期)、7,790百万円(当第3四半期連結累計期間)と概ね堅調に推移しています。一方で、経常利益は732百万円(2022年3月期)、426百万円(当第3四半期連結累計期間)と減少傾向にあり、原価高騰の影響が見られます。今後の経営努力に期待が高まっています。
四半期連結貸借対照表について
セフテック株式会社の財務状況は健全に推移しています。総資産は12,456百万円、負債は5,495百万円、純資産は6,960百万円と、自己資本比率は55.9%と良好な水準を維持しています。
資産の部
流動資産は8,204百万円で、現金及び預金が3,992百万円、受取手形及び売掛金が2,640百万円などが主な内容です。固定資産は4,252百万円で、有形固定資産が3,641百万円、投資その他の資産が568百万円などとなっています。
負債の部
流動負債は4,122百万円で、支払手形及び買掛金が1,090百万円、短期借入金が1,685百万円などが主な内容です。固定負債は1,372百万円で、長期借入金が351百万円、リース債務が517百万円などとなっています。
純資産の部
純資産の部は6,960百万円で、資本金が886百万円、資本剰余金が968百万円、利益剰余金が6,492百万円となっています。自己株式が316百万円と一部取得されているものの、全体としては健全な財務体質が維持されています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は前年同期の9.5%から5.5%に低下しており、ROE(自己資本当期純利益率)も前年同期の7.6%から3.6%に減少しています。これは原材料価格高騰による利益率の低下が主な要因と考えられます。今後の収益改善に向けた取り組みが注目されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが473百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが447百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが293百万円の支出となりました。設備投資資金の需要が増加しつつも、営業活動は安定的に資金を生み出しています。
配当の支払額
当期の年間配当金は1株当たり340円を予定しています。前期の実績と同水準を維持する見込みです。安定した配当政策を継続していることが特徴です。
今後の展望
今後の事業環境は、公共投資や民間設備投資の堅調な推移により売上高の増加が見込まれます。一方で、原材料価格高騰の影響が続いていることから、収益面では厳しい状況が続くと予想されています。今後は、新商品の開発や提案型営業の強化などによる収益力の向上に期待が集まっています。
編集部のまとめ
セフテック株式会社は、工事用保安用品の製造・販売で安定的に業績を伸ばす老舗企業です。最近の決算では、売上高は堅調に推移したものの、原材料高などの影響で減益となっています。しかし、公共投資や民間設備投資の需要が見込まれることから、今後の業績回復に期待がかかっています。今後も積極的な新商品開発や提案型営業で、収益力の向上を目指していくことが重要だと考えられます。
セフテック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
セフテック株式会社の決算日は3月31日で、今回発表された四半期決算は2023年12月31日が第3四半期会計期間の末日となります。また、同社の年間配当金は1株当たり340円を予定しており、安定した配当政策を継続しています。今後も業績の回復と収益力の向上に期待が寄せられています。