萩原電気ホールディングス株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比23.2%増の1,654億円と大幅な増収となりました。営業利益も前年同期比52.5%増の64億円と好調な業績を示しています。自動車関連の需要が回復し、半導体や電子部品の販売が伸長したことが主な要因です。今後も電動化領域への需要拡大に期待が持てそうです。
企業情報
企業名: 萩原電気ホールディングス株式会社
証券コード: 74670
決算期: 3月31日
萩原電気ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
萩原電気ホールディングス株式会社の決算期は3月31日です。第3四半期(2023年12月期)の決算発表は2024年2月9日に行われました。
主な事業
萩原電気ホールディングス株式会社は、電子制御が進む自動車関連のシステムLSIや電子部品の販売および技術支援などを行うデバイス事業と、ITプラットフォーム基盤やITシステムの構築、FA・特殊計測システムの設計・製造・販売、産業用コンピュータの開発・製造・販売などを行うソリューション事業の2つのセグメントで事業を展開しています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高1,654億円、営業利益64億円となり、前年同期比でそれぞれ23.2%、52.5%増加しました。自動車関連の需要回復と電動化領域の需要拡大が牽引し、営業利益率は3.9%と改善しています。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高と営業利益の推移をみると、売上高は2022年3月期の1,860億円から、2023年12月期第3四半期では1,654億円と増加傾向にあります。一方で、営業利益は2022年3月期の49億円から、2023年12月期第3四半期では64億円と増加しており、着実に収益性も向上しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表では、資産合計が1,203億円、負債合計が704億円、純資産合計が498億円となっています。前期末から資産は137億円増加、負債は74億円増加、純資産は63億円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が1,126億円と前期末から133億円増加しています。現金及び預金や電子記録債権、商品及び製品が増加したことが主な要因です。一方、固定資産は76億円で3億円の増加にとどまっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が453億円と前期末から76億円増加しています。支払手形及び買掛金や短期借入金の増加が主な要因です。固定負債は251億円と前期末から1億円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が61億円、資本剰余金が66億円、利益剰余金が337億円となっています。自己資本比率は39.6%と堅調に推移しています。
ROAとROE
ROAは3.7%、ROEは8.0%となっています。資産効率と自己資本効率は前期末から改善傾向にあり、企業価値の向上につながっていると評価できます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前期の状況をみると、営業活動によるキャッシュ・フローが63億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが13億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが4億円の支出となっています。財務基盤は健全に推移していると考えられます。
配当の支払額
2023年5月と11月に期末配当金95円、中間配当金95円を支払っており、年間配当金は190円となっています。安定的な配当政策を維持しています。
今後の展望
自動車の電動化やIoT、AI等の技術革新を背景に、半導体や電子部品の需要は引き続き好調に推移すると期待されます。同社は基幹事業であるデバイス事業とソリューション事業の強化に取り組み、新たな価値を創造し、お客様に選ばれる企業グループを目指しています。今後も安定的な成長が期待できる企業と評価できます。
編集部のまとめ
萩原電気ホールディングス株式会社は、自動車関連の電子部品や半導体の販売を中心とするデバイス事業と、産業用ITシステムなどのソリューション事業を展開しています。2023年12月期第3四半期は大幅な増収増益を果たし、安定した収益基盤を持っていることがわかりました。今後も自動車の電動化や産業のデジタル化の進展に伴い、需要の拡大が期待できる有望な企業といえます。
萩原電気ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
萩原電気ホールディングス株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算発表は2024年2月9日に行われています。配当については、年間配当金190円を実施しており、安定的な配当政策を維持しています。今後も業績の拡大と株主還元の継続が期待されます。