この度、大手食品卸売会社の尾家産業株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高849億98百万円と前年同期比で20.4%の増収を達成しており、業績は順調に推移していることがわかります。
企業情報
企業名: 尾家産業株式会社
証券コード: E02837
決算期: 3月期
尾家産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
尾家産業株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が期末となっています。
主な事業
尾家産業株式会社は、食品卸売事業を主力としており、主に外食産業や中食産業向けに食品を卸売しています。また、倉庫業も手がけており、幅広い事業を展開しています。全国に営業拠点を持ち、品揃えの充実と物流の効率化に注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高849億98百万円、営業利益25億52百万円となりました。前年同期比で売上高が20.4%増、営業利益が87.0%増と大幅な増収増益を達成しています。利益面でも大幅な改善が見られ、収益性も高まってきています。
売上・利益の推移
直近3年間の実績をみると、2023年3月期の売上高948億33百万円、経常利益17億60百万円に対し、今期の第3四半期累計では売上高849億98百万円、経常利益25億89百万円と増収増益基調で推移しています。前年同期比でも売上高が20.4%増、経常利益が85.3%増と大幅な伸長を示しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期会計期間末の総資産は387億18百万円と、前事業年度末に比べ57億6百万円増加しています。これは主に、現金及び預金が8億27百万円、受取手形及び売掛金が39億91百万円増加したことなどによるものです。
資産の部
資産の部では、流動資産が282億27百万円と前事業年度末比で60億32百万円増加しています。これは主に、上述の現金及び預金と受取手形及び売掛金の増加によるものです。固定資産は104億90百万円と3億26百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が233億70百万円と前事業年度末比で42億66百万円増加しています。主な要因は、買掛金が45億38百万円増加したことによります。固定負債は28億73百万円と前事業年度末比で91百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部は、124億73百万円と前事業年度末比で14億31百万円増加しています。これは主に、利益剰余金が12億82百万円増加したことによります。
ROAとROE
ROAは前事業年度の5.3%から当第3四半期末の5.9%に上昇しています。ROEも前事業年度の15.1%から当第3四半期末の18.7%に改善しています。これは、売上高、営業利益、経常利益などの増加により、収益性が向上したことが要因です。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローの状況については、営業活動によるキャッシュ・フローが42億20百万円のプラスとなっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは16億39百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは10億46百万円のマイナスとなっています。全体として現金及び現金同等物の当第3四半期末残高は49億4百万円となり、前事業年度末に比べて8億27百万円増加しています。
配当の支払額
当社は株主還元に積極的で、年間配当金は30円を維持しています。当第3四半期累計期間では前期末配当10円、中間配当20円の合計30円の配当を実施しました。今後も安定した配当政策を継続していくことが期待されます。
今後の展望
今後の事業展開としては、ヘルスケアフード業態の東日本地区への拡大や、プライベートブランド商品の強化などに取り組んでいきます。また、物流の効率化にも力を入れ、2024年の物流関連の「2024問題」への対応を進めています。これらの取り組みにより、さらなる業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
尾家産業株式会社は、外食・中食・給食業界向けの食品卸売事業を展開する大手企業です。今期の業績は、新型コロナの影響が落ち着いたことで外食需要が回復し、原材料高の影響も和らいだことで大幅な増収増益を達成しました。今後も商品開発やサービスの強化、そして物流の効率化などに注力し、持続的な成長が期待できる企業です。
尾家産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
尾家産業株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日が期末となっています。また、同社は安定した年間配当30円を維持しており、株主還元に積極的な企業といえます。今後も業績の拡大と安定配当の継続が期待されます。