株式会社ドウシシャの直近の決算内容をお届けします。
同社は「食品」や「家電」など幅広い商品を扱う総合商社で、均一価格ショップやディスカウントストアなどに製品を供給しています。
今期の業績は好調で、売上高は84,707百万円、経常利益は7,385百万円と前年同期とほぼ変わらず高い水準を維持しています。
企業情報
企業名: 株式会社ドウシシャ
証券コード: E02840
決算期: 2023年3月期
株式会社ドウシシャの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ドウシシャの決算日は3月31日です。
従って、決算発表の時期は通常6月下旬頃となります。
主な事業
株式会社ドウシシャは「開発型ビジネスモデル」と「卸売型ビジネスモデル」の2つの事業を展開しています。
「開発型ビジネスモデル」では均一価格ショップ向けの日用雑貨や食品、アパレル商品、家電製品などの企画・開発・販売を行っています。
「卸売型ビジネスモデル」では有名ブランド品や贈答用ギフト、アミューズメント施設向けの景品などを卸売りしています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は売上高84,707百万円、営業利益7,202百万円、経常利益7,385百万円と堅調に推移しました。
売上高に対する経常利益の比率は8.7%と、高い収益性を示しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は8,342百万円から84,707百万円と大幅に成長しています。
一方で、経常利益は5,621百万円から7,385百万円と、着実に増益を続けています。
この背景には、新規顧客の開拓やライセンス商品の販売拡大など、同社の営業施策が奏功したことが考えられます。
四半期連結貸借対照表について
同社の2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は102,404百万円と前期末比で4,215百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が前期末比4,696百万円減少の47,942百万円となりましたが、売掛金が7,738百万円増加した一方で、商品及び製品も微増となるなど、全体としてバランスの取れた資産構造を維持しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が7,621百万円増加の18,422百万円となりましたが、これは主に1年内返済予定の長期借入金の増加によるものです。
一方で、固定負債は6,583百万円減少の1,099百万円となり、財務体質の改善が進みました。
純資産の部
純資産の部は、82,882百万円と前期末比3,177百万円増加しました。
この結果、自己資本比率は79.1%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は7.2%、ROE(自己資本経常利益率)は9.0%と、ともに高水準を維持しています。
これは同社が高い収益性と健全な財務体質を兼ね備えていることを示しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは1,869百万円のマイナスとなりました。
これは売上債権の増加などによる運転資金の増加によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは1,271百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは2,697百万円のマイナスとなりました。
この結果、当第3四半期末の現金及び現金同等物は46,942百万円となりました。
配当の支払額
同社は株主還元に積極的で、2023年6月期の年間配当金は70円(中間配当35円、期末配当35円)を計画しています。
この配当水準は前期比4円増加しており、堅調な業績を反映した内容となっています。
今後の展望
同社は2022年5月に公表した「ドウシシャグループ中期経営計画」の2期目に入っています。
この計画では、2025年3月期までに売上高1兆円、経常利益800億円を目指しており、さらなる成長を目指しています。
今後も新規顧客の獲得や新商品の開発、M&Aなどによる事業拡大に取り組むことで、中長期的な業績向上につなげていくと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社ドウシシャは、高い収益性と健全な財務体質を維持しつつ、着実な業績拡大を続けている企業といえます。
新しい中期経営計画に基づいて、M&Aも活用しながら更なる成長が期待できそうです。
今後の同社の動向にも注目が集まりそうですね。
株式会社ドウシシャの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ドウシシャの決算日は3月31日で、通常6月下旬頃に決算発表を行っています。
配当は年2回の中間配当と期末配当を実施しており、2023年3月期は年間70円(中間35円、期末35円)の配当を計画しています。
今後も株主還元に積極的に取り組んでいくものとみられます。