サンリン株式会社の第3四半期決算報告が公開されました。同社は長年にわたり、LPガスや石油、電力などのエネルギー関連事業を中心に地域に根差した総合商社として事業を展開してきました。今期は新型コロナの影響が和らぐ中、着実に業績を伸ばしている模様です。
企業情報
企業名: サンリン株式会社
証券コード: 74860
決算期: 2024年3月期
サンリン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
サンリン株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期決算は2023年12月31日が基準日になります。
主な事業
サンリン株式会社はLPガス、石油、電力などのエネルギー関連商品の販売を主力事業としています。また、製氷事業、青果事業、不動産事業なども手がけており、地域に密着した総合商社として事業を展開しています。特にLPガスやエネルギー事業は同社の主力分野で、全体の売上の8割以上を占めています。
今期の業績と利益率は?
サンリン株式会社の第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が22,163百万円と前年同期比3.4%減となりました。一方で、営業利益は336百万円と120.8%増加しており、経常利益も580百万円と66.7%の大幅増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益も491百万円と124.6%増加しています。
売上・利益の推移
サンリン株式会社の過去3年間の売上高は32,844百万円、22,943百万円、22,163百万円と推移しています。利益面では、経常利益は883百万円、348百万円、580百万円と回復基調にあります。新型コロナの影響が和らぐ中、同社の収益力も徐々に改善していることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
サンリン株式会社の第3四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は前期末比1,226百万円増加の27,906百万円となりました。負債は644百万円増加の8,490百万円、純資産は581百万円増加の19,416百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が5,938百万円と前期末比238百万円増加しています。また、受取手形、売掛金及び契約資産も5,147百万円と846百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が2,904百万円と前期末比562百万円増加しています。借入金は2,992百万円と減少基調にあります。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が15,372百万円と前期末比221百万円増加しています。また、その他有価証券評価差額金も1,328百万円と388百万円の増加となっています。
ROAとROE
ROAは前年同期の4.6%から5.0%に上昇し、ROEは前年同期の5.6%から5.6%を維持しています。LPガスや石油、青果事業などのコア事業が堅調に推移したことで、同社の収益性が改善したことがわかります。
キャッシュフロー
第3四半期連結累計期間のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが405百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス175百万円、財務活動によるキャッシュ・フローはマイナス46百万円となっています。全体としては、現金及び現金同等物が238百万円増加しています。
配当の支払額
サンリン株式会社の配当は、年2回の中間配当と期末配当の年2回行われています。第3四半期連結累計期間では、中間配当として1株当たり22円の配当を実施しています。
今後の展望
サンリン株式会社は、中期経営計画の着実な実行を通じて企業価値の向上に努めていくとしています。特に、LPガスや石油、電力などのエネルギー事業を中心に、顧客ニーズに合わせた商品・サービスの拡充を図りながら、脱炭素化への取り組みを推進していく方針です。またM&Aによる事業規模の拡大にも注力していく予定です。
編集部のまとめ
サンリン株式会社の第3四半期決算は、売上高は減少したものの、利益面では大幅な増益となりました。特に、青果事業の業績が好調に推移したことが業績を押し上げた要因となっています。また、LPガスや石油などのエネルギー事業が安定的に推移し、収益力の改善につながったと言えでしょう。今後も、脱炭素化への取り組みや、M&Aなどによる事業拡大が期待されます。
サンリン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
サンリン株式会社の決算日は3月31日、第3四半期決算は2023年12月31日が基準日となります。配当は年2回の中間配当と期末配当が行われており、第3四半期までの中間配当は1株当たり22円が支払われています。今後も安定的な配当が期待できそうです。