日新商事株式会社の2023年第3四半期決算報告書を発表しました!売上高29,885百万円と前年同期比1.7%増で、経常利益792百万円と前年同期比9.4%減となりました。石油製品販売が好調で、再生可能エネルギー事業やマンション賃貸収入も順調に推移しています。総資産は37,845百万円と前期末から2,783百万円増加し、自己資本比率は55.3%と健全な財務体質を維持しています。今後も新規事業開発や収益性の向上に取り組み、成長を目指していきます。
企業情報
企業名: 日新商事株式会社
証券コード: E02845
決算期: 2023年3月期
日新商事株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日新商事株式会社の決算期は3月31日です。 3月期の通期決算と、6月、9月、12月の四半期決算を実施しています。
主な事業
日新商事株式会社は、石油関連事業を中核としつつ、再生可能エネルギー関連事業や不動産事業も展開しています。石油製品の直営販売、卸売、産業資材の販売などが主な事業で、パーム椰子殻(PKS)の販売やマンション賃貸なども手掛けています。既存事業の強化に加え、新たな収益源の開拓にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は29,885百万円と前年同期比1.7%増加しました。石油製品の販売が好調に推移し、全体の売上を押し上げています。一方で、連結子会社の事業停止の影響などにより、営業利益は570百万円と前年同期比7.2%減少しました。経常利益は792百万円と前年同期比9.4%減となりました。
売上・利益の推移
日新商事の売上高は、過去3年ほぼ横ばいで推移しています。2023年3月期第3四半期の売上高は29,885百万円と、前年同期比1.7%増加しました。一方、経常利益は減少傾向にあり、2023年3月期第3四半期は792百万円と前年同期比9.4%の減少となりました。これは主に連結子会社の事業停止の影響や為替差損の発生が背景にあります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は37,845百万円と前期末から2,783百万円増加しています。主な増加要因は現金及び預金の増加や投資有価証券の増加などです。一方、負債は16,663百万円と1,659百万円増加しました。借入金の増加などが要因です。純資産は21,182百万円と1,124百万円増加し、自己資本比率は55.3%と健全な水準を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が4,561百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が9,104百万円、商品及び製品が1,844百万円となっています。投資有価証券や関係会社株式の増加も大きな変動要因です。全体として資産が着実に積み上がっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が1,935百万円、短期借入金が3,448百万円、長期借入金が6,604百万円となっています。借入金が大幅に増加しているのが特徴的です。その他、繰延税金負債の増加も目立ちます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が11,884百万円、その他有価証券評価差額金が2,827百万円となっています。前期末から利益剰余金が338百万円、その他有価証券評価差額金が752百万円増加しており、全体として純資産が着実に積み上がっています。
ROAとROE
日新商事のROA(総資産経常利益率)は2.1%、ROE(自己資本利益率)は3.8%となっています。ROAは前年同期から0.4ポイント低下しましたが、ROEは前年同期から1.0ポイント上昇しました。これは当期純利益の増加と自己資本の増加が背景にあります。今後も収益性の向上とバランスシートの最適化に取り組み、ROA、ROEの改善を目指していきます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュフローは、営業活動により721百万円のキャッシュを獲得し、投資活動で596百万円、財務活動で295百万円のキャッシュを使用しました。全体として現金及び現金同等物が720百万円増加し、4,561百万円となっています。営業活動によるキャッシュインフローが安定しており、財務体質の強化に寄与しています。
配当の支払額
日新商事は、2023年3月期第2四半期末及び期末に、1株当たり9円ずつ配当を実施しました。 この結果、年間配当金は1株当たり21円となります。 安定的な配当の実施に加え、2023年3月期第2四半期末配当から1円増配しており、株主還元の強化に取り組んでいます。
今後の展望
日新商事は、中期経営計画に沿って既存事業の強化と新規事業の開拓に取り組んでいます。石油製品販売の安定成長、再生可能エネルギー事業の拡大、不動産事業の収益力向上などに注力し、2025年3月期には売上高35,000百万円、経常利益1,200百万円の達成を目指しています。また、ESG経営の推進や財務基盤の強化にも努め、持続的な成長を実現していきます。
編集部のまとめ
日新商事は、石油製品の販売が堅調に推移し、売上高は好調に推移しています。一方で、経常利益は連結子会社の事業停止の影響などにより減少しました。しかし、財務体質は健全で、自己資本比率が55.3%と高水準を維持しており、今後の成長に期待できそうです。中期的に売上高35,000百万円、経常利益1,200百万円の目標を掲げており、既存事業の強化と新規事業の開拓により、更なる飛躍が期待できます。
日新商事株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日新商事株式会社の決算期は3月31日であり、通期決算と四半期決算を行っています。 直近の配当は、1株当たり年間21円の水準で安定的な還元を行っています。 今後も収益力の向上と財務基盤の強化に取り組み、株主への還元も継続していくことが期待されます。