西川計測株式会社の第2四半期決算報告が公表されました。業績が好調に推移しており、増収増益となっていることがわかりました。計測制御機器やライフライン関連の需要が堅調に推移したことで、売上高は前年同期比13.8%増となりました。さらに、高度なエンジニアリング力を伴う付加価値の高い案件の増加により、利益率も大幅に改善しています。また、受注高や受注残高についても増加しており、企業の体力強化が進んでいるようです。
企業情報
企業名: 西川計測株式会社
証券コード: E02847
決算期: 6月
西川計測株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
西川計測株式会社の決算日は6月30日です。通常の日本企業と同様に、1月から12月までの1年間を会計期間としており、第2四半期決算は12月31日に行われています。
主な事業
西川計測株式会社は、計測制御機器や理化学機器などの各種電子応用機器の販売と、それに付随するエンジニアリング業務などを行っている会社です。上下水道、電力、都市ガスなどの公共事業関連や、民間の重電・プラント関連の顧客を中心に事業を展開しています。同社は、計測・制御分野での豊富な経験と技術力を活かし、お客様のニーズに応える高度なソリューションを提供しています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期累計期間の業績は売上高159億3百万円（前年同期比13.8%増）、営業利益17億75百万円（同100.6%増）、経常利益18億18百万円（同94.9%増）、四半期純利益12億14百万円（同92.7%増）と、増収増益となりました。特に利益面では、粗利率の改善により大幅な増益を達成しています。この背景には、高度なエンジニアリング力を必要とする付加価値の高い案件の増加があると考えられます。
売上・利益の推移
同社の売上高は、直近第2四半期累計期間で159億3百万円となり、前年同期比で13.8%の増加となっています。利益面でも第2四半期累計期間の経常利益が18億18百万円と大幅に増加しており、安定した収益基盤を築いていることがわかります。今後も需要の増加が見込まれることから、さらなる業績拡大が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
西川計測株式会社の直近第2四半期末の総資産は270億89百万円となっています。流動資産は205億10百万円、固定資産は65億78百万円です。一方、負債合計は110億61百万円となっています。純資産は160億27百万円と、自己資本比率は59.2%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
流動資産では、売上債権の増加などにより前期末比で1.5%減少しています。一方、固定資産は投資有価証券の増加などにより5.3%増加しています。総資産は前期末比0.1%増加しており、着実に事業基盤を強化しています。
負債の部
流動負債は7.8%減少しており、主に契約負債や電子記録債務の減少によるものです。固定負債は20.7%増加していますが、全体としては負債合計では7.0%減少しており、財務の健全性が高まっています。
純資産の部
純資産合計は前期末比5.6%増加し、160億27百万円となっています。自己資本比率は59.2%と高水準を維持しており、財務の安定性が高い状況にあります。
ROAとROE
西川計測株式会社のROA（総資産利益率）は6.7%、ROE（自己資本利益率）は7.8%となっています。前期に比べ大幅に改善しており、資産効率の向上と自己資本の有効活用が進んでいることがわかります。これは、付加価値の高い案件の増加による収益力の向上が寄与しているものと考えられます。今後も高収益体質の維持が期待されます。
キャッシュフロー
当第2四半期累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが22億88百万円のマイナスとなっています。これは主に売上債権の増加によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは2億14百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは5億42百万円のマイナスとなっています。結果として、現金及び現金同等物の四半期末残高は68億43百万円となりました。
配当の支払額
西川計測株式会社は、1株当たり配当金を160円としており、前期に比べ20円増加しています。配当性向は56.1%となっています。安定的な収益基盤を背景に、株主還元を強化していることがわかります。
今後の展望
西川計測株式会社は、2023年度から2025年度までの中期経営計画「Strong&Expanding2025」に基づき、4つの基本戦略「既存ビジネスの深耕と成長ビジネスの拡大」「R&Dビジネスのソリューション付加の加速」「DX、IoT、AIの独自の付加価値提供」「経営基盤の強化と推進」に取り組んでいます。ライフライン関連や理化学ビジネスの好調、自動車関連の次世代モビリティ開発案件の増加などから、今後も安定した業績推移が期待されます。
編集部のまとめ
西川計測株式会社の第2四半期決算は、増収増益と好調な業績を示しました。自動車関連や理化学ビジネスの強化、高度なエンジニアリング力による付加価値の向上などが奏功し、収益力が大幅に改善されています。さらに、健全な財務体質とキャッシュフローの確保、株主還元の強化など、企業価値の向上に取り組んでいる様子がうかがえます。今後の持続的成長が期待できる企業といえるでしょう。
西川計測株式会社の決算日や配当についてまとめました。
西川計測株式会社の決算日は6月30日で、第2四半期決算は12月31日に行われています。また、1株当たりの配当金は160円と、前期に比べ20円増加しており、配当性向は56.1%となっています。安定的な収益基盤を背景に、株主還元を強化していることがわかります。
