スポーツ用品販売大手の株式会社ヒマラヤの決算報告書がリリースされました。経営環境は厳しい状況が続いているものの、新中期経営計画に基づいた店舗展開やECサイトの強化などが奏功し、健全な財務状況を維持している企業です。今後も顧客のニーズに合った商品提案や新たな事業展開に注目が集まっています。
企業情報
企業名: 株式会社 ヒマラヤ
証券コード: 75140
決算期: 2024年８月期
株式会社 ヒマラヤの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ヒマラヤの決算日は８月31日で、第２四半期の決算対象期間は2023年12月１日～2024年２月29日となっています。
主な事業
株式会社ヒマラヤは、スポーツ用品の小売事業を中心に展開しています。主力の一般スポーツ用品のほか、アウトドア用品、ゴルフ用品、スキー・スノーボード用品などを取り扱っています。全国98店舗を展開し、EC事業の強化や新業態店舗の出店にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は？
当第２四半期連結累計期間の連結業績は、売上高28,059百万円（前年同期比4.6%減）、経常利益11百万円（前年同期比99.0%減）となりました。不安定な経済環境や天候の影響により売上が低迷し、利益面でも厳しい結果となりました。
売上・利益の推移
直近の２期の業績は、売上高が60,189百万円から28,059百万円に減少し、経常利益も1,125百万円から11百万円と大きく落ち込んでいます。これは主に暖冬の影響で冬物商品の需要が低迷したことなどが要因となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第２四半期連結会計期間末の総資産は36,654百万円で、前連結会計年度末に比べて1,113百万円増加しています。主な増加要因は、商品が1,043百万円増加したことによるものです。
資産の部
流動資産は23,967百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,118百万円増加しました。これは主に商品が1,043百万円増加したことによるものです。固定資産は12,686百万円となり、前連結会計年度末に比べて5百万円減少しました。
負債の部
流動負債は17,116百万円となり、前連結会計年度末に比べて2,527百万円増加しました。これは主に短期借入金が2,000百万円増加したことによるものです。固定負債は2,984百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,377百万円減少しました。
純資産の部
純資産合計は16,553百万円となり、前連結会計年度末に比べて37百万円減少しました。これは主に利益剰余金が108百万円減少したことによるものです。
ROAとROE
ROA（総資産利益率）は前年同期の2.9%から0.2%に大幅に低下し、ROE（自己資本利益率）も前年同期の5.0%から0.6%と大きく減少しています。これは主に経常利益が大きく減少したことが影響しています。今後の業績回復が課題となっています。
キャッシュフロー
当第２四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は4,406百万円で、前連結会計年度末に比べて9百万円増加しました。営業活動による資金の減少は311百万円、投資活動による資金の減少は259百万円、財務活動による資金の増加は580百万円となっています。
配当の支払額
当社は株主への利益還元を重視しており、2024年２月期の中間配当は１株当たり13円を予定しています。過去の配当実績も安定的に推移しており、株主還元に力を入れている企業です。
今後の展望
経営環境の厳しさが続く中、中期経営計画に基づいた新店舗出店やEC事業の強化、新規事業の開拓など、着実に成長に向けた取り組みを推進していく方針です。豊富な自社ブランド商品の開発や海外展開の強化など、将来の収益基盤の拡大にも期待が持てる企業といえます。
編集部のまとめ
株式会社ヒマラヤは、スポーツ用品小売業界の大手企業として、これまで安定した経営を継続してきました。直近の業績は天候要因などにより一時的に低迷しているものの、中長期的な成長に向けた施策に着手しており、今後の業績回復が期待できる企業だと言えるでしょう。株主還元にも力を入れていることから、投資家の注目を集めている企業と言えます。
株式会社 ヒマラヤの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヒマラヤの決算日は８月31日で、第２四半期の決算対象期間は2023年12月１日～2024年２月29日となっています。配当は１株当たり13円を予定しており、株主への利益還元にも力を入れている企業です。
