株式会社ヒマラヤの決算レポートをお届けします。全国展開するスポーツ用品店のヒマラヤが公表した第3四半期の決算内容をわかりやすくご紹介します。2023年9月1日から2024年5月31日までの3か月間についての主な業績をチェックしてみましょう。
企業情報
企業名: 株式会社ヒマラヤ
証券コード: 75140
決算期: 第49期第3四半期
株式会社ヒマラヤの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヒマラヤの決算は年に4回行われ、第3四半期の決算は2024年7月12日に発表されました。決算期は9月1日から翌年8月31日までの1年間で、第3四半期は2023年9月1日から2024年5月31日までの3か月間となります。
主な事業
株式会社ヒマラヤは主にスポーツ用品の販売を行う企業です。全国に店舗を展開しており、スキー・スノーボード用品、ゴルフ用品、アウトドア用品、一般スポーツ用品など、幅広いカテゴリーの商品を取り扱っています。近年では自社ECサイトの強化や新業態店舗の開発なども行っており、事業領域の拡大に積極的に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は43,146百万円となり、前年同期比で4.7%の減少となりました。一方で、営業利益は166百万円(前年同期比87.1%減)、経常利益は253百万円(同81.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は248百万円(同75.9%減)と、大幅な減益となりました。利益率も低下傾向にあります。
売上・利益の推移
ヒマラヤの直近3年間の業績をみると、売上高は60,189百万円(2023年8月期)、経常利益は1,125百万円、純利益は589百万円と、2022年8月期から販売数量が減少し、利益水準も低下しています。市況の回復が遅れているため、前第3四半期と比較しても落ち込みが続いていることがわかります。
四半期連結貸借対照表について
ヒマラヤの2024年5月末時点の連結貸借対照表を見ると、資産合計が42,016百万円となっています。前期末に比べて約6,476百万円の増加となっています。
資産の部
流動資産は29,395百万円と大幅に増加しています。このうち、商品が3,839百万円増加したことが主な要因です。一方、固定資産は12,620百万円と前期末から70百万円減少しています。
負債の部
負債合計は25,467百万円で、前期末から6,517百万円増加しています。流動負債が21,682百万円と大幅に増加し、特に支払手形及び買掛金や短期借入金が増えています。固定負債は3,785百万円と前期末から減少しました。
純資産の部
純資産は16,549百万円と前期末から41百万円減少しています。自己資本比率は39.4%と前期末から7.3ポイント低下しています。
ROAとROE
ヒマラヤのROA(総資産利益率)は前期の3.1%から当期2.1%に低下しており、ROE(自己資本利益率)も前期の6.4%から当期1.5%と大幅に減少しています。これは、利益水準の悪化と資産効率の低下によるものと考えられます。今後の業績回復と資産効率の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
今期のキャッシュフローは詳細な情報が開示されていませんが、前期は営業活動によるキャッシュフローが2,630百万円の収入、投資活動によるキャッシュフローが552百万円の支出、財務活動によるキャッシュフローが1,214百万円の支出となっています。今後の事業展開に必要な設備投資や借入金の返済など、適切なキャッシュフロー管理が重要になってきそうです。
配当の支払額
ヒマラヤは年2回の配当を行っており、当期第3四半期では1株当たり13円の中間配当を実施しています。前期は合計で28円の配当を行っていたため、当期の年間配当額は前期を下回る可能性があります。業績の回復が課題となっている中、株主還元策も注目されるところです。
今後の展望
ヒマラヤは新中期経営計画(2024年8月期~2026年8月期)の初年度を迎え、リアル店舗の販売基盤強化やECビジネスの拡大、新業態店舗の開発など、さまざまな取り組みを進めています。短期的には市況の回復が遅れる中、収益性の改善が課題となっていますが、中長期的には新しい事業領域の開拓にも注目が集まっています。今後の動向に期待が高まっています。
編集部のまとめ
株式会社ヒマラヤの第3四半期決算は、売上高は前年同期比で4.7%減少し、営業利益、経常利益、純利益はいずれも大幅な減益となりました。市況の回復遅れや原価高騰などの影響を受けて、利益率が低下しているのが課題です。一方で、新店舗の出店やECビジネスの強化など、成長に向けた投資も継続しており、中期的には新たな事業領域の開拓にも期待が高まっています。今後の業績回復と収益性の改善に注目が集まります。
株式会社ヒマラヤの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヒマラヤの決算は年4回行われており、第3四半期の決算は2024年7月12日に発表されました。配当は年2回実施しており、当期第3四半期では1株当たり13円の中間配当を行いました。通期の配当額は前期を下回る可能性がありますが、今後の業績回復に期待が集まっています。