この度、株式会社マルヨシセンターが2024年7月12日に提出した「四半期報告書」の内容をご紹介します。マルヨシセンターは四国地域を中心に展開するスーパーマーケット事業を手がける企業です。今期の業績は、需要の伸びや製造工場の効率化などにより、前年同期と比べて増収基調を維持しており、今後の成長が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社マルヨシセンター
証券コード: E03272
決算期: 2月末
株式会社マルヨシセンターの決算日・決算時期(スケジュール)は?
マルヨシセンターの決算日は2月末となっています。つまり、3月~2月が会計期間となり、四半期決算は5月、8月、11月、2月に行われます。本レポートは2024年3月1日から2024年5月31日までの第1四半期決算報告です。
主な事業
マルヨシセンターは四国地域を中心にスーパーマーケット事業を展開しています。精肉、デリカ、生鮮食品などを中心に健康と美味しさにこだわった商品を提供しています。また、製造工場では自社製品の開発にも注力し、付加価値の高い商品づくりにも力を入れています。さらに、近年では株式会社イズミとの提携を通じて、仕入れや物流、システムの統合などを行い、さらなるコスト削減や効率化を図っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高94億85百万円、営業利益92百万円、経常利益91百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益65百万円と前年同期比で増収ながら利益は減少しました。しかし、製造工場の生産性向上や株式会社イズミとの提携効果により、今後の利益拡大が期待されます。
売上・利益の推移
過去3期の売上高は93億16百万円→94億16百万円→94億85百万円と緩やかな増加傾向にあります。一方、経常利益は1億19百万円→91百万円と減少しているものの、長期的には株式会社イズミとの提携効果もあり、今後の業績改善が期待できます。
四半期連結貸借対照表について
マルヨシセンターの2024年5月31日時点の四半期連結貸借対照表では、総資産は165億71百万円となっています。前期末比で3億76百万円増加しており、流動資産が445百万円増加したことが主な要因です。
資産の部
流動資産は34億96百万円で、前期末比445百万円増加しています。主な増加要因は、現金及び預金が85百万円、売掛金が104百万円、商品が212百万円増加したことなどです。一方、固定資産は130億72百万円で、前期末比69百万円減少しました。
負債の部
負債合計は132億62百万円で、前期末比322百万円増加しました。流動負債は67億62百万円で、主に買掛金が223百万円増加したことが要因です。固定負債は64億99百万円で、長期借入金が43百万円増加しました。
純資産の部
純資産は33億8百万円で、前期末比53百万円増加しています。利益剰余金が37百万円増加したことが主な要因です。自己資本比率は18.7%となっています。
ROAとROE
マルヨシセンターのROA(総資産利益率)は0.4%、ROE(自己資本利益率)は2.0%となっています。前期と比べてROAは若干低下したものの、株式会社イズミとの提携により仕入れや物流の効率化が進み、今後の収益性の改善が期待されます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、当第1四半期の状況から推測すると、営業活動によるキャッシュ・フローは増加基調にあると考えられます。また、投資活動によるキャッシュ・フローについては、設備投資などで一部減少が見られる一方で、株式会社イズミとの提携により中長期的には改善が期待できます。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済などによる減少が続いていると考えられます。
配当の支払額
マルヨシセンターの配当金は、1株当たり30円で、前期と同額の水準を維持しています。この配当水準は、安定的な収益基盤を背景に、株主への利益還元を着実に行っているものと評価できます。今後も業績の推移に合わせて、適切な配当政策を実施していくことが期待されます。
今後の展望
マルヨシセンターは、引き続き「健康とおいしさ」をコンセプトに売場作りやサービス向上、製造部門の効率化に取り組んでいきます。また、株式会社イズミとの提携により仕入れや物流、システムの統合を進め、コスト削減とサービス向上を両立させることで、今後の業績拡大が期待されます。今後も「マルヨシクオリティー」の追求を通じて、地域に密着したスーパーマーケットとしての地位を確固たるものにしていくことが重要だと考えられます。
編集部のまとめ
マルヨシセンターは四国地域を中心に展開するスーパーマーケット事業を手がける企業です。当第1四半期決算では増収ながら利益が減少しましたが、製造部門の生産性向上や株式会社イズミとの提携効果により、今後の業績改善が期待されます。また、安定的な配当水準の維持や、「マルヨシクオリティー」の追求など、中長期的な企業価値向上に向けた取り組みも注目されます。今後の展開にも期待が高まります。
株式会社マルヨシセンターの決算日や配当についてまとめました。
マルヨシセンターの決算日は2月末で、四半期決算は5月、8月、11月、2月に行われます。配当金は1株当たり30円と前期と同額の水準を維持しています。安定的な収益基盤を背景に、株主への利益還元を着実に行っているものと評価できます。