コーナン商事株式会社の2023年11月期の第3四半期決算が発表されました。同社は全国各地に展開する総合ホームセンターとしてお馴染みの企業ですね。今回の決算では、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年同期比で大幅に増加しており、堅調な業績となりました。
企業情報
企業名: コーナン商事株式会社
証券コード: 75160
決算期: 2024年2月期
コーナン商事株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
コーナン商事株式会社の決算期は2月期です。第3四半期決算は2023年11月30日までの3か月間(2023年9月1日~11月30日)の業績を示しています。
主な事業
コーナン商事株式会社は総合ホームセンターの運営を主な事業としています。DIY用品、園芸用品、家電、生活雑貨から食料品に至るまで、幅広いカテゴリーの商品を取り扱っています。全国各地に587店舗を展開しており、地域に密着した事業活動を行っています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の売上高は3,560億円と前年同期比7.6%増加しました。経常利益は190億円と前年同期比14.0%の増加となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は128億円と、前年同期比16.8%の増加となっています。
売上・利益の推移
コーナン商事は過去3年間、増収増益を続けています。売上高は2021年2月期の4,390億円から、2023年2月期には4,390億円と着実に拡大。経常利益も2021年2月期の207億円から、2023年2月期には207億円と好調な推移となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は4,634億円と、前連結会計年度末に比べ442億円増加しています。負債総額は3,073億円と増加しましたが、純資産は1,561億円となり、自己資本比率は33.7%を維持しています。
資産の部
資産の部では、商品及び製品が1,264億円と前期末比175億円増加しています。また、建物及び構築物が1,226億円と86億円の増加、建設仮勘定が42億円と33億円の増加となっています。これは、新規出店や既存店の改装などに伴う設備投資の増加によるものです。
負債の部
負債の部では、買掛金が420億円、長期借入金が1,157億円と増加しています。これは、事業拡大に伴う運転資金の増加によるものです。
純資産の部
純資産の部では、1,561億円と前期末比66億円増加しています。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の積み上がりによるものです。自己資本比率は33.7%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
コーナン商事のROA(総資産経常利益率)は当第3四半期で5.5%、ROE(自己資本当期純利益率)は11.7%となっています。前年同期と比べROAは0.6ポイント、ROEは0.9ポイントそれぞれ改善しており、収益性の向上が確認できます。これは、売上高の増加と、コスト管理の徹底による利益率の改善によるものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローの状況については、四半期連結キャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明です。ただし、前年同期と比べ経常利益が増加していることから、営業活動によるキャッシュ・フローは改善傾向にあると推察されます。
配当の支払額
コーナン商事は、年2回の配当を実施しています。当第3四半期では中間配当として1株当たり47円が支払われ、年間配当予想は94円となっています。前期と比べ配当額が4円増加しており、業績の改善に伴う株主還元の強化が図られています。
今後の展望
コーナン商事は中期経営計画に基づき、店舗数の拡大や既存店の リノベーション、オンラインショップの強化などを通じて、持続的な成長を目指しています。また、ホームセンター業界を取り巻く環境が厳しさを増す中、コスト管理の徹底や収益性の向上にも注力していく方針です。
編集部のまとめ
コーナン商事の2023年11月期第3四半期決算は、売上高、経常利益、純利益ともに前年同期を大幅に上回る好業績となりました。中期経営計画に基づいた店舗展開や既存店の活性化、オンラインビジネスの強化などが奏功し、収益力の向上につながっています。今後も顧客ニーズの変化に対応しながら、持続可能な成長を目指していくことが期待されます。
コーナン商事株式会社の決算日や配当についてまとめました。
コーナン商事の決算期は2月期で、第3四半期決算は2023年11月30日までの3か月間のものです。配当については年2回(中間配当と期末配当)実施しており、今期(2024年2月期)の年間配当予想は1株当たり94円となっています。業績の好調さを反映し、前期比4円増配となっています。今後も株主還元の強化に取り組んでいくことが期待されます。
