株式会社エコスの最新の四半期決算は売上高が前年同期比5.5%増の971億円となりました。食品スーパーマーケット事業に集中してきた同社は、地域のニーズを意識した品揃えやお求めやすい価格設定、新商品の提案など、お客様目線の店舗運営に努めており、前年同期に比べ経常利益が33.0%増の42億円と大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: 株式会社エコス
証券コード: E03274
決算期: 2月末
株式会社エコスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社エコスの決算日は2月末日です。四半期決算は5月、8月、11月、2月に発表しています。
主な事業
株式会社エコスは食料品及び日用雑貨等の販売を主力とするスーパーマーケットの運営とその付随業務を行っている企業です。関東地域を中心に131店舗を展開しており、地域のニーズに合わせた品揃えや価格設定を行うことで、お客様に「正しい商売」を提供することを経営の基本としています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が94,363百万円、営業利益が4,080百万円となりました。営業利益率は4.3%と、前年同期比でも高い水準を維持しています。仕入れコストの見直しや在庫管理の効率化などにより、収益性の改善に努めた結果です。
売上・利益の推移
直近3年間の業績を見ると、売上高は119,057百万円、経常利益は4,522百万円となっています。新型コロナ禍で内食需要が高まった影響もあり、売上高は堅調に推移しています。一方で、原材料価格の高騰などによるコスト増加も見られるものの、適切な価格設定や効率的な経営により、経常利益も過去最高水準を記録しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年11月30日時点の四半期連結貸借対照表では、総資産が536億円、負債が313億円、純資産が223億円となっています。前期末に比べ、流動資産が大幅に増加し、有形固定資産も増加しています。一方で、借入金の増加などにより、負債も増加しています。
資産の部
流動資産は前期末比49億円増加の231億円となりました。現金及び預金が47億円増加しています。固定資産は14億円増加の305億円で、有形固定資産が22億円増加しています。
負債の部
流動負債は35億円増加の212億円、固定負債は5億円増加の100億円となりました。流動負債の主な増加要因は買掛金の増加、固定負債の主な増加要因は長期借入金の増加です。
純資産の部
純資産は前期末比23億円増加の223億円となっています。利益剰余金が22億円増加しており、自己資本比率は41.7%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期の3.8%から当期5.3%に改善しており、経営資源の効率的な活用が進んでいます。また、ROEは前期の8.1%から当期12.7%に上昇しており、収益性の向上と財務の健全性が両立できている状況です。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが46億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが28億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが30億円の収入となりました。全体としては47億円の現金及び現金同等物の増加となっています。店舗投資や借入金の返済など、適切な資金管理が行われています。
配当の支払額
株式会社エコスは年2回の配当を実施しており、前期は1株当たり55円の配当を行いました。連結配当性向は38.2%となっています。今後も株主還元を重視しながら、業績拡大と財務体質の強化を図っていく方針です。
今後の展望
株式会社エコスは、引き続き食品スーパーマーケット事業に経営資源を集中し、地域に密着した店舗運営と商品開発に取り組んでいきます。新規出店やリニューアルにも力を入れ、お客様の生活スタイルの変化に合わせた売場づくりを行います。さらなる収益性の向上と財務基盤の強化を図り、持続的な成長を目指します。
編集部のまとめ
株式会社エコスは、食品スーパーマーケット事業に特化し、地域に密着した店舗運営と商品開発に注力しています。当期の業績は売上高が前年同期比5.5%増、経常利益が同33.0%増と好調に推移しています。また、自己資本比率も41.7%と健全な水準を維持しており、ROAやROEも改善しています。今後も収益性の向上と財務基盤の強化に取り組み、持続的な成長を目指していくものと期待されます。
株式会社エコスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エコスの決算日は2月末日で、四半期決算は5月、8月、11月、2月に発表しています。また、年2回の配当を実施しており、前期は1株当たり55円の配当を行っています。連結配当性向は38.2%と適正な水準を維持しています。今後も株主還元を重視しながら、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
