株式会社システムソフトの第2四半期決算が発表されました。売上高は1,242百万円と前年同期比で約24%の減少となりましたが、経常損失は82百万円と前年同期の経常損失より改善しています。同社は不動産分野や情報通信分野などのシステム開発に強みを持ち、RPAソリューションやSaaSの提供にも注力しています。今期は一部案件の縮小はあったものの、既存案件の順調な推移や新規受注などから、着実に業績を回復させつつあるようです。
企業情報
企業名: 株式会社システムソフト
証券コード: E02858
決算期: 2023年9月期
株式会社システムソフトの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社システムソフトの決算日は9月30日です。第2四半期(10月1日~3月31日)の決算発表は2024年5月10日に行われました。
主な事業
株式会社システムソフトは、Web技術をベースとしたシステム開発に強みを持ち、不動産、情報通信、生損保、教育分野などの顧客に対してシステム開発やソリューションサービスを提供しています。RPAソリューションサービスやSaaSの提供にも注力しており、テクノロジー事業とオープンイノベーション事業の2つを主力としています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期の業績は、売上高1,242百万円、経常損失82百万円と前年同期に比べて減収となりました。しかし、前年同期の経常損失109百万円から改善しており、徐々に収益性が回復しつつあります。
売上・利益の推移
直近3期の売上高は、2022年9月期が3,390百万円、2023年9月期第2四半期(前年同期)が1,629百万円、2024年9月期第2四半期(当期)が1,242百万円と減少傾向にありますが、経常利益は2022年9月期が135百万円の黒字、2023年9月期第2四半期(前年同期)が109百万円の赤字、2024年9月期第2四半期(当期)が82百万円の赤字と徐々に改善しています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表では、資産合計が6,548百万円、負債合計が868百万円、純資産合計が5,680百万円となっています。前期末と比べて総資産は193百万円減少していますが、自己資本比率は86.3%と健全な水準を維持しています。
資産の部
流動資産は前期末比90百万円減少の3,520百万円、固定資産は前期末比103百万円減少の3,028百万円となっています。
負債の部
流動負債は前期末比41百万円増加の640百万円、固定負債は前期末比132百万円減少の227百万円となっています。
純資産の部
純資産合計は前期末比102百万円減少の5,680百万円となっています。これは主に親会社株主に帰属する四半期純損失の計上によるものです。
ROAとROE
ROAは計算上マイナスとなっていますが、これは経常損失が計上されているためです。しかし、経常損失は前年同期より改善傾向にあるため、収益性の回復に期待が持てます。ROEについても同様に、純利益が赤字のため低水準ですが、今後の業績次第で改善が見込めると考えられます。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動により497百万円の資金増、投資活動により0.6百万円の資金減、財務活動により160百万円の資金減となり、現金及び現金同等物は前期末から337百万円増加の2,100百万円となりました。営業活動キャッシュ・フローの改善が顕著です。
配当の支払額
当期の配当金支払額は記載されておらず、前期(2022年9月期)では1株当たり2円の配当が行われています。今後の業績動向を踏まえて、株主還元策が検討されることが期待されます。
今後の展望
同社はWeb技術を活かしたシステム開発やソリューションサービスの提供に強みを持ち、DX領域やRPA、オープンイノベーションなどの新分野にも積極的に取り組んでいます。新型コロナ禍からの回復や、生産性向上のためのIT投資需要の高まりを背景に、今後の業績向上が期待されます。
編集部のまとめ
株式会社システムソフトは、厳しい経営環境の中、徐々に業績を回復させつつあります。既存事業の安定化に加え、新分野への取り組みも進めており、中長期的な成長が期待できる企業だと評価できます。今後の株主還元策や、新たな成長戦略の展開にも注目していきたいと思います。
株式会社システムソフトの決算日や配当についてまとめました。
株式会社システムソフトの決算日は9月30日で、第2四半期決算は2024年5月10日に発表されました。過去の配当実績は1株当たり2円となっていますが、今期の配当については未定となっています。今後の業績改善次第で、株主還元策の拡充が期待されます。
