株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの2023年12月期第2四半期決算が発表されました。同社は「ドン・キホーテ」などの小売店を展開する大手企業で、国内外で積極的な店舗展開を進めています。今期の業績は好調で、売上高は前年同期比7.1%増の1兆475億円、営業利益は同31.4%増の755億円と大きな伸びを示しました。
企業情報
企業名: 株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
証券コード: E03280
決算期: 6月
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算期は6月で、第2四半期決算は毎年12月に発表されます。2023年12月期第2四半期の決算は2024年2月14日に発表されています。
主な事業
同社は「ドン・キホーテ」などの大型ディスカウントストアを中心に、「ドミノ」の総合スーパーなど複数の小売業態を展開しています。さらに、2010年代後半から海外事業にも積極的に取り組み、米国やアジア各国に店舗を展開しています。国内外で幅広い事業領域を持つ大手小売企業といえます。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第2四半期の業績は、売上高1兆475億円、営業利益755億円と大幅な増収増益を達成しました。特に国内事業では、訪日外国人客の増加に伴う免税売上の好調などが寄与しています。また、自社ブランド商品への注力や経費管理の効率化が、売上総利益率の上昇につながっています。
売上・利益の推移
過去3年の業績をみると、2022年6月期は売上高1兆4819億円、営業利益710億円でした。2023年12月期第2四半期では売上高1兆475億円、営業利益755億円と、売上・利益ともに大幅な伸びを示しています。特に国内事業が牽引しており、訪日外国人需要の回復や自社ブランド強化などが好業績につながっています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は1兆4986億円と前期末から175億円増加しています。現金・預金の減少があったものの、売掛金、在庫、固定資産などが増加しました。一方、負債は9856億円と、前期末から318億円減少しています。社債の返済などにより有利子負債が減少しました。純資産は5129億円と、493億円増加しています。
資産の部
資産の主な増減は、現金・預金が減少したものの、売掛金、棚卸資産などが増加したことによるものです。固定資産も新規出店などにより増加しています。全体として1兆4986億円の資産を保有しています。
負債の部
負債では、社債の返済などにより有利子負債が減少しています。その他の支払債務は増加しました。全体として9856億円の負債を抱えています。
純資産の部
純資産は増加傾向にあり、5129億円となっています。利益剰余金の積み上がりや為替換算調整勘定の増加などにより、自己資本比率も33.5%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
2023年6月期のROAは4.9%、ROEは15.4%となっています。前期と比べ両指標とも改善傾向にあり、収益性と資本効率性が高まっていると評価できます。今後も継続的な店舗展開や自社ブランド育成などで、さらなる収益力拡大が期待されます。
キャッシュフロー
営業キャッシュ・フローは1,021億円の収入となり、前年同期と比べやや減少しています。投資キャッシュ・フローは438億円の支出で、新規出店などに伴う固定資産取得によるものです。財務キャッシュ・フローは992億円の支出で、社債の償還などによる減少となりました。全体としては現金残高が2,074億円となっています。
配当の支払額
2023年6月期の年間配当金は16円、2023年12月期第2四半期の中間配当は5円となっています。業績拡大に伴い、株主還元策も強化されつつあるといえます。
今後の展望
訪日外国人客の回復による好調な免税売上や、自社ブランド商品の強化、新店舗展開などにより、今後も業績拡大が期待できます。また、自社の電子マネー「majica」にも新機能を追加するなど、デジタル対応にも注力しています。中長期的な成長に向けた取り組みを強化しており、同社の業績は引き続き順調に推移するものと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、国内外で積極的な出店を進めるなど事業を着実に拡大しています。2023年12月期第2四半期も大幅な増収増益を果たし、収益性と資本効率性も高まっています。さらなる成長に向けて、自社ブランド強化やデジタル化など、様々な施策にも取り組んでおり、今後の業績推移に大きな期待がかかっています。
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算期は6月で、第2四半期決算は毎年12月に発表されます。2023年12月期第2四半期の決算は2024年2月14日に発表されており、売上高、営業利益ともに大幅な増加を果たしています。また、配当金も堅調に推移しており、株主還元も強化されつつあります。今後も国内外での事業拡大と収益力向上が期待されます。