株式会社大水の2023年12月期の第3四半期決算が発表されました。安全・安心な水産物の安定供給を使命とする大水グループは、この時期にも順調な業績を残したようです。今後の展望も気になるところですね。
企業情報
企業名: 株式会社大水
証券コード: 75380
決算期: 3月31日
株式会社大水の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社大水は3月31日を決算日としています。第1四半期は6月30日、第2四半期は9月30日、第3四半期は12月31日、本決算は翌年の3月31日となっています。
主な事業
大水グループは水産物の流通事業が中心です。鮮魚や塩冷品、輸入冷凍魚介類の卸売を手掛けています。
また、冷蔵倉庫事業も展開しており、食品メーカーなどからの定温保管サービスを提供しています。
グループ全体では76,630百万円の売上高を計上しています。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年12月期第3四半期)の業績は、売上高が766億30百万円と前年同期比0.3%増、経常利益は8億2百万円と47.6%増加しました。
利益率でみると、売上高経常利益率は1.0%と前年より改善されています。
外食需要の回復や経費の削減などにより、堅調な業績につながったようです。
売上・利益の推移
大水グループの売上高は76,630百万円と前年同期比0.3%の増加となりました。
一方、利益面では経常利益が8億2百万円と大幅に改善されています。
エネルギーコストの高騰や原料高の影響を受けつつも、販売価格の改定や経費の削減などにより収益力が強化されたと言えるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
大水グループの総資産は287億5百万円と前期末から62億16百万円増加しています。
負債は193億90百万円と51億34百万円増加しました。
一方、純資産は93億14百万円と10億82百万円増加しており、自己資本比率は32.45%となっています。
全体として、財務体質の改善が進んでいると評価できるでしょう。
資産の部
資産の主な内訳は、現金及び預金が30億12百万円、受取手形及び売掛金が141億56百万円、商品及び製品が53億92百万円などとなっています。
事業拡大に伴い、受取手形及び売掛金が大幅に増加しています。
負債の部
負債の主な内訳は、支払手形及び買掛金が107億80百万円、短期借入金が33億50百万円などです。
事業規模の拡大に伴い支払手形及び買掛金が増加しています。
純資産の部
純資産の主な内訳は、資本金が1億円、利益剰余金が49億85百万円となっています。
利益剰余金は堅調な業績により着実に積み上がっています。
ROAとROE
大水グループのROA(総資産利益率)は2.6%、ROE(自己資本利益率)は8.2%となっています。
前年同期と比較すると、ROAは0.8ポイント、ROEは1.9ポイントそれぞれ改善されており、収益性の向上が見られます。
営業力の強化や経費管理の徹底によって収益性が高まった結果だと考えられます。
キャッシュフロー
大水グループの四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されておりませんが、
売上債権の増加や仕入債務の増加などから、営業活動によるキャッシュ・フローは増加傾向にあると推察されます。
一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュアウトも予想されるため、全体としては安定したキャッシュポジションを維持できているものと思われます。
配当の支払額
大水グループは株主還元に力を入れている企業です。
2023年3月期の年間配当金は1株につき10円を予定しており、中間配当5円、期末配当5円となっています。
この第3四半期累計期間の配当金支払額は6億7百万円でした。
今後も株主の皆様への利益還元に努めていくことが期待されます。
今後の展望
大水グループは水産物の安定供給を通じて社会に貢献することを経営理念に掲げています。
今後も新型コロナウイルス感染症の動向や、世界情勢、経済環境の変化などを注視しつつ、
安全・安心な水産物の供給に努め、収益力の強化による株主還元の充実を目指していくものと思われます。
引き続き、大水グループの動向に注目していきたいと思います。
編集部のまとめ
株式会社大水は、安全・安心な水産物の安定供給を使命に、安定した経営成績を残し続けている企業です。
第3四半期の業績は前年同期を上回り、収益力の向上が確認できました。
また、株主還元にも積極的で、配当金支払額も増加傾向にあります。
今後も、変化の激しい事業環境の中で、経営基盤の強化と持続的な成長に期待が高まります。
株式会社大水の決算日や配当についてまとめました。
株式会社大水の決算日は3月31日で、第1四半期は6月30日、第2四半期は9月30日、第3四半期は12月31日となっています。
配当金は年間10円を予定しており、中間配当5円、期末配当5円となっています。
この第3四半期累計期間の配当金支払額は6億7百万円でした。
今後も安全・安心な水産物の安定供給と株主還元に努めていくことが期待されます。