株式会社スリーエフの2023年11月期第3四半期決算報告を分析しました。売上高は前年同期比5.3%増の105億5百万円と順調に推移しています。営業利益は6億70百万円と大幅に改善し、コロナ禍の影響からも回復傾向にあります。加盟店と一体となった経営施策が奏功しており、今後の更なる業績拡大に期待が高まります。
企業情報
企業名: 株式会社スリーエフ
証券コード: E03286
決算期: 2月期
株式会社スリーエフの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社スリーエフの決算日は2月末日です。四半期決算は5月、8月、11月に発表されます。
主な事業
株式会社スリーエフは、コンビニエンスストア事業を展開しています。主力ブランドの「ローソン・スリーエフ」や新型フォーマットの「gooz(グーツ)」を運営しており、様々なニーズに対応した店舗展開を行っています。また、加盟店経営の安定化にも注力し、地域に根差したきめ細かいサービスの提供を目指しています。
今期の業績と利益率は?
2023年11月期第3四半期の売上高は105億5百万円と前年同期比で5.3%増加しました。人流の回復や夏場の高温などから客数が増加し、営業利益は6億70百万円と大幅に改善しています。加盟店とのパートナーシップ強化により、個店の最適化と加盟店利益の向上にも取り組んでおり、収益性も高水準を維持しています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、コロナ禍の影響を受けた2022年2月期は157百万円の減収となりましたが、2023年11月期第3四半期では前年同期比5.3%増の105億5百万円と回復基調にあります。一方、営業利益は2022年2月期の173百万円から、2023年11月期第3四半期には6億70百万円と大幅に改善しました。コロナ禍からの回復と経営改善施策の効果が表れてきています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社スリーエフの2023年11月期第3四半期の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は47億97百万円となり、前期末から4億49百万円増加しています。負債は7億68百万円となり、2億28百万円の増加となりました。一方で、純資産は40億28百万円となり、2億20百万円の増加を示しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が38億72百万円と前期末から4億65百万円増加しています。このほか、未収入金が2億12百万円と前期末から1億14百万円増加しました。有形固定資産や投資その他の資産は減少傾向にあります。
負債の部
負債の部では、買掛金が66百万円、未払金が2億98百万円、未払法人税等が2億円となっています。前期末からそれぞれ5百万円、94百万円、1億11百万円増加しています。
純資産の部
純資産は40億28百万円と前期末から2億20百万円増加しました。利益剰余金の増加が主な要因です。自己資本比率は74.7%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
株式会社スリーエフのROA(総資産経常利益率)は、2022年2月期が4.2%、2023年11月期第3四半期が14.1%と改善傾向にあります。これは経常利益の増加による効率的な資産運用の成果と言えます。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は、2022年2月期が△1.4%、2023年11月期第3四半期が4.1%と、自己資本の有効活用が進んでいます。
キャッシュフロー
株式会社スリーエフのキャッシュフローは安定的に推移しています。2023年11月期第3四半期では、営業活動によるキャッシュ・フローが6億98百万円の収入となりました。また、投資活動によるキャッシュ・フローが37百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが74百万円の支出となっています。全体として現金及び現金同等物が4億65百万円増加し、財務体質の強化が進んでいます。
配当の支払額
株式会社スリーエフは安定的な配当を実施しています。2023年11月期第3四半期では、中間配当として1株当たり5円を実施しました。直近の2022年2月期では年間10円の配当を行っており、2023年11月期の年間配当も10円を見込んでいます。株主還元に積極的な企業といえます。
今後の展望
株式会社スリーエフは中長期的にコンビニエンスストア事業の基盤強化と新型フォーマットの育成に取り組んでいきます。個店の最適化と加盟店の経営安定化を重点課題とし、お客様のニーズに合わせた品揃えの改善や店舗機能の強化を進めていきます。また、新型店舗「gooz(グーツ)」の展開によりサービスメニューの拡充も目指しています。今後も着実な業績向上と企業価値の向上が期待できます。
編集部のまとめ
株式会社スリーエフの2023年11月期第3四半期決算は、コロナ禍からの回復を示す良好な結果となりました。売上高は105億5百万円、営業利益は6億70百万円と大幅に改善し、収益性も高水準を維持しています。加盟店とのパートナーシップ強化による個店最適化や新型フォーマットの展開など、将来の成長につながる施策にも注力しており、今後の業績拡大が期待できます。株主還元にも積極的で、企業価値向上への期待が高まります。
株式会社スリーエフの決算日や配当についてまとめました。
株式会社スリーエフの決算日は2月末日で、四半期決算は5月、8月、11月に発表されます。直近の2023年11月期第3四半期では、1株当たり5円の中間配当を実施し、年間では1株当たり10円の配当を見込んでいます。株主還元にも積極的な企業姿勢がうかがえます。