皆さん、こんにちは!今回は株式会社ゼンショーホールディングスの最新決算結果について解説していきます。ゼンショーホールディングスは外食事業を中心に展開する大手企業で、有名ブランドの「すき家」「はま寿司」などを展開しています。今回の決算では、売上高や利益が大幅に増加し、好調な業績を示しました。今後もマルチブランド戦略を推進し、更なる成長が期待されています。
企業情報
企業名: 株式会社ゼンショーホールディングス
証券コード: 75500
決算期: 3月期
株式会社ゼンショーホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
ゼンショーホールディングスの決算期は3月期で、毎年3月31日が期末決算日となっています。四半期報告書は、6月、9月、12月、3月に発表されます。
主な事業
ゼンショーホールディングスは、主に外食事業を展開しています。「すき家」「はま寿司」「なか卯」などの人気チェーン店を運営しているほか、ファミリーレストランやフードサービス、小売事業などにも事業を広げています。近年は海外展開も積極的に進めており、中国やアジア、欧米など、グローバルな事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
今期(2023年3月期)の業績は売上高7,068億円、営業利益363億円と大幅に増加しました。前年同期比で売上高22.0%増、営業利益148.7%増と、非常に好調な成績を収めています。利益率も大幅に改善し、経常利益率は4.8%と高水準となりました。
売上・利益の推移
ゼンショーホールディングスの売上高と利益は、近年堅調に推移しています。売上高は2020年3月期の5,707億円から、2023年3月期には7,068億円と23.8%も増加しました。また、営業利益も2020年3月期の284億円から、2023年3月期には363億円と27.8%増加しており、業績は着実に改善されています。
四半期連結貸借対照表について
ゼンショーホールディングスの2023年12月末の総資産は6,752億円と、前連結会計年度末から2,056億円増加しています。これは主に現金及び預金の増加や、有形固定資産や無形固定資産の増加によるものです。一方、負債合計は4,842億円と、前連結会計年度末から1,305億円増加しています。有利子負債が増加したことが主な要因です。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が880億円と大幅に増加しています。また、有形固定資産も2,249億円と増加しており、設備投資が積極的に行われています。無形固定資産も1,675億円と大きく増加しており、M&Aによる企業買収の影響が見られます。
負債の部
負債の部では、短期借入金が1,624億円、長期借入金が2,292億円と、有利子負債が大幅に増加しています。一方で、仕入債務である買掛金は443億円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が452億円、資本剰余金が718億円と、公募増資や種類株式の発行により大幅に増加しています。利益剰余金も755億円と増加傾向にあり、財務体質の強化が進んでいます。
ROAとROE
ゼンショーホールディングスのROA(総資産利益率)は4.3%、ROE(自己資本利益率)は13.2%となっています。前年同期と比べROAは0.9ポイント、ROEは2.7ポイント上昇しており、企業価値の向上が見られます。これは主に、売上高および利益の増加により、総資産利益率と自己資本利益率が改善されたためです。
キャッシュフロー
ゼンショーホールディングスのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが前年同期比で増加しています。これは主に、税金等調整前四半期純利益の増加によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは減少しており、新規出店や企業買収などに積極的に投資を行っている様子がうかがえます。
配当の支払額
ゼンショーホールディングスは、配当性向30%程度を目安に、積極的な利益還元を行っています。2023年12月期の中間配当は、普通株式が1株当たり25円、A種優先株式が1株当たり29,589円04銭と、前期に比べ増額されました。今後も安定的な配当を実施していく方針です。
今後の展望
ゼンショーホールディングスは、国内外でのマルチブランド戦略の推進や、製造・物流機能の強化などに取り組み、更なる成長を目指しています。新規出店や企業買収などにも積極的に投資を行っており、今後の業績拡大が期待されます。また、SDGsへの取り組みなど、ESG経営にも注力しており、持続可能な企業への変革を目指しています。
編集部のまとめ
今回の株式会社ゼンショーホールディングスの決算では、売上高と利益が大幅に増加し、業績が好調であることがわかりました。外食事業を中心に、国内外での積極的な事業展開を行っており、今後も継続的な成長が期待されます。また、企業買収や設備投資などにも意欲的に取り組んでおり、中長期的な視点での経営が行われていることも評価できます。今後も、ゼンショーホールディングスの動向に注目していきましょう。
株式会社ゼンショーホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
ゼンショーホールディングスの決算日は3月31日で、年4回の四半期決算を行っています。配当については、年2回(中間配当、期末配当)実施しており、直近の中間配当は普通株式が1株当たり25円、A種優先株式が1株当たり29,589円04銭でした。今後も安定的な配当を行っていく方針のようです。