株式会社幸楽苑ホールディングスの最新の決算報告を分析しましたので、お伝えしたいと思います。
幸楽苑は、ラーメン事業を中心に展開する老舗の外食企業で、特に東北地方を中心に人気のラーメン店舗を多数展開しています。この度の決算では、売上高、経常利益ともに前年同期を上回っていることが分かりました。経済活動の正常化に伴う来店客数の回復や、新メニューの投入など、同社の営業努力の成果が表れている模様です。今後の更なる業績向上に期待が持てそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社幸楽苑ホールディングス
証券コード: 75540
決算期: 2023年3月期
株式会社幸楽苑ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社幸楽苑ホールディングスの決算日は3月31日です。決算の主な流れとしては、 4月:第1四半期決算、7月:第2四半期決算、11月:第3四半期決算、6月:本決算という年間スケジュールが組まれています。
主な事業
株式会社幸楽苑ホールディングスは、「幸楽苑」「幸楽苑 since1954+幸楽苑のからあげ家」といった自社ブランドのラーメン店舗の展開をメインとしています。東北地方を中心に約400店舗を展開しており、地域に根差した人気のラーメン店となっています。
また、ラーメン店のフランチャイズ事業や、他の外食業態の直営店も手掛けるなど、外食産業全般にわたる事業展開を行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の第3四半期累計期間の業績としては、売上高19,910百万円、営業損失202百万円となりました。前年同期と比べると、売上高は3.5%増加し、営業損失も前年の1,119百万円から大幅に改善されています。
収益面では、経済活動の正常化に伴う来店客数の回復や、新メニューの投入などにより、着実に業績が改善されている様子がうかがえます。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、2022年3月期の売上高は25,461百万円、営業損失は1,528百万円と厳しい状況でしたが、その後は徐々に回復傾向にあります。
今期第3四半期累計では、売上高は前年同期比3.5%増の19,910百万円、営業損失は202百万円と、前年同期より大幅に改善されています。
今後も来店客数の回復や新施策の効果等により、さらなる業績向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
株式会社幸楽苑ホールディングスの直近の四半期連結貸借対照表を見てみると、資産合計は10,456百万円となっています。前期末から340百万円減少しています。
負債合計は9,010百万円で、こちらも920百万円減少しています。
純資産は1,446百万円で、前期末から580百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が3,215百万円と増加しており、固定資産が7,241百万円と減少しています。
流動資産の増加は主に現金及び預金の増加によるものです。一方、固定資産の減少は主に建物及び構築物や土地、リース資産などの減少によるものです。
負債の部
負債の部では、流動負債が6,183百万円、固定負債が2,826百万円となっています。
流動負債の減少は主に1年内返済予定の長期借入金の減少によるものです。固定負債の減少は主に長期借入金やリース債務の減少によるものです。
純資産の部
純資産の部では、資本金が3,328百万円、資本剰余金が3,424百万円となっています。
資本金と資本剰余金が増加しているのは、第三者割当増資の実施によるものです。
この結果、自己資本比率は13.79%となっています。
ROAとROE
株式会社幸楽苑ホールディングスの直近の収益性指標を見ると、ROA(総資産経常利益率)は-2.11%、ROE(自己資本当期純利益率)は-6.02%となっています。
ROAは低水準にありますが、売上高や利益水準の改善に伴い徐々に上昇傾向にあります。
一方、ROEは依然としてマイナスとなっていますが、経営改善の成果が表れつつあります。今後の更なる業績向上に期待が持てそうです。
キャッシュフロー
同社の第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは760百万円のプラスとなっています。
投資活動によるキャッシュ・フローは631百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは441百万円のマイナスとなっています。
全体としては570百万円のプラスとなっており、財務基盤の安定化が進んでいる模様です。
配当の支払額
この決算期間における配当については、前年同期同様無配となっています。営業損失が継続していることから、配当を見送る措置が取られているようです。
今後の業績改善と共に、株主還元策の強化にも期待が高まっています。
今後の展望
株式会社幸楽苑ホールディングスは、既存店舗の利益改善、新店舗モデルの開発、海外展開、新工場建設による外販事業の拡大など、中長期的な成長に取り組んでいます。
特に、経済活動の正常化に合わせた新商品開発や、デジタルマーケティングによる販促強化など、顧客ニーズに合った施策を強力に展開しています。
今後も、収益性の向上と財務体質の強化に注力し、持続的な成長を目指していくことでしょう。
編集部のまとめ
株式会社幸楽苑ホールディングスの直近の決算報告を見ると、売上高や営業利益などの業績指標が徐々に回復傾向にあることが分かりました。
ラーメン事業を中心とした事業構造の強化や、新商品開発、デジタルマーケティングなどの各種施策が功を奏してきているようです。
今後も、収益性の向上と財務体質の強化に注力することで、持続的な成長が期待できそうです。株主還元の強化にも注目が集まっているところです。
株式会社幸楽苑ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社幸楽苑ホールディングスの決算日は3月31日で、年間の決算スケジュールは4月、7月、11月、6月と組まれています。
また、この決算期における配当は実施されておらず、無配となっています。今後の業績回復と共に、配当の再開に期待が高まっています。