株式会社ヤマノホールディングスの決算報告書を見てみると、今期の業績が好調で、売上高が前年同期比微減ながらほぼ横ばいを維持しました。経常損失は前年同期比マイナスとなっていますが、採用強化などの投資の影響によるものとみられます。一方で、教育事業が伸長するなど、事業領域の拡大に向けた取り組みが進んでいることがうかがえます。
企業情報
企業名: 株式会社ヤマノホールディングス
証券コード: 75710
決算期: 3月
株式会社ヤマノホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ヤマノホールディングスの決算期は3月末日で、年間の業績は毎年6月に発表されます。四半期決算は、6月、9月、12月、3月の年4回行われています。
主な事業
株式会社ヤマノホールディングスは、美容事業、和装宝飾事業、DSM事業、教育事業、その他の事業を展開しています。美容事業では、国内に複数の直営店を展開し、和装宝飾事業では和装小物の販売や展示会の開催、DSM事業では訪問販売を中心とした事業を行っています。教育事業では学習塾の運営などを行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が101億64百万円と前年同期比0.8%減となりました。一方で、経常損失は19百万円となっています。事業領域の拡大のための人財投資などの影響があったようです。
売上・利益の推移
前期の売上高は139億4百万円、経常利益は2億86百万円でしたが、当期は売上高が減少し、経常損失となっています。今後は、新規事業の育成や事業領域の拡大に向けた取り組みによって、業績の回復が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は91億55百万円と、前期末に比べ2億2百万円減少しています。負債は79億22百万円と1億3百万円減少し、純資産は12億32百万円と98百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が421百万円減少した一方で、売掛金が65百万円、商品が64百万円増加し、のれんが70百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が78百万円、電子記録債務が83百万円増加した一方で、未払法人税等が56百万円、長期借入金が171百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純損失33百万円の計上と配当52百万円により、利益剰余金が98百万円減少しています。
ROAとROE
当第3四半期連結累計期間のROAは-0.4%、ROEは-2.7%と低下しています。販売費及び一般管理費の増加による利益率の悪化が影響しているようです。今後は、事業領域の拡大と効率化による収益性の改善が課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが20百万円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが69百万円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが372百万円のマイナスとなっています。前期末に比べて現金及び預金が減少しているのは、投資活動と財務活動によるものが主な要因です。
配当の支払額
当期の配当金は、1株当たり1.5円で、前期から0.5円増配となっています。内部留保と株主還元のバランスを取りながら、今後の事業展開に向けて活用していくことが期待されます。
今後の展望
株式会社ヤマノホールディングスは、新規事業の立ち上げや既存事業の活性化に努めており、今後の業績回復が期待されます。教育事業の拡大や、リユース事業の収益化など、様々な取り組みを進めていく方針です。短期的な業績の悪化は見られますが、中長期的な企業価値の向上に向けた戦略的な投資と、事業の収益性向上が課題となっています。
編集部のまとめ
株式会社ヤマノホールディングスは、多角的な事業展開を行っている企業です。今期は、一時的に業績が悪化しているものの、新規事業の立ち上げや既存事業の強化など、中長期的な企業価値向上に向けた取り組みが進められています。今後の業績回復と、持続的な成長が期待されます。
株式会社ヤマノホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヤマノホールディングスの決算期は3月末日で、年4回の四半期決算を行っています。配当金は1株当たり1.5円と前期から0.5円増配となっています。今後の事業成長と収益性向上に向けて、株主還元と内部留保のバランスを取りながら、積極的な事業展開が期待されます。